皆さん、こんにちはくまおとこです
皆さんは走ることが好きですか?
僕は、けっこう好きです
自分の足で一歩一歩走る時の感覚、息をするだけでも精一杯で何も考えられず体だけを動かしているその瞬間も大好きです。
でも、体力はそこまでいい方ではないので、マラソン大会に出ても10㎞コースを走るくらいです
今年の夏まで、コロナのせいでマラソン大会が全然開かれなくて落ち込んでいましたけど…最近はコロナの規制も緩和されて、ここ済州でもマラソン大会が再び開催されました!
済州にくる時「これは絶対やってみよう」と思ったことがマラソンだったので(10㎞ですけど
)大会のホームページを見た瞬間「行こう!」と思ってすぐ申し込みました。

2022年10月23日に開かれた「2022美しい済州国際マラソン大会」。
今もホームページで、その日の写真や情報が確認できます!
10㎞の参加費は韓国のお金で2万ウォン!参加費はすべて寄付される大会なので、やりがいもあるとても意味深いマラソン大会です
9時から始まるマラソンは、済州の旧左生活体育公園運動場(金寧海水浴場)にスタートラインがあります。

(マップで見れば短く見えますが…)
僕は10㎞のコースだったので、5㎞を走って中間地点で折り返し運動場に戻るコースでした。
幸いにも、走るには涼しくて日差しも強くなかったです。また、3年ぶりの大会だったので大勢の人々が…!
当日には、飲み物やスナックを配るブースもありましたが、思ったよりぎりぎりに到着したので写真を撮る暇もなかったです

(出発前。後ろの運動場ではいろんなイベントをやっていました)
面白かったのはゼッケン番号の付け方
韓国ではゼッケンを「등번호(背番号)」と呼んでいます。だから僕は当たり前に自分の背中にゼッケンを付けて、控室から出ました。しかし…背中にゼッケンが付いていた人は僕だけでした
「ええ?なぜ??」と思って検索してみたら…昔にはゼッケンを2つもらって前と後ろにつけていましたが、それが資源の無駄だという声が出て一つに減り、前だけに付けることになった…という話がありました。
まあ…200人のうち1人くらい、背中にゼッケンが付いていた人もいたので「僕だけじゃないんだ…」と安心しました。とにかく、ゼッケンをつけ直してスタートラインに行きました。
この大会にフールコース(42.195㎞)はなかったので、まずはハーフコース(約21㎞)から始まり10㎞、5㎞の順に走ります。10㎞は9時10分にスタートしました。
自分が作ったプレイリストを聴きながら気軽に出発。あまり心配はしていませんでした。5年前に出た10㎞でも(前夜に友達とめちゃくちゃ飲んだのに)1時間10分程度で完走した経験があったからです。しかし、それは甘い考えでした。
5年という時間は僕が考えていたより長くて…深くて…自分の体を劣化させるには十分な…そんな時間だったのです。
実は、すでにマラソン大会の一週間前に1時間を切っていました。
「そうか、5年前のマラソンはきっと二日酔いのせいで1時間10分だったのか。自分はもっと早く走れる」
確信に溢れていたくまおとこは、先週の1時間という大記録のせいで自分の膝がボロボロになったことを忘れていたのです…
最初の15分は大丈夫でした。もともと、走り始めてから15分は体が走ることになじんでくる時間です(あくまでも僕は10kmを走る時の基準)。息は苦しいけど、もうすぐ呼吸が安定することを知っているので我慢して走ることができます。
15分が過ぎたら、その日のリズムが形成されます。走るスピードや呼吸や視線や心持ちなどが決まり「ああ、今日は100のうち70だ。55だ」とだいたいのコンディションが分かります。
30分過ぎたら、突然体が軽くなる瞬間が来ます。探してみたらこの状態を「ラーニング・ハイ」と呼んでいました。アドレナリンにより体が軽くなり、どこまでも走れる気分になる。人によって5分、長ければ30分まで続くこの状態になれば「走ってよかった」と思いながら楽しく走ることができます。
僕が膝に痛みを感じた時がその30分でした
「あれ…?」と思った瞬間、右足の膝と左足の足裏から痛みが感じられました。足を踏み出すたびに感じる痛み。僕は考えました。「今日は50くらいか
」
その後は正直にキツかったです。何よりも痛いから5㎞を過ぎた後からは「少し歩こうか…?」と思いつつ走りました。しかし、そのような時に最も重要なのは精神武装です。
僕は村上春樹さんが好きですが、村上春樹さんも走ることが好きな人で(もちろん僕よりははるかにうまく走れる人ですが)走る時に自分なりのルールがあると本に書いていました。それは「歩かない」。そうです。一回歩けば、どんどん歩きたくなる。また、自分のペースを守れなくて追い越された時の悲しみはひどい。なりよりも5年ぶりのマラソン大会だから、できるだけ走りたい。このように考えながら7㎞くらいを走った時、ようやくその瞬間が僕を訪れました。
それは、息苦しさが体の痛みを超える瞬間です
(イエーイ)
その瞬間が来ると「ああ、死にたい。海に飛び込みたい」としか考えられません。他のことは何も考えられない。頭の中で悲鳴を上げながらただ走り続ける。しかし、その時が我慢できれば必ずゴールが見える時が来ます。
(おいおい、たった10㎞なのに大げさじゃないか?
)
まあ…とにかく僕は完走しました。また、新記録を更新しました(58分20秒)。

(疲れたくまおとこ
)
ゴールしたその瞬間はとても気持ち良かったし、僕は来年もマラソン大会に出ると思います(いつかはハーフにも出たい
)。何一つ自分の思い通りにはいかない世の中で、努力さえすれば自分の足で達成できることの一つだからです。
「済州の海を見ながら10㎞を走りたい」
僕のバケットリストの一つは叶えました。次はどこを走ってみるか楽しみです。
今日は韓国の話ではありませんでしたが、僕のブログを読んでくれてありがとうございました