本ブロクをお開きいただきまして、本当にありがとうございます。
青森県青森生まれ、八戸在住の独立系ファイナンシャルプランナーのヒデと申します。
前回、投資における金利や利率について書かせていただきました。
今回は利回りについてです。
ここでいう投資とは、いわゆる「金融商品」への投資のことです。
それと、本内容は極めて初歩的な話でありますので、すでに投資を始めている方はご存知かと。
その場合は、スルーして他のブログを見ていただいても全然かまいませんよ。
利回りとは、あくまで投資した金額に対する収益の割合のことです。
この収益には利息(インカムゲイン)だけでなく、売却した場合に得られる売却損益(キャピタルゲインまたはロス)も含みます。
通常は1年間での年利回り=利回りです。
株式ですと、配当利回りってのが、とっても有名ですよね。
これは、その銘柄が出している年間の配当金÷現在の株価×100で計算できます。
優待があれば、その金額も加えて優待&配当利回り。
この辺は上場株式であれば、必ず公開されていますから、手計算する必要ないかと。
で、その株式とかをその年に売ったら、その損益も加えて、利回りを出せばいい訳です(これは手計算が必要です)。
ですが、何年も保有していたものを売った場合はどうでしょうか?
例えば、株式でも投資信託でもなんでもいいです。
100万買って、16年後に200万円で売れたとします(配当とか分配金とか諸々込。税引前。なんで16年という中途半端な年数なのかは理由があります)。
いきなりこうです。
ホント、いきなりですみません🙇。
100万円が200万円になったら、利益率(収益率ともいいます)は100%になります。
ですが、16年かかっているので、100%÷16年で6.25%
これは単利になります。
つまり、100万に対して62,500円の配当OR分配金が出ていて、それを蓄積していった結果、16年後に元本も合わせた合計が200万円になったということです。
これに対して、この100万円から配当OR分配金が出て、それを再投資して複利で4.43%で運用できたら、16年後に200万円になるということです。
この複利での年率求める計算式が、{(200万/100万)^(1/16年)-1}×100です。
^は、キャレットといいます。
今回はエクセルでやったんですが、実はコレ、電卓でも計算できます。
200万÷100万=2 この2をルートを4回。すると1.00443。これを-1して×100で4.43%です。
但し、電卓の場合、2年と4年と8年と16年と32年…しか計算できません(だから16年にしました)。
スマホの計算機ですと、何年でもできます。(^のあとの(1/16年)というふうにカッコを忘れずに)。
利回りというのは、あくまでも配当や分配金込みでの計算です。
これに対して、騰落率というのは、ある時期からある時期の価格のみの比較です。
株式や投資信託の場合、しょっちゅう価格が変わります。
特に投資信託では、月報とかでこう書かれることが多いデス。
これは、2021年8月末の価格が、3カ月前、6ヶ月前、1年前、3年前と比べてどうなのかをあらわしております。
注意していだだきたいのは、※印のところです。
1年以上の場合は年率とあるので、3年騰落率とは、3年前の価格との単純比較ではございません。
1年で8.06%、2年目にそれプラス8.06%、3年目もそれプラス8.06%価格がUPしたという意味です(つまり、これ、複利なんです)。
この騰落率でもう一つ注意していただきたいのが、下記です。
☆1年目:200が騰落率-50%だと、100になります(当たり前ですが…)。
☆2年目:100から騰落率+50%だと、150にしかなりません。
つまり、-50%になった価格は、+100%の騰落率じゃないと価格は戻らないということです。
では、ちょっと話を戻して、100万円が16年後に200万になったので売ったという話。
まったく配当OR分配金が出なかったと仮定して価格のUPのみでそうなったとすれば、年率4.43%ずつ、その価格が値上がりしていったということになります。
つまり、騰落率も同じく年4.43%。
ですが、毎年4.43%ずつの価格UPを約束してくれる投資信託とか株式なんて、存在しません。
実際は上げ下げを繰り返します。
要するに、結果として16年後に200万になっただけの話なんです。
ですが、投資をする上で目標いくらに設定して、その為に元本を何%で運用すればいいかと考えるのは、とてもとても大事です。
実際、色んなサイトで、元本いくらを何%で運用した場合、あるいは月々いくら積み立てて、何%で運用した場合、最終的にいくらになる?なんて計算してくれます。
例えば、100万円を16年後に200万にしたかったら、年率で4.43%必要になります(試しに計算してくれるサイトに入力してみてください)。
ですが、もう一度書きますが、4.43%ずつ値上がりを約束してくれる訳ではありません。
上げ下げを繰り返しながら、結果が200万。
これは十分にあり得ます。
問題はその価格の上げ下げです。
これを簡単に書けば、リスクといいます。
次回は、その価格の上げ下げの幅、すなわちリスクについて書かせていただきます。
そんなこと言わずに、次回もお付き合いを!
最後までお読みいただき深く感謝申し上げます。