故荒美有紀(岡本美有紀)さんを偲んで(4) | 触感時計『タック・タッチ』のブログ

触感時計『タック・タッチ』のブログ

視覚障害者用携帯時計、触感時計”タック・タッチ(Tac-Touch)”に関するブログです。

『タック・タッチ』は発売当初3カラーでした。

 ・ブルー

  群青色に少し紫を入れた色、北国の深い海の色

 ・ブラウン

  茶色

 ・オレンジ

  フルーツのオレンジの色

 

荒美有紀さんには、TVでは赤っぽい時計をして

いたので『オレンジ』のタック・タッチをお送りしました。

早速返事がきました。

 

 

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荒です。

今朝、タックタッチの時計が届きました。
オレンジはとても春らしいお色ですね。
・・・
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そして、
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アラームとタイマーが少し難しいなと思っているのですが、
とても便利です。
もう普通の触読時計には戻れない…、とかなり気にいりました。
ありがとうございました。
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とても気に入ってもらったようです。
 
荒美有紀さんがこれまで使っていた時計は、長い針、短い針を
直接指の腹で触る触読式を利用されていたようです。
 
 
視覚障がいの方の多くは音で時刻を知らせる『音声式』の時計を
利用されていまするのでが、盲ろうの方は音も聞こえないので
この触読式しかないのですが、これは点字同様かなり難しく熟
練が必要です。特に1分単位、8分か9分かなど、とても難しい
ですね。
 
荒美有紀さんは、手術の後光と音を失って、突然盲ろう者にな
ってしまったのですから、かなり努力されて触読式の時計を
使えるようになったのだと思います。
 
『タック・タック・ッチ』は振動の数で時刻がわかりますから、
全く難しくありません。熟練は必要ありません。1分の説明で
利用できるようになります。
 
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もう普通の触読時計には戻れない…、とかなり気にいりました。
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一度『タック・タッチ』を利用すると、その便利さからもう触読式
には戻れません。
 
時刻以外にもアラーム(目覚まし)、タイマーも付いていますから。
 
『タック・タッチ』は荒美有紀さんの日常生活の必需品になり、
お役にたっている、『タック・タッチ』を開発して本当にと良かった
とつくづく思いました。