尊重(そんちょう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日の言葉は、尊重(そんちょう)です。

 一番身近な他人は、家族です。家族は他人の始まりという言葉がありますが、子供達が親から独立して離れ、そして自分の家庭を築き始めると、今迄の親子関係とは違う関係・・即ち、他人ではないが、他人のような冷たい感覚を、親に対して持つ場面も出てきます。自分の親より、自分の家族が優先される。家族、親子であっても、立場が変わってきたとき、お互いを尊重(そんちょう)する意識が、とても大切になってきます。子は親にとっていつまでも子ですが、親は子供にとって、途中までとても大切な存在ですが、ある時期からもっと大切な存在が表れて悩む事になります。本当は、悩まなくても良いのです。別の意味で、どちらも大切な存在だと割り切れば良いのですから。

 さて、尊重(そんちょう)という言葉です。尊(そん)とは、たっとぶ、たっとぶべき人、身分の高い人につける尊称etc.の意味があります。また、重(ちょう)とは、おもさ、一定の方向に力が加わった状態、おもみ、たいせつなものとして敬い扱う、層をなしてかさなったさまetc.の意味があります。尊重(そんちょう)とは、尊いものとして重んずる事、という意味になります。

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 心の潤滑油。他を尊重(そんちょう)するという心の持ち方は、人と人との関係を円滑に回す潤滑油であると思います。人は、とかく唯我独尊になりがちで、他を尊重する心を忘れがちです。日常の様々な場面で、他を尊重する心を思い出しましょう。