兵庫・神戸・加古川
心屋塾認定講師で心理カウンセラー
中村佳代です。
息子部活やめるってよ その1~ウソをつかせていたのは母だった編~
のつづきです。
行き詰まった。
どうすりゃいいんだ。
相変わらず息子は部活を休んでいる。
でもここで、思わぬところから救世主が現れたのです。
救世主は知り合いの大学生。
お兄さんとお姉さん。
運動部での部活経験もあるこの2人。
息子と年も近いし、母が忘れてしまった中学生の気持ちがわかるかも。
そう思って、相談してみた。
そしたら、お兄さん
「同じ経験がある。友達との関係が悪くなって、やめようと決めて顧問にまで言いに行った。引き止められて、あと少しだけと続けていたら、友達との関係がもどって、最後まで部活を続けた。今思えば、あの時やめなくてよかった。」
お姉さん
「友達関係のもめごとはとても多いし、相談を受けることもあった。イヤなのは少しの間だけだから、あまり気にせず行ったほうがいい。そのうち、また部活が楽しくなる。」
そうか!そうなんだね!!
友達関係の悩みでやめたくなるって、あるあるなんや!!ってことにビックリした。
でも、よく考えてみると、わたしも思春期の頃の悩みって、友達関係だった。
そして、今カウンセリングで受ける悩みの大半も、人間関係だ。
「たった1人キライな子がいるだけでやめるなんて。」と言ってしまったことを反省した。いつもは穏やかな息子が、「キライ」って言葉を使ったんだから、相当悩んでいたのかもしれない。
息子のことになると、寄り添って話を聞くことが出来なくなる。心配しすぎたり、親の愛が足りないんじゃないかと自分を責めたり。
そのままの息子を見て、聞いて、そばにいる。これだけのことがとても難しくなる。
お兄さんとお姉さんの話を息子にもしてみた。TVを見ながらだったが、耳には入ってるようだった。
その次の日は部活に行った。
でも、また次の日からは休んでいる。
だけど、お兄さんとお姉さんに相談したことで、大きく変わったことがあった。
それは、私の気持ちがとても軽くなったこと。
家族以外の人に相談したことで、客観視することが出来、息子の問題と自分の問題を切り離すことが出来た。
友達関係で悩んでもいいんだ。
友達関係がイヤで部活をやめてもいいんだ。
息子を責めなくてもいいんだ。
息子に優しくしていいんだ。
私のせいじゃなかったんだ。
そんな許可も自分に出せた。
心に余裕も出来た。
余裕が出来たら息子は大丈夫なんだと思えて、部活をやめてもいっか〜と思えるようになった。
つづく
次で終わりです。
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