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触感時計『タック・タッチ』のブログ

視覚障害者用携帯時計、触感時計”タック・タッチ(Tac-Touch)”に関するブログです。

荒美有紀(岡本美有紀)さんのお通夜、

 

4月5日、
結婚のプレゼントに用意していた
『myタック・タッチdeco』 ハテルマ・マリンブルーを
持って千葉・八街から東京・五反田の斎場に向かい
ました。
 
会場では読経が始まろうとしていました。
用意された会場の椅子に座れないほど多くの方が
参列していました。
 
祭壇には美有紀の遺影が飾ってありました。
 
笑顔の美有紀さん、成人式の写真でしょうか?
とてもかわいく、綺麗ですね。
 
 
実は、美有紀さんとは一度も会ったことはないのです。
 
NHKのハートネットTVを見て『タック・タッチ』をプレゼント
しようと、お会いして直接お渡ししたかったのですが、
美有紀さんのスケジュールの都合がつかず、また、
昨年千葉市で開催された全国盲ろう者大会で美由紀さん
とお会いできることになっていたのですが、当日体調が
悪くなったようで、急ぎ帰られてしまいました。
 
初めてお会いするのが棺の中の美有紀さんとなって
しまいました。
 
読経が終わり、順に焼香が始まりました。
どうやってプレゼントの『myタック・タッチdeco』をお渡
ししようかと思案しながら少しずつ棺に進んでいきました。
 
棺の中の美有紀さんの顔、とても綺麗でした。
”プレゼントのタック・タッチデコ版持ってきましたよ”。
 
そして、ご家族とのご挨拶、ご主人とも初めてなので
すが、プレゼントの『myタック・タッチdeco』を差し出し、
 
”お約束していた美有紀さんへの結婚プレゼントです”
”これがそうだったんですね。とても綺麗ですね。
 美有紀がとても楽しみにしていました。”
”美有紀さんに着けてあげてくださいね”
 
別会場での『通夜ぶるまい』、ガイドの方に従って順番
に会場の席に座りました。
 
私の右横には40代くらいの男性、テーブルをはさんで
前には二人の若い女性が座りました。もちろん面識は
無いので私から声を掛けることもできず静かにしてい
ると、その右横の男性と前の女性は知り合いだったよ
うで親しそうに話しを始めました。
 
その話を聞いていると、美有紀さんとはかなり親しい
関係のようでした。特に女性の一人は美有紀さん
が亡くなった日の状況を男性に向かってかなり詳しく
話されていました。
 
もしや、と思いました。
 
たぶん、美有紀さんの最初のブログ
☆の王女さま Miyuのお手紙』で
美有紀さんと交換日記形式で頻繁にやり取りをさ
れていた”yuyu”では?
 
思い切って聞いてみました。
”失礼ですが、あのブログのyuyuさんでしょうか?”
”そうです”
”やはりそうでしたか”
 
yuyuさんは、美有紀さんが最初に入院された時
から美有紀さんのそばにいた人で、退院されて
からもずっと交換日記形式で美有紀さんを励まし
続けてきました。
 
そして、美有紀さんが亡くなる日も、亡くなるその
時までご家族と一緒にそばにいました。
 
亡くなった日の出来事、ご主人との出会い、結婚
までの経緯など、メールでのやり取りだけだった私
にとって、美有紀さんの人となりがわかるエピソー
ドなど話題満載の会話となりました。
 
そして、私の右横の男性、この方も美有紀さんとは
深いつながりがある方で、新聞記者でした。
これまで何度も美有紀さんのことを紙面に取り上げ、
本を出版したり、NHKハートネットTV出演のきっかけ
を作られた方でした。
 
この席順、順番に座っただけなので全くの偶然でした。
驚きです。
まるで美有紀さんが、美有紀さんのことを少しでも
私に伝えようと、その席順になるよう予め並ぶ順番にし
たようにしか思えません。
 
おかげで、美有紀さんのことが少しでもわかって
とても嬉しくなりました。
 
美有紀さん、今頃、天国で何をされているのでしょうか?
ご主人、ご家族、ご友人など皆さんを見守っていて
くださいね。
 
そして、たぶん天国に持っていっていただいたと
思いますが、天国でもタック・タッチを着けてくださいね。
特にデコ版『myタック・タッチdeco』を天国のお友達に
見せびらかしてくださいね。
 
※美有紀さんのブログ、
☆の王女さま Miyuのお手紙
盲ろう楼女子の「てくてく日記」
 
 
 
 
 

その後、美有紀さんとは、

盲ろう者、視覚障がい者団体のイベントなどで

触感時計『タック・タッチ』を展示した時の報告や、

美有紀さんが全国各地で講演をされた時、

『タック・タッチ』を紹介していただき、その報告など

定期的にメールのやり取りをしていました。

 

美有紀さんはオレンジ色の『タック・タッチ』、

ピュア・オレンジと美有紀さん指定の色、オリーブ色、

オリーブ・グリーンの2つを利用されていたのですが、

私のお気に入りのハテルマ・マリンブルーもお似合

いだと思い送ることにしました。

 

ハテルマ・マリンブルーは日本最南端の島、

波照間島のニシ浜の海の色です。

10年前旅行で行った時にその海をカメラにおさめ

た写真を元に再現した色です。

 

この色もオシャレな美有紀さんに、絶対にお似合い、

間違いなし!

 

 

美有紀さんからコメントメールです。

 

*これまた綺麗な色ですねーー!
*いろいろな方に好評をいただいています。
*ありがとうございます!!

 

・・・そして半年の月日が流れ・・・

 

美有紀さんの3月13日のブログで結婚されたのを知り、

メールを送りました。

 

*荒さん
*伊藤です。ご無沙汰をしております。
*ご結婚されたとのこと。おめでとうございます。
*お相手は、NHKハートネットTVにも少し出られていた方ですね。
*
*お祝いに、タック・タッチのデコレーション版、
*『myタック・タッチdeco』をプレゼントしたいと思います。
*全国ネイルアートコンテストで優勝されたネイリスト佐藤優子
*さんがスワロフスキーのストーンでデコレーションしたものです。

 

そして、美有紀さんからの返信メール

 
*こちらこそご無沙汰しております。荒です。
*お祝いいただきありがろうございますー
*全と多難ですが、のんびりやっていきたいぢす。
*相手はおっしゃる通り、テレビにも何度かでています。
*デコ時計をいただけるとのこと、本当以ありがとうございます!
*いつも愛用していますので、とても嬉しいです。
 
私からの返信、
*伊藤です。こんにちわ。
*世界に一つだけ『myタック・タッチdeco』、お送りしますので
*送付先をご連絡ください。
 
 
結婚され新居に移られたと思い返信したのですが、
なかなか返事が来ません。全国各地での講演活動など
で忙しくしている美有紀さん。
 
プレゼントする『myタック・タッチdeco』、ハテルマ・マリンブルー
の準備はできて、あとは送付先の住所待ちでした。
 
そして、4月1日深夜に妻の驚きの声、
”美有紀さんが亡くなったって!”
 
美有紀さんのブログ、盲ろうの女子の「てくてく日記」には、
3月30日18時12分にに美有紀さんが亡くなられたと、
ご主人の書込みが・・・
 
プレゼントの『myタック・タッチdeco』、ハテルマ・マリンブルー
を待っていた美由紀さん、何とか着けてもらいたい・・・
 
お通夜に持っていきご主人、ご家族に直接手渡しを
しようと決めました。
 
 
 

 

 

 

 

 

荒美有紀さんは、

オレンジ色(ピュア・オレンジ)とオリーブ色(オリーブ・

グリーン)、2つの『タック・タッチ』を利用されていました。

 

2つの『タック・タッチ』をどのように使い分けて

いるのか、色をどうやって区別しているのか、とても

気になっていたのですが、

 

すると、美有紀さんからメールが来ました。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

それぞれ、立体のシールでタックタッチの色を区別
しています。

また、その日の気分で時計を変えています。
 
オレンジ(シールはフラワー)の方は可愛い系
オリーブ(シールはエッフェル塔)の方は大人っぽい系
それぞれのシールはボンドで張っています。
 
もともとの時計のデザインだと思われる方も多く、
結構評判はいいです。
ぜひ、ご覧いただければ嬉しいです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

フラワーとエッフェル塔のシール貼って、しかも立体的な

シールを貼って区別していたんですね。

 

なるほど、そうだったんですね、凄い!

 

これは『タック・タッチ』 デコレーションの第1号ですね。
世界に一つしかない自分だけの『タック・タッチ』。
 

”その日の気分で時計を変えています。”

 

今日はかわいい系で、の時はオレンジ、フラワー。

今日は大人っぽい系で、の時はオリーブ、エッフェル塔。

さすが、オシャレな美有紀さん。

 

7カラー、あと5色ありますから・・・何系になるので

しょうか?ライト・ブラックは???

 

 

 

荒美有紀さんは、触感時計『タック・タッチ』を

とても気に入っていただき、友達への紹介や

全国での講演会でも紹介していただき『タック・

タッチ』の知名度を上げていただきました。

 

荒美有紀さんは、盲ろう者の専門誌”コミュニカ”

の編集員もされていて、美有紀さんのコーナー、

『みゆきのティータイム』で取り上げていただき

ました。

掲載記事です。

 

利用者の目線で詳しく書いていただいています。

 

流星のごとく(?)登場したのがタックタッチ・・・

美有紀さんにとっては流星のように現れたのですね!

 

日常生活のお役にたっているのはもちろん嬉しいの

ですが、オシャレとして利用していただいている、

これが本当に嬉しいです。開発した甲斐がありました。

 

下記は、視覚障がいの方、盲ろうの方が音声で読め

るようにこの記事のテキストデータです。

美有紀さんから送られてきたメールの原稿原文です。

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ティー・タイム(53号)
 今号の特集の私の記事の中でも少し紹介しましたが、みなさんは-タックタッチ-という腕時計をご存じでしょうか?
私はとても便利に使っているので、ご紹介したいと思います。

 今まで、視覚障害者むけの時計といえば、-音声式-か、-触読式-(針を直接触って時間を知るもの)しかありませんでした。
 しかし、もうろう者にとっては、目にも耳にもハンディがあるため、-音声式-で時間を読み上げてもらっても聞き取れなかったりして、-音声式-は使いにくい人が多く、-触読式-に頼らざるを得ない状況がありました。
 
 そんなところへ、流星のごとく(?)登場したのが-タックタッチ-という時計です。
 タックタッチは、-皮膚に触れて読む-ということで、-触読式-の仲間に分類されるそうですが、振動によって時間を教えてくれる腕時計です。
 
今まで、文字盤の針を直接触ることで、視覚にハンディのある人たちは時間を知っていましたが、針をさわるということは時間がズレてしまいやすく、寝ぼけているときには時間を誤認識してしまいやすいのが、少し気になるところでした。

だから私はいつも、「今10時半くらい」と、おおよその時間で認識し、動いていたため、待ち合わせに遅刻することも多くありました。(←時計のせい??)
しかしタックタッチでは、振動によって時間が正確にわかるため、遅刻することも多少は減ったような気がします。
 
 この振動式時計は、全体がシリコンでできていて、やさしい振動が伝わりやすくつくられており、通常の時計の文字盤の部分には四角い機械が埋め込まれています。
その両脇に3つの丸いボタンがあり、それぞれ、-1時間単位-、-10分単位-、-1分単位-を振動で表してくれるボタンになっていて、
それらを組合わせることによって、現在の時間を知ることができるようになっているのです。
 
 さらにタックタッチでは、外界の明るさや暗さ、人々の生活の様子によって、もうろう者が独力で判断することの難しい、今は「午前6時なのか、午後6時なのか」という「午前」と「午後」の区別を振動の違いによって知らせてもらえるようになっています。
 
そして、自分でセットすることが可能なアラーム機能やタイマー機能もついているのが大きな魅力であると思います。
 
 タックタッチは、視覚障害者むけの-日用生活用具-として、ほとんどの市町村で給付の補助があるようです。
もしご興味のある方がおられましたら、HPや各団体、役所窓口等でお問い合わせください。

-日本点字図書館-さんや、-(株)ラビット-さんでも取り扱いがあるようですが、“皆様の声を直接伺いたい”と、タックタッチを製造されている-アイスマップ-さんはご希望されていました。
みなさまのご要望をお伝えすることで、より便利なものを開発してくださるかもしれません。
 
 タックタッチは、最近カラーバリエーションが8種類に増え、オシャレ好きな私も、洋服に合わせてアクセサリーを変えるように、その日の気分に合わせて時計を変えるオシャレを楽しめるようになりつつあります。
 
機能制とオシャレ感を併せ持った時計で、より充実した生活を楽しみたいと思います!

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1点だけ修正させていただきました、私からの返信メールです。

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原稿を拝見しました。
盛りだくさんでありがとうございます。
 
1点だけ、修正をお願いします。
”カラーバリエーションが8種類に増え”ですが、7種類です。
 
私の住んでいる市が八街(はちまたと書いてやちまたと読みます)
なので、当初8種類と思ったのですが、レインボー、ラッキーセブン
の7種類にしました。

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美有紀さん、コミュニカへの掲載、ありがとうございました。

 

 

 

 

 


 

振動の数で時刻を伝える触感時計『タック・タッチ』、

その後も荒美有紀さんとのメールでやり取りでは、

大変重宝しているとのことでした。

 

触感『タック・タッチ』、発売当初はブルー、ブラウン、

オレンジの3カラーだったのですが、1周年を迎えるに

当たりカラーを増やすことにしました。

 

荒美有紀さんはオレンジを利用されていたのですが、

新しく作るとしたら何色が欲しいか聞いてみました。

 

*現在のブルー、オレンジ、ブラウンに
*加え、あと3-4色増やそうかと思っています。
*荒さんなら何色が欲しいですか?
 
回答は、
*私としては、オリーブ色、こげ茶(今ある茶色はどんな
*茶色なのかわ*からないのですが…)、くすんだピンク…
*などがあったらいいなーーと思います。
 
オリーブ色、こげ茶、くすんだピンク・・・
 
うーん、一番先に書かれたオリーブ色にしましょう。
早速ネットでオリーブ色、オリーブの実の色を検索、
あれこれオリーブの実の色をいくつも見ながらある
オリーブの実の色に決定、ゴム屋から送ってもらって
いたカラーの見本、カラーチップと一致する色を照合。
 
そうなんです、『タック・タッチ』 7カラーのオリーブ色は
荒美有紀さんのリクエストで生まれたのです。

そして、色の名前はオリーブ・グリーンと名付けました。
 
 

荒美有紀さん、オレンジ色の『タック・タッチ』の利用を

始められました。

 

マニュアルはテキストデータをブレイルセンスというテ

キストデータを点字に変換する機械を使ったり、周り

の方のサポートで直ぐに使い方はマスターしたようです。

 

そして、美有紀さんのブログで取り上げていただきました。

ちょっと長いですが・・・

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タイトル…“振動式時計”
先日のNHKの放送をご覧いただいたという、視覚障害者
むけの時計を販売している会社の社長さんが、「感動しま
した!ぜひ当社の時計をプレゼントさせてほしい」と、あり
がたいお言葉をいただきました。
 
それでお送りいただいたのが、視覚障害者むけ、振動で
時間を伝えてくれる「Tac-Touch」でした。
この時計は、いくつかのカラーバリエーションがあるのですが、
私はミカン色をちょっと濃くしたようなオシャレなオレンジを
いただきました。
 
実物を見ても、時計だとはわかりません。
シリコンでできているラバーベルトで、腕にまいていると、
よく温泉の更衣質のロッカーについているような、カギを
中に入れるシリコンのベルトを巻いているようです。

それを触ると、腕時計の文字盤があるあたりが四角くシ
リコンの下に機械が埋め込まれているのがわかるので
すが、その電子盤の左右に小さなボタンがついているん
です。
 
全部で3つのボタンがあるのですが、それぞれが“時”“分
(10の位)”“分(1の位)”になっていて、その1つずつボタン
を押していくと時計が振動し、振動の数を数えて時刻を知
る、という仕組みになっているのです。
 
この時計は、もうろうの機器展等のイベントで何度かお目
にかかったことはあったのですが、しかし、私にとっては
結構高価であり、慣れるまで難しそうだなーと思っていた
ので、なかなか購入には至っていませんでした。
 
でも、実際使って見ると、機能がいい-!
 
タイマーや目覚まし機能もあって便利なのですが、
私が最も気に入ったのは、寝ぼけていても、振動で時間を
正確に知ることができること。
 
今までの視覚障害者むけの時計だと、腕時計のフタを
開いて、直接時計の針をさわって時間を確かめていたので、
私は寝ぼけていると1時間読み間違えることなんてザラでした。
 
それに、直接針を触るから、針がズレていくこともザラでした。
だから、分単位で正確には読み取れず、「53分くらい」と
いうかんじの、-おおよそ読み-が普通になっていました。
 
そんなわけで、時計のせいにしますが(笑)、待ち合わせの
時間には遅刻をするか、大幅に早いか、そのどちらか、と
いう感じもありました。
 
でも、振動で時間がわかるということは、具合が悪くて手先
の神経が弱ってもわかるということで、本当にありがたいなー、
と思います!
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お役に立てて何よりです。
寝ぼけていても時刻がはっきりわかる時計『タック・タッチ』、
遅刻も無くなったようですね。
 
『本当にありがたいなー』、この言葉で十分です。
地元、千葉県八街市の 『広報やちまた』4月15日号に掲載されました。
  
1月22日、幕張メッセで開催されたファイナリスト5人による ビジネスプラン・コンペティション『CHIBAビジコン2018』 入賞の報告に、3月20日、小澤市議会議員と北村市長を 表敬訪問しました。   『CHIBAビジコン2018』のプレゼンでの内容は、 ”自社開発、視覚障害者用携帯時計  触感時計『タック・タッチ』事業” 触感時計『タック・タッチ』は、八街市のふるさと納税の 返礼品にもなっているので、少しでも八街市に貢献 できるように今後も精進します!

『タック・タッチ』は発売当初3カラーでした。

 ・ブルー

  群青色に少し紫を入れた色、北国の深い海の色

 ・ブラウン

  茶色

 ・オレンジ

  フルーツのオレンジの色

 

荒美有紀さんには、TVでは赤っぽい時計をして

いたので『オレンジ』のタック・タッチをお送りしました。

早速返事がきました。

 

 

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荒です。

今朝、タックタッチの時計が届きました。
オレンジはとても春らしいお色ですね。
・・・
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そして、
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アラームとタイマーが少し難しいなと思っているのですが、
とても便利です。
もう普通の触読時計には戻れない…、とかなり気にいりました。
ありがとうございました。
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とても気に入ってもらったようです。
 
荒美有紀さんがこれまで使っていた時計は、長い針、短い針を
直接指の腹で触る触読式を利用されていたようです。
 
 
視覚障がいの方の多くは音で時刻を知らせる『音声式』の時計を
利用されていまするのでが、盲ろうの方は音も聞こえないので
この触読式しかないのですが、これは点字同様かなり難しく熟
練が必要です。特に1分単位、8分か9分かなど、とても難しい
ですね。
 
荒美有紀さんは、手術の後光と音を失って、突然盲ろう者にな
ってしまったのですから、かなり努力されて触読式の時計を
使えるようになったのだと思います。
 
『タック・タック・ッチ』は振動の数で時刻がわかりますから、
全く難しくありません。熟練は必要ありません。1分の説明で
利用できるようになります。
 
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もう普通の触読時計には戻れない…、とかなり気にいりました。
*****************************************************
 
一度『タック・タッチ』を利用すると、その便利さからもう触読式
には戻れません。
 
時刻以外にもアラーム(目覚まし)、タイマーも付いていますから。
 
『タック・タッチ』は荒美有紀さんの日常生活の必需品になり、
お役にたっている、『タック・タッチ』を開発して本当にと良かった
とつくづく思いました。
 
 
 
 
 

何とか荒美有紀さんにコンタクトを取りたいと

NHKハートネットTV放送の約2か月前、初めて

お会いした東京都盲ろう者友の会の副理事長

に連絡をしたところ、

 

荒美有紀さん、東京都盲ろう者友の会の会員

であることがわかりました。直接連絡は取れない

ので、その副理事長に『タック・タッチ』を使って

いただきたい旨荒さんに連絡をお願いしました。

 

そして数日後、副理事長から荒美有紀さんの

了解が取れたとの連絡があり、早速メールを

しました。

 

2016年3月3日、その内容は、

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荒 美有紀さま
 
アイスマップの伊藤と申します。はじめまして。
**さまから連絡先をお聞きしました。
 
先日2月22日ののNHK ハートネット TV ブレークスルーを
拝見し、とても感動しました。手術後、突然視聴覚が失わ
れた時の気持ちは想像することさえできません。
 
いまの生き生きとした荒さんは、周りの皆さんのサポート
に加え、荒さんの前向きな気持ちがあってのことだと思
います。
また、番組の中で、とてもおしゃれにされているのが印象
的でした。
 
是非、弊社が企画、開発した製品、触感時計 タック・タッチを
使ってみてください。
色は現在、ブルー(紺色に近い色です)、オレンジ、ブラウン
があり、現状はブルーを販売していますが、荒さんには
”オレンジ”がとても似合うのではないかと思います。
 
触感時計 タック・タッチは2年9か月前、視覚障がいの社長
さんと出会ったのがきっかけで開発をしました。
視覚障がいの方に、触覚で何か役に立つ製品を開発した
いと思い、音声式、触読式しかない現状から、誰でも、どこ
でも、いつでも使える携帯時計として触感時計の開発をし
ました。
 
是非、使ってみてください。
 
直接お届したいと思っておりますが、いかがでしょうか?
 
宜しくお願いいたします。

**********************************************

 

なんと3時間後、返事がきました。

 

**********************************************

ご連絡ありがとうございます、荒です。
テレビ放送をご覧いただいたとのこと、ありがとうございます。
撮影が本当に大変でしたが、もうろう者のことを広く知ってい
ただく機会になれば、私も光栄です。
 
障害をもっても、オシャレが好きな女子は意外と多いです。
もっと視覚障害者が選べるデザインが増えたらいいな、
と思っています。
 
私はお財布などでも、視覚障害者むけのものではなく、普通
の人が使うオシャレな財布に、小銭いれの部分に仕切りをつ
けるなど、使いやすいように加工をして使っています。
 
障害があってもバリエーションのあるオシャレができたらいい
ですよね。
 
ところで、タックタッチは、前々から気になっていまして、何度か
その機能を体感したこともございました。
とてもうれしく思います。
どうもありがとうございます。
**********************************************
 
荒美有紀さんと初コンタクト。
そして『タック・タッチ』を利用してみたいと。
 
早速、『タック・タッチ』のオレンジ色をお送りすることに
なりました。
 
 
 
 
 
 
 
 

『荒美有紀さんとの出会い』

 

出会い、といってもNHKの番組でした。

 

3年ちょっと前の2016年2月21日、

NHK ハートネットTV

 

ブレイクスルー File.48”わたし”をあきらめない

-光と音をなくした27歳 荒美有紀さん-

 

指点字でコミュニケーションをとっている

荒美有紀さん、初めてみる光景に唖然と

しました。

 

”指点字って何?”、初めて聞く言葉。

 

荒美有紀さんは、神経系の難病を高校生の時

に発症、大学4年生の時に手術、麻酔から覚め

た時、光と音を失っていました。

 

突然の暗闇と無音の世界、それは怖かった

でしょう。想像すらできません。

 

番組では手探りで家の中を元気に歩く美有紀

さんの姿の映像が。。。 

 

でも、最初は光と音を失くした現実さえわからず、

というより受け入れられず、家族とのコミュニケーショ

ンも待ったくとれず、まずは指に字をなぞることから

始めたという。

 

番組では、すでに指点字もできるようになった、

元気な美有紀さんでしたが、そうなるまでの

本人と家族、友人の並々ならぬ、一歩ずつの

努力、それも想像できない。

 

番組の中の美有紀さんは、オシャレで化粧も

して車いす介助者と外出、介助者が車いすを押

しながら指点字周りの状況を伝える場面が・・・

 

その時、車いすに乗った美有紀さんの映像が

正面に映し出されたとき、左手に腕時計が・・・

一瞬だけでしたが・・・赤っぽい腕時計でした。

 

光を失っても、人一倍オシャレに気を遣う

美有紀さん。

時計は見えなくても、時刻が分からなくても

オシャレとして腕時計をしている美有紀さん。

 

『タック・タッチ』をオシャレとして着けて欲しい!

何とか美有紀さんにコンタクトできないか!

 

まずは荒さんについての情報を・・・

番組終了と同時にネットで”荒美有紀さん”を

検索していました。