和泉山脈の山々に雪が降った。

朝は寒かったが、昨日よりましだ

そうで、午後から陽ざしがみられた。

 

17番ホールから18番ホールにゆく間

、サンザンカの花びらが散り敷き詰め

ていた。その北側の土手に、薄いピン

ク色の花が見える。

 

 

<艶女医>

3人でゴルフにゆく。2人は異母姉妹

で、姉はぼくの担当医、妹は姉の病院で

脳医学を研究し、人工知能の分野に生か

している。ぼくは発達機能障害で、性依

存症で、ふたりとはゴルフを一緒にし、

競いあって愉しんでいる。

 

17番ホールにくる。

17番ホールのグリーン奥の梅の樹が4、

5本あり、若い樹の梅の花で艶やかで

ある。

 

 

 

季節は移りゆく。コロナ禍がおさまり、

3年の間でふたりとの関係も随分変わっ

た。

 

妹はというと、「源氏物語」で喩える

と朧月夜のような女性だ。

かの女は結婚する前、フランス人の夫

とうまくいくようにと、ぼくを相手に、

初体験をしている。あれから3年たつ。

 

 

 

 

姉はというと、「源氏物語」でいうと、

六条御息所かな。プライドが高く、すべ

てに負けず嫌いだ。長年、家で籠ってい

たぼくがこうして、ゴルフができるよう

になったのも彼女のおかげだ。

 

 

 

ひとには生まれながらの性分があり、負

けず嫌いの彼女は、2こいちを受ける。

17番ホール、ドライバーで池越え。あと

はアプローチ。ふたりは100Yほど残し

ている。このあとだ、思わぬことが起こ

った。

 

 

 

彼女に緊急の連絡が入り、病院に戻るこ

とになった。

こうしてぼくは、妹のかの女の滞在先の

ホテルにゆく。

ベッドのかの女。ほのかな梅の花のよう

な匂いがただよい、花模様の黒い下着を

脱がし、さらに白い肌の上に唇を徐々に

ずらしてゆく。

しだいにほんのり紅く染まってゆく肌、

その肢体を大胆に広げ、月日を感じる

かの女の心とからだ。

すでに茂みは濡れ、ピンクの小粒がふ

くらみ、動きにあわせ、激しくゆれて

いるからだ。

こうして夜明けまで抱きあい、夢のな

かで夢をみていた。

 

ゴルフの日。

季節が変わってゆくように、ゴルフの翌

日の夕方に海外赴任中のかの女のところ

へ出かけることが常であった。

ところで、ゴルフと同じで、思わぬこと

が起こり、気持ちが動転した。この日は

順番がかわったのだ。

 

ひとを愛するということは、心だけでは

駄目で、やはり体力がいる。

夢枕で、六条御息所ではないが、姉の

女医が枕元にあらわれ、うなされている

ぼくがいた。

 

 

 

2023.1.19

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