ドイツのザクセン•スイス国立公園は、チェコのボヘミアン•スイス国立公園と隣接しています。

ケーニヒシュタイン要塞を見学した後に、まだ時間も十分あったので、チェコ(ドイツとの国境付近)まで行ってみることにしました(車で20-30分程度)。


目指すは、ヨーロッパ最大の天然砂岩の門「プラフチツェ門: Pravcicka Gate (Prebischtor: プレビッシュトアー)」。国の天然記念物です。

ネットでは、いろいろボヘミアン•スイス国立公園の絶景が紹介されており、観光ツアーの案内もたくさん出ていたので、期待を膨らませていました。


チェコとの国境への道のりも楽しい!



最寄りの駐車場に到着。意外と混んでいましたが(駐車場は小さく、砂岩の門まではまだかなり離れています)、なんか周りの雰囲気が予想(期待)と違っているのを感じながらも、案内図を見つけました。

そう、違和感は森林がないのです。新緑どころか、周りが焼け山になっていました。最初は、ちょっとした山火事でも起こったのかなぁと思って歩き続けていたのですが、黒焦げになった木々がどんどん増えてきて、辺り一面が荒れ果てた風景になっていました。正直、こんな光景は見たことがない程、酷く焼け果てていました。勿論、岩肌も剥き出しです。

あまりのショックで、焼け山の写真は撮るのを止めて、緑を探して撮影(ほぼ緑はありませんが)。

後で分かったのですが、昨年に途轍もない激しい森林火災があったとのことで、ボヘミアの森林に深刻な影響が出ているようです。


何も知らなずに、目的地にはきっと新緑があるに違いないと信じて、炎天下の中、全く木々がない山道をひたすら登って行きました。


歩くこと1時間程、信じた甲斐があって、ちょっと希望が見えてきました。

部分的でしたが、新緑の中を進んで行きます。

本来なら、森全体か新緑で埋め尽くされる頃かと思いますが、プラフチツェ門付近のみ新緑が見られました。奇跡かも知れません。

プラフチツェ門が見えました。素晴らしい!ここに辿り着くまでの道のりがあまりに襲撃的でしたので、大感激です!

迫力ある天然砂岩の門に圧倒されます。目的地まであと一息です。

岩沿いの歩道橋を登って行きます。

意外と絶壁です。

岩のトンネル。

トンネルは短いです。

なんとこんな岩肌の山頂に立派な建物がありました。しかも森林火災から奇跡的に逃れて、損傷も無さそうです。

目的地に到着!ここは有料エリアになっています。ここまで登ってきたので、€が使えなかったらとちょっと心配しましたが、大丈夫でした。

チケット(4€ / 95CZK)です。

早速、プラフチツェ門: Prebischtor(プレビッシュトアー)に向かいます。

間近に見ると、この天然砂岩橋(門)の大きさには一層圧倒されます。

アーチの長さは26.5m、開口部の高さは16m、幅は7-8m、最小の厚さは3mとのことです(チケットのホームページより)。

「素晴らしい!」の一言に尽きます。ここで軽食も食べれます。もしかしたら、食材などは荷物専用の小さなロープウェイ(登る途中で見かけました)で運んでいるかもしれません。勿論、車で持って来れるような場所では無さそうでしたので。

新緑があるのは、この辺りだけでしたので、残念ながら、ここからの眺めは絶景とは程遠いのですが、一面新緑であったらと想像しながら撮影。記録としては大事なのかもしれませんね。

折角登って来たので、更に展望台に向かって散策したいと思います。