たまらなく孤独で、熱い街 -21ページ目

『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』 乙野 四方字

僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)

僕が愛したすべての君.
著者:乙野 四方字

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2016年6月25日

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君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2) 君を愛したひとりの僕へ
著者:乙野 四方字

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2016年6月25日

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野暮なことを書くのは気が引けるが、並行世界(平行世界)があるならば、刻々とビッグバン並にものすごい勢いで増えて広がって行くと思うので、昨日は隣と思った世界も今日は遥か彼方じゃないかな。

そこらへんに目をつぶれば、並行世界をうまく描いているような気がして、嫌いではありません。

両親が離婚して、父親と暮らす世界と母親と暮らす世界でこんなにも世界の有様が違ってしまっては・・・。

『松本城、起つ』 六冬 和生

松本城、起つ

松本城、起つ
著者:六冬 和生

(早川書房)

初版:2016年7月25日

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『みずは無間』で宇宙を駆け回ったと思ったら、今度は時間を行き来する。

松本は地元ではないけど、そう遠くもないので方言に苦労することがなかったのが得した気分。

1686年に松本藩で起きた百姓一揆というマイナーな出来事を描いてますが、ややゴチャゴチャ感があるし、なによりもマーカーが多すぎな気が・・・。

そういえば松本城には登ったことがなかった。 

『悪徳小説家』 ザーシャ・アランゴ

悪徳小説家 (創元推理文庫)

悪徳小説家
著者:ザーシャ・アランゴ

訳者・後書:浅井 晶子

(創元推理文庫)

初版:2016年7月22日

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2014年の作。

この小説家と妻では、どう考えても謎めいた妻を主役にして欲しかったな。

行き当たりばったりでなんとなく上手く行っている小説家に魅力がないので。

最後は腰砕け気味だし、なによりも重要だと思えるキーワードが日本語になってない。

 

『砕け散るところを見せてあげる』 竹宮 ゆゆこ

砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)

砕け散るところを見せてあげる
著者:竹宮 ゆゆこ

(新潮文庫NEX)

初版:2016年6月1日

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クラスのイジメだけでも充分重いのに、その上にさらに重いものを乗せたためにリアリティというかもっともらしさがなくなってしまった。

どちらかだけでも良かった気がするし、最後らへんは何故だか無理に捻ったので物語自体が腸捻転を起こしたような気分で読み終えた。

まあ、すぐ忘れてしまうからいいけど。

『かにみそ』 倉狩 聡

かにみそ (角川ホラー文庫)

かにみそ
著者:倉狩 聡

解説:大森 望

(角川ホラー文庫)

初版:2015年9月25日

(2013年10月に角川書店より刊行)

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「かにみそ」

「百合の火葬」

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流星雨の夜に変化(へんげ)した、蟹や百合との友情(?)を描く、ややホラーが2編。

どちらもなかなか良かった。

「かにみそ」は、可愛い蟹の変化や食事が怖い。

「百合の火葬」は、人の記憶を吸い取る百合。

こっちのほうが救いようがない感じで怖かった。

この作者は初読みだが、おおと思わせるところもある。

『家庭用事件』 似鳥 鶏

家庭用事件 (創元推理文庫)

家庭用事件
著者・後書:似鳥 鶏

(創元推理文庫)

初版:2016年4月28日

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「不正指令電磁的なんとか」

「的を外れる矢のごとく」

「家庭用事件」

「お届け先には不思議を添えて」

「優しくないし健気でもない」

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結構続いている人気シリーズものを途中だけ読んでも過去のいきさつは分からないが、最後のエピソードは反則じゃないのか。

パラパラと前のエピソードを読み返してもそれらしき記述はないし。

新展開に舵を切ったのか、マンネリを打破するためか、袋小路を抜け出すためか・・・。

そう思って各エピソードを振り返ってみると、大した話でもトリックでもないし苦し紛れの感がなきにしもあらずだったなあくらいしか思い出せない。 

『火星転移』(上・下) グレッグ・ベア

火星転移〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

火星転移〈上〉
著者:グレッグ・ベア

訳者:小野田 和子

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1997年4月30日

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火星転移〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) 火星転移〈下〉
著者:グレッグ・ベア

訳者:小野田 和子

解説:山岸 真

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1997年4月30日

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1993年の作。

なんとなくタイトルがネタバレしているようなイヤな予感がするのだが。

ベアは『ブラッド・ミュージック』しか読んでいませんが、骨太という印象。

だからなのか、政治的な丁々発止に終始していた印象で、終盤の超ド級の仕掛けがどうにも物語とフィットしてない気がする。

さて、その後の火星もだが地球もどうなることやら。


『ウルトラマンF』 小林 泰三

ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)

ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)
著者・後書:小林 泰三

(早川書房)

初版:2016年7月15日

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「怪獣兵器」

「異生獣(スペースビースト)」

「暗黒破壊神」

「究極超獣」

「宇宙恐竜」

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小さいころにTVで見たことはあるけど、熱狂するどころか余り面白いと感じられなかった。

なのでこれを読んでもウルトラマンF誕生のことよりも、被災地や被災者がどうなったかが心配で楽しめなかったな。 


『屍人荘の殺人』 今村 昌弘

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人
著者:今村 昌弘

第27回鮎川賞選考経過

(東京創元社)

初版:2017年10月13日

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東京創元社がやたらと読了した人のコメントをリツイートするので、ネタばれを食らう前に読むことに。

タイトルから薄々○○○が出るのかなと思ってはいたが、やはり出ましたね。

そしてクローズドサークル。

リアリティがないと言う人もいるでしょうが、そもそも本格もの自体にリアリティがないわけで。

やや動機が弱いし○○○ありきの犯行ではあるが、不可能犯罪の様相もあって楽しめましたよ。

今度は地球最後の男が何者かに殺された話を誰か書いてくれないかな。


『筐底のエルピス5-迷い子たちの一歩-』 オキシ タケヒコ

筺底のエルピス 5 -迷い子たちの一歩- (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 5 -迷い子たちの一歩-
著者:オキシ タケヒコ

(小学館・ガガガ文庫)

初版:2017年8月23日)

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今巻は次なるステージに上がるためのインターミッションか。

長いけど飽きずに読めた。

それにしても静かすぎる。

昔の西部劇では登場人物が「静かすぎる・・・」と言うと、待ってましたとばかりに敵が襲ってきたようだが。

また果てしなく絶望的な戦いの火ぶたが切られようとしている・・・。