たまらなく孤独で、熱い街 -25ページ目

『遠い国のアリス』 今野 敏

遠い国のアリス (徳間文庫)

遠い国のアリス
著者:今野 敏

解説:福井 健太

(徳間文庫)

初版:2016年3月15日

(1989年4月に廣済堂出版より刊行)

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この作者の本は警察物を1冊読んだだけだが、著作は山ほどあるみたい。

SFということで読んでみたけど、なんだか昭和の香りがしますね。

売れっ子漫画家の有栖は一時の休息に信州へ来たが、その夜高熱に浮かされて・・・。

平行世界へスリップしてしまったり、隣の別荘に都合よく物理学者がいたり、さらに・・・と、無理やりな展開で疲れた。


『盗まれた街』 ジャック・フィニイ

盗まれた街 (ハヤカワ文庫SF フ 2-2)

盗まれた街
著者:ジャック・フィニイ

訳者:福島 正実

解説:伊藤 卓

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2007年9月25日

(1959年12月にハヤカワ・ファンタジイにて刊行)

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1955年の作。

映画はリメイク版を2作DVDで観たことがあるが、フィニイの原作をようやく読めた。

今となってはいささか古臭さを感じる宇宙からの侵略ものだが、フィニイらしさもあちこちに見られて飽きさせません。

今ならてっとり早く脳に寄生するのでしょうが、植物の莢のようなものから人間もどきが生まれるというアイデアもなかなか。


『ポップ1280』 ジム・トンプスン

ポップ1280 (扶桑社ミステリー)

ポップ1280
著者:ジム・トンプスン

訳者:三好 基好

解説:吉野 仁

(扶桑社ミステリー)

初版:2006年5月30日

(2000年2月に扶桑社より刊行)

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人口1280人の小さな町の保安官でありながら殺人にためらいを見せない主人公という点で、前に読んだ『おれの中の殺し屋』と姉妹編みたいな雰囲気。

愚鈍で好人物を装う主人公の、秘められた(眠っていた?)心の闇が姿を現す瞬間がゾワゾワしますね。

こいつは俺たちと同じ人間じゃないのか、と思わずにいられないような、よって立つべき地面が揺らぐような感覚。

ブラックコメディでもあるのだけど、雰囲気が素晴らしい。


『君が落とした青空』 櫻 いいよ

君が落とした青空 (スターツ出版文庫)

君が落とした青空
著者・後書:櫻 いいよ

(スターツ出版文庫)

初版:2015年12月28日

(2012年2月にケータイ小説文庫より刊行)

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高校生の実結と修弥は交際中だが、ある日修弥が交通事故に遭って(おそらく死んで)しまう。

それから何度もその日の朝から修弥が事故に遭うまでの1日を実結は繰り返す。

時間ループはいいけど、主人公の実結のネガティブさ全開に何度読むのが厭になったことか。

そのうちに誤解が解けて二人の心は通じ合うようになったのだが、実結は修弥を救うことができるのか・・・。

ラストは涼宮ハルヒの時間ループものみたいに果てしなくループをやって欲しい。

で、実結が修弥の顔を見るのも厭になるほど嫌悪するようになったらループは終わるor永遠に終わらない。


『18禁日記』 二宮 敦人

18禁日記 (TO文庫)

18禁日記
著者:二宮 敦人

(ティー・オー・エンタテインメント/TO文庫)

初版:2013年8月1日

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この作者の別の本を以前に読んだことがあるので、なんとなく買ったのだったか。

主にグロっぽい日記やらブログやらが羅列されてるのだが、書き方のせいか短めのせいか狂人ばかりのせいか今ひとつで、最後にそれらをひっくり返すようなのが出てくるが、どれほどの効果があったことやら。

 

『ここから先は何もない』 山田 正紀

ここから先は何もない

ここから先は何もない
著者・後書:山田 正紀

(河出書房新社)

初版:2017年6月30日

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久しぶりの山田正紀の本格的なSFを堪能しました。

ホーガンの『星を継ぐもの』を作者なりにアレンジした感じだが、中盤はやや苦しいか(小惑星での人骨発見をキリストの受肉に結び付けたり・・・)。

しかし、人間対神という構図がでてきてうれしい。

もっと孤独感があれば良かったけど、十分に満足できる出来栄えでした。

早く次作を読みたいぞ。


『きょうの日はさようなら』 一穂 ミチ

きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)

きょうの日はさようなら
著者:一穂 ミチ

(集英社オレンジ文庫)

初版:2016年1月25日

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少し未来が舞台だが、未来らしさより過去らしさが強く感じられた。

男と女の双子の高校生の家に、存在すら知らなかった従姉がやってくる。

従姉は30年前の女子高生だが、低温睡眠により意識どころか外見まで30年前のまま。

双子と従姉は30年のギャップをどう埋めるのかと思っていたら、意外な展開に・・・。

ちょっと不思議な感覚の小説だった。

『トリックスターズM』 久住 四季

トリックスターズM (メディアワークス文庫) トリックスターズM
著者・後書:久住 四季

(アスキー・メディアワークス文庫)

初版:2016年2月25日

(2006年8月に電撃文庫より刊行)

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「トリックスターズM」

「トリックスターズ 彼女たちの花言葉」

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シリーズ4作目なのだが、{C」も買ってあるので読むけど、いささか読むのが疲れてきた。

学園祭の2日目。

仲間の誰かが襲われるという不穏な予知夢を見てしまった周。

予知夢は100%実現するらしいのだが、なんとか阻止しようと奔走する周。

周の内面の変化や成長を感じつつ、次作での左杏先生との別離も予感させる・・・。

 

『探偵小説には向かない探偵』 王谷 晶

探偵小説には向かない探偵 (集英社オレンジ文庫)

探偵小説には向かない探偵
著者:王谷 晶

(集英社オレンジ文庫)

初版:2016年4月25日

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なんとなくタイトル買い。

どうやって糧を得ているのか分からない私立探偵と謎の男ロラン。

巣鴨のおばちゃん(おばあちゃん?)パワーはすごかったが、他に見るべきところはないな。


『ブロントメク!』 マイクル・コーニイ

ブロントメク! (河出文庫)

ブロントメク!
著者:マイクル・コーニイ

訳者・後書:大森 望

(河出文庫)

初版:2016年3月20日

(1980年8月にサンリオSF文庫より刊行)

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1976年の作。

マインドと呼ばれるプランクトンにより52年周期で大量死起きる惑星アルカディア。

人口減少の危機にも直面しているアルカディアの実権を民間企業(機構)に渡すことになり、主人公のケヴィンは機構の美女スザンナらと共に奔走するが、機構には狙っている計画があった・・・。

周期的に惑星に危機が訪れるという設定は『ハローサマー』と似ているが、今作は政治がより強く前面にでてきているのが読みにくかった。

もっとコーニイのSFを訳してくれないかな。