見ても分からない映画
ムズかしすぎて分からない,というのではなく事実は確かに抑えたのだがどうにも謎が残る,という類の映画です。
これは結構たくさんありますが,筆頭は「コンドル」(ロバートレッドフォード,フェイダナウェイ,殺し屋がマックスフォンシドー)で次はジョンルカレの「寒い国から帰ったスパイ」かな。スパイものは誰が誰を(何を)裏切っているのか分かりにくいものです。トリビア的なネタで言うと,寒い国から帰ったスパイであるリチャードバートンの恋人役はチャップリンの名画「ライムライト」の踊り子を演じたクレアブルームでした。
これに出た俳優さんは,xxxの...という台詞は亡くなった淀川さんの口癖でしたね。
見たくてもミレナイ映画(2)
見たくてもミレナイ映画(1)
つまり,すっごく怖い映画です。「世にも怪奇な物語」(すべて原作はエドガー・アラン・ポー)ではやはりフェリーニの「悪魔の首飾り」でしょうね。最初に少女を見たときは息が止まるかと思い,口が裂けているように見えたのですが,改めて見直してみた時,西洋人形のような美少女であることが分かりました。もちろん,口など裂けていませんでした。まことにフェリーニの魔術には驚かされます。
日本映画ではやはりオムニバスの「怪談」(ラフカディオハーンの原作)ですね。「黒髪」(三国連太郎,新珠美千代),「耳なし芳一」(中村賀津男),「雪女」(岸恵子),そして「椀の中」でしたでしょうか。私が最も怖いと思ったのは「椀の中」で,2位は「黒髪」でした。「黒髪」は<黒髪が長いことを自慢に思っている奥さん>を持った経験のある男性は決して見てはいけません。幸いにも私の妻は新玉美千代ほどの長い髪ではありませんでした。あまりの恐怖に瞬時にしてやつれ果て,必死で廃屋の中を逃げようとする三国連太郎(釣りバカ日誌にご主演になれて,本当によかったです。)に心底同化してしまい,「彼はもう逃げ切れないな」と思ったものです。(続く)