セオリークラスから日本の「西洋音楽はじめ」を考える | ピアノ教室『ムジカハウスK』の徒然日記

ピアノ教室『ムジカハウスK』の徒然日記

千葉県市川市のピアノ教室「ムジカハウスK」です。アットホームな空気と笑顔いっぱいが自慢の教室です。
質の良いレッスンができるよう教える側も研鑽を続け生徒さんと一緒に歩んでいます♪

おはようございますクリスマスツリー

千葉県市川市のピアノ教室

ムジカハウスKのKazuです。

 

theoryクラスが始まって2ヶ月。

ABRSMのtheoryテストは

今のところオンライン受験で

英語オンリーですので

 英語のわかる数名で英語で

取り組んでいることは

以前お話しした通り。

 

 

生徒さんたちは

grade1の内容は知識として

わかっている(はず)だし

ピアノはそれぞれに

もっともっと上のレベルを

弾いていますが、

 

この確認作業が思わぬ効果を

発揮しているのです。

 

普段のレッスンの中で繰り返し

例えば教本の中に出てくる

4分の4拍子。

 

 

 

 

左のサインの場合

上の4は4拍子の「4」

下の4は4分音符の「4」

意味が違う4がふたつ

 

右のCの形している記号は

決して英語のCではない

 

 

 

上のト音記号とヘ音記号と

ハ音記号。

それぞれ「トへハ」の線を示し、

形もGFCが由来している

 

などなどピンク音符

 

先日ブログで他のピアノの先生も

最近同じようなことを書いてらして

首を振りながら「そうそう!」と

拝読したところ。

 

楽典はワークを解くためではないのです。

音楽をもっと読み解くため。

 

でもでも‼️

ちゃんと意味や背景も

話をしているにも関わらず…

折に触れて何度も

繰り返しているにも関わらず…

 

定着していないことを

実感することも多く

 

興味がないのかな?

気にならないのかな?

 

生徒たちには音符以外の情報こそ

しっかりみてほしいのに

 

私自身はそういうことに

むしろピアノ以上に

興味があったし

ピアノの先生の母の読む雑誌や

本人に豆知識が載っていて

練習中に読んだものです(こらっ)ウインク

 

theoryクラスは

このように

忘れたり気にしなくなって

しまった楽譜の記号や音符へ

意味を吹き込む時間となり

楽典の意味の大きさを

感じさせてもらっています。

 

 

でもtheoryって上差し

英語でやった方が楽なのは確か。

 

ト音記号の説明で比べて

みますね。

 

 

英語だと↓

G clef はGの場所を示し

Gの形をしている。

 

日本語だと↓

ト音記号は日本語の

「ト」の音を示し、

それは

イタリア語の「ソ」の音で、

英語で言うと「G」の形です。

 

ややこしい!

 

日本語での説明では

音名に対して英語と日本語とイタリア語の

3種類の知識が必要で

まだドレミを読み始めた子供なら

ABCがわからない場合が多いし、

ハニホヘトの日本語音名を使うのは

もっと難しいですもの泣

 

 

明治時代

西洋音楽を日本に入れたときに

何も全てを日本語に訳さずに、

もっと簡単な方法を考えて

くれたらよかったのにー。

 

日本語音名が要らないとは

言わないけれど

余計にややこしくしている

ハニホがなければいいのにー。

 

と思ってしまう今日この頃です。

 

 

theoryクラスは

これまでの私にとっての当たり前が

日本の子供たちにとっての

当たり前ではないことに

気づかせてくれています。

 

海外の先生にもアドバイス

いただきながら

しばらく試行錯誤が

続きそうです飛び出すハート