映画探偵室 -1955ページ目

映画「美しき諍い女」の進行に対する探偵の苦しい言い訳

暑中お見舞い申しあげます。

探偵事務所もご他聞にもれず,野暮用が迫っておりまして,「美しき諍い女」の展開も思うに任せない状態が続いています。決して「ハダカさえ見せておけば」と高をくくっているわけではありません。ヴィーナスの丘や谷について怪説したいこともたくさんあるのですが,場面に合わせて,と考えているため,今後をお待ちいただくしかありません。

飽きの虫が鳴く頃までには終点に達することができるやも知れず,なにとぞお見捨てなきよう,お願いします。

     探偵 頓首



猫の手 猫の手を借りるでもない,夏日照り




注1:前回のフレンホーフェル城内大広間に懸かっていた大画は,16世紀ごろに盛んに描かれたいわゆる「泰西名画」の1つだろうと推定しています(目下調査中)。今,70rock氏のブログでデビューがアナウンスされているSunburn Wave 氏の作品のヒントになったジョルジュ・ド・ラ・トゥールの絵もこの泰西名画の1つでしょう。また,泰西名画は故久世光彦氏のエッセー(「泰西からの手紙」)にも数多く登場したものでした。氏は父の書斎に泰西名画が懸けてあった最後の世代かもしれません。

映画「美しき諍い女」制作過程編(5)

アトリエ外の出来事を他所に,制作は続けられていた。今度のポーズは足元にクッションを置いて体重がかけられないようにした,かなり無理なポーズである。

Pose full 始めはペンで。
プロセス1 プロセス2






プロセス4 プロセス3












ペンを走らせるガリガリ,カシカシという音のみが響く...ポーズ2 プロセス6   画家が女体の持つ曲線をほぼ一発で決めているのはさすがである。











少し疲れてぐらぐら動く。     次に,顔料〈墨)をつかい,また,ところどころ白で修正する。
プロセス8 ポチっと白

プロセス9 白で修正













アトリエの外では....
帰っちゃダメ 2人で待ちましょ












待てないよ 「帰っちゃダメよ。

2人で待ちましょ。」


「悪いけど待てないよ。」






ペンの軋む音が大きく響く。

画家は筆を使い始めた。

筆を使う 入れ込み











指で... 指でその場所を....
疲れた2








腹が大きく波打っている耐える1 耐える2











髪掻きあげ 全身













プロセス10 プロセス11



休もう 痺れた










足がしびれたわ。                 じゃ,休もう。
それがいい それがいい。


映画「美しき諍い女」物語編(8)

問題の画家を待つ間,城の中を見て回る...
来てご覧 「マリアンヌ,来てごらん」



「彼は?」

「会う気が無いのよ。」

隣の部屋は 泰西名画









会う気が無い 彼は何してる キマイラの












「キマイラのいる部屋が私のお気に入り。」


「無駄だから好き。」

「凄いわね。」



凄いわね 無駄だから












「幽霊は出る?」   「ここは私と主人だけ。他に誰も住んでいないわ。」

主人と二人幽霊は出る












他には誰も 変ね











「変だな。彼をどこへ行かせたんだ?」
彼をどこへやった 昼食後に消えた











「昼食後に消えたの。」