先日は、

 

 

にて美術について書きました。義務教育では、

  

  ■ 小学校 : 図画工作

  ■ 中学校 : 美術

 

がありますが、この中で 

 

  ■ 知識の拡張

  ■ 技法の理解

  ■ 実技による再現

 

を行うことになります。この時に色々な画法を学んだり、物を作ることになりますが、道具を使うという作業は体験しなければ全く振れることがないのですが、義務教育の間に色々なものに振れる機械があります。

 

 多分、学校に通わないと版画に触れることもないと思いますし、木工もしないと思いますし、何よりも造形や絵を描くこともないかも知れません。

 

 流石に、趣味のように 【 時間を掛けて何かを作る 】 というのは無理ですから、納期の間に仕上げて提出する必要がありますから、【 授業の枠の間に完成させて提出する 】 必要があります。

 

 この場合、

 

  ■ 課題から題材を決める

  ■ イメージをふくらませる

  ■ どんなものにするの決める

  ■ 着手する

 

と言う流れになりますが、低学年だと画材に触れて描いてみるという考え方なので、面白い技法に触れてそういった物があることを体験することになります。

 

 この中で、

 

  ■ クレヨン

  ■ パス

 

などを使うと思いますが、パスはオイルパステルと同じカテゴリーのものなので伸びが良いものになっていますが、クレヨンはこれよりも固めなものになっています。

 

 クレヨンを使ったカリキュラムだと 【 スクラッチ 】 が用意さてていますが、この技法は 【 余計な場所を除去する 】 ことで下の色を出すので、二層のレイヤーで構成されたものになります。イメージとしては、

 

  ■ 上位レイヤー : マスク

  ■ 下位レイヤー : 塗り

 

と言う形になていて、マスクを剥がして形状を描くことで下のパターンの色がでてくるような構造になっています。その為、ホログラフのようなカラフルな色彩の物をパターンとして用意しておいて絵を構成することもできるのですが、通常のクレヨンを使った技法でも 【 剥がせる 】 と言う特性を知ってから描くのとそうでないのではできることが変わってきます。

 

 クレヨンについては、

 

 

の中で触れていますが、スクラッチを使うと

 

 

 

のようになりますが、

 

 例えば、スクラッチの技法を使って白を下に塗ってから上に色を乗せるとスクラッチを使って白い部分を浮かび上がらせることが出来ます。

 

 

のように白の上に色を載せてスクラッチの技法で上の色を剥がすと

 

 

のように白い部分を使うことが出来ます。

 

 この技法を知っておくとクレヨンで描く際に 【 余計な色を剥がしてディテールを整える 】 という手段を理解した上で描けるので描く時の選択肢が増えます。

  

 これとは別にバチックやデカルコマーニなども学習するので、版画の前に絵の具は転写が出来ることを体験するわけですが、デカルコマーニはパターンを作るのに向いているので抽象表現で使用するものになります。と言ってもシンメトリーなものが描けるので、シンメトリーな図形を絵の具で作ってそれを再現するということも出来ます。

 

 デカルコマーニでは、

 

 

のように絵の具を

 

 

 

 

 バチックは油膜の上では絵の具は弾かれると言う特性を使った表現方法になりますが、この特性は 【 マスク剤 】 と全く同じものになります。

 

 表層が強い水彩用紙だとマスキングゾルやマスキングテープが使えますが、表層が弱い場合にはそれが出来ません。その為、和紙のような表層だとマスキング剤は使用できません。この場合、 【 ろうそく 】 の油脂成分を使うと水を弾くのでろうそくを塗った部分だけマスキングを刷ることが出来ます。

  

 マスキングを使うと

 

 

 

のようにマスクを掛けた場所だけ塗り残すことが出来ます。

 

 図画工作や美術では鉛筆で描くこともあると思いますが、ペン画のような表現もできるので、

 

 

 

のようなことも出来ます。また、

 

 

のような感じで描くことが出来ます。色鉛筆は重ね塗りを刷ることが出来るので用紙の上で色を塗り重ねることになりますが、この画材も

 

 

 

のような感じに塗ることが出来ます。画材ごとに塗り方が違いますが、

 

 

のように画材ごとに異なる表現をすることが出来ます。義務教育では基本的な描き方を学びますが、画材は組み合わせて使うことも出来るので

 

  ■ クレヨン + 色鉛筆

  ■ パステル + 色鉛筆

 

と言う方法も使えますが、

 

  ■ 透明水彩 + ガッシュ

 

という組み合わせで白い部分を再現する方法もあります。透明水彩だけだとろうそくを使って白く抜くと言う方法もありますが、学校では使わない組み合わせもあります。

 

 これは、画材の基本を理解するという目的もありますが、何をすれば状態を作れるのかを画材の特性で解決するという考え方もあるのかも知れません。

 

 その為、デッサンだと塗りのレイヤーの数(筆圧を上げると消えなくなるので、層で濃度をつけるようにすると調整できる状態で描き進めることが出来ます。)で描くことになりますが、これも筆圧を抑えながら特定の筆圧で濃度を付くりんながら層を重ねて塗る事で仕上げることで状態を作る方法を学ぶものになります。

 

 デッサンの場合、形を撮った後に 【 影の範囲を塗りながら濃淡を決めていく 】 と凹凸をイメージしやすいので、光と影の向きを見てそれを再現するようにすると凹凸をイメージ者すくなります。

 

 現在は、オンラインで絵画を見ることも出来るのでどんな絵なのかを知る機会も増えていますが、ディスプレイやテレビで見ると書籍で見る余地も大きなサイズで見ることが出来ます。

 

 その為、絵の質感をある程度確認できるようになっていますが、流石にマチエールまでは確認できないので油彩の場合には実物を見ないとわからないことのほうが多いですが、どのような描かれ方なのかを知ることが出来ます。

 

 絵画を見る場合、 【 何から見れば良いのか解らない 】 ということも時々目にしますが、 【 知っている分野 】 とか 【 描いたことのあるもの 】 から始めてみてもすごい作品に出会えると思います。

 

 例えば、義務教育では 【 水彩画 】 を学習しますが、水彩画もものすごい作品は多く存在しますし、絵を描く場合には鉛筆を使いますが、鉛筆画も現在の写実主義のような 【 写真のような質感の絵 】 を描かれる方もいらっしゃいます。

 

 綺麗だなと燃えるものだと写実主義の時代の作品はどれも綺麗なんですが、作品をアトリエで描いていた偉大な画家も 【 静物画 】 のような基本的なものも描いているので、デッサンや絵の具を使って描くことがありそうなこの分野の絵をネットで見てみるとかなり凄い作品が多いです。これも距離を置くほどにディテールがでてくるのですが、ものすごい質感の作品が多く存在しています。

 

 光の使い方だとレンブラントやフェルメールの絵が綺麗な作品が多いです。ちなみに、この辺りは全て具象表現なので、見て何が描かれているのか解るものになっています。

 

 特定の時期までの絵は具象表現ですから布に描かれたものが多いのですが、人体構造の再現が正確に行われ始めるのはレオナルド・ダ・ヴィンチ以降になります。

 

 印象派の絵の中には、

 

 

のような点描で描かれているものもあり近くで見ると

 

 

のような感じになっているものもありますが、これも距離によって見え方が変わるので

 

 

のような違いがでます。美術の場合、【 写実主義 】 の偉大の絵のように色彩が豊かなものだと綺麗だと感じるのでそのアタリから見ていくと好きな絵に出会えると思いますが、歴史に名を残す有名な画家の模写などもあるので、美術について調べてみると面白い発見があると思います。

 

 日本画の場合、墨で描かれている作品もありますが、樹木が描かれているだけでなく金粉の部分が 【 金色の空になっている 】 ものもあるので、雲海のように広がる雲の前に樹木がそびえ立っているものもあります。こうした屏風絵もありますが、江戸時代に庶民でも振れることが出来るようになった作品に浮世絵がありますが、葛飾北斎の作品やその娘さんの作品を見てもかなり面白い表現方法が存在しています。

 

 また、日本の絵を見てみると江戸時代にも可愛らしい動物の絵が存在しており、この時代にもキャラクターという概念が存在しているような絵も存在しています。

 

 日本画の場合、浮世絵や水墨画の凄いものもありますが、可愛らしいものを探してみても意外と億存在するので従来の干支は違った絵の谷のしみ方も出来るようになっています。

 

 写実主義の時代は綺麗な絵が多いのですが、現在の油彩の写実の作品は質感がものすごいのでこうした作品を見るとアナログの絵の可能性を再確認することができます。

 

 

 TODAY'S
 
絵を描く

 

 絵を描く場合には最初に道具を揃えなくてはなりませんが、筆記用具でも絵は描けるので、

 

  ■ 形を取る

  ■ 構図を考えて描く

 

と言う作業は行えます。この場合、

 

  ■ ペン画

  ■ 鉛筆画

  ■ デッサン

  ■ クロッキー

 

などの技法を使うことが出来ます。鉛筆の場合だと面と頂点を使えるので、面塗りによる広範囲のぬるが出来るのですが、これを使うとハッチングでは表現できないなめらかな面を用意することが出来ます。

 

 画材によって持ち方や塗り方が異なるのですが、どの画材にも共通して筆圧の変化が存在しています。鉛筆も筆圧で濃度が変わるのですが、紙が凹むので筆圧で濃度を出すのではなく層でコントロールすることになります。

 

 鉛筆の表現については、

 

 

の中で触れていますが、鉛筆で絵を描く際には文字を書くときとは異なる持ち方を使用します。

 

 絵を描く場合には

 

のように芯を長く削って木の部分とフラットになるように削り、鉛筆の先端が遠くに来るように持ちます。持ち方は人によって異なりますが、

 

【 描く時に芯の先端が見えていること 】

 

が重要になります。この状態で描くと手がブラインドになりませんから

 

 

のように常に鉛筆の先端と描いている場所が見える状態になりますから

 

 

のようにラインを引くことが出来ます。

 

 

 

 

  絵と光源

 

 デッサンを行う際には、トップライトや順光ではなく側光や半逆光を使うことで物体の立体感を出スことが出来るので通常はこの方向から光を当てます。光源としては、

 

 

のような状態になりますが、此の状態で描くと

 

 

のような感じになります。

 

 

 

  モチーフの配置

 

 デッサンを描く場合にはモチーフを並べますが、その方法は色々あります。例えば、

 

 

のような感じのオブジェクトがあった場合、

 

 

のような形で縦構図と横構図で異なるレイアウトを考えることになります。

 

 

 

  鉛筆で描く場合

 

 デッサンを行う際には、最初に簡単な形状から描くことになりますが、最初に描くのは白い箱になります。此の際に

 

 

のように色々なレイアウトがありますが、箱のみを描く際には背景を塗りませんが、空間を描く場合だと

 

 

のように背景も塗ることになります。モノトーンの場合、

 

 

のような感じで、絵の中で仕様する輝点と漆黒の色が存在するので、この状態を両端に指定して中間色の状態を決めることになります。こうすることで絵の中の階調を決めることが出来るのですが、白い空間でライトを当てると

 

 

のように光のあたっている面とその地面の場所が白くなり、反対側に影がでます。

 

 光の当て方によって白飛びする場所が決まってくるのですが、この時に照度を落とすとその部分は光が減衰するのでグラデーションが発生します。

 

 絵を描く場合にはグラデーション表現がありますが、この階調も両端の白と黒の間でどの程度の物を用意するのかで変わってきます。この階調が多い状態がダイナミクレンジが広い表現になりますが、これを近似値で特定の色に指定して階調の範囲を狭くしたものはコントラストの高い絵になります。

 

 映像のHDRの表現でもハイコントラストで階調を広くする方法はありますが、基本的に半コントラストに振るほど階調が狭くなるので、

 

  ■ 白飛び

  ■ 黒潰れ

 

が生じやすくなります。その為、影の部分を漆黒にして余計なディテールがないような表現をする場合にはハイコントラストに降ることになり、階調を広くしてディテールを多く再現したい場合だとダイナミックレンジの広い状態にする必要があります。その為、 【 絵の中のハイライトとシャフドウ部分 】 の状態をどのようにするのか?で描き方が変わってきます。

 

 

 

  絵の構造

 

 絵を描く場合には、絵の構成要素別にレイヤーで分けて考えるとイメージしやすいので、最初に

 

 

のような感じのイメージを決めた場合、

 

 

のように複数のレイヤーで構成されている事を考えて後ろのレイヤーから描いていくとバランスを取りやすいです。デジタルだとこの部分を

 

  ■ 全景

  ■ キャラ

  ■ 背景

 

のように分けることになりますが、アナログの場合だと、

 

  ■ アタリをつける

  ■ 下書きをする

  ■ 仕上げる

 

と言う流れになりますが、後ろの層から描くことで干渉した時の影響を抑えることが出来ます。不透明水彩やアクリルガッシュの場合、油彩と同じように遮蔽しながら描いていけるので背景を描いた上からキャラを描いたりその上に全景を重ねることも出来ますが、透明水彩を使う場合にはそういった表現はできませんから、鑑賞する部分を描かないようにしておいてから線画を作り、その境界を塗ることになります。線画を強調しない場合だと練りゴムなどで消してその上から色を塗ったり、アタリの場所を基準に描くことになりますが、この時に 【 重色が可能なもの 】 だと下の色をウォッシュとして使用できるのでそのまま用紙の上で中間色を作って使用することが出来ます。

 

 ただし、

 

  ■ 空の青色

  ■ キャラの肌色

 

は混ざると濁ってしまうのでそのようなベースカラーがウォッシュの影響を受けてもらうと困る場合には、シャドウ部分の色を追加しても大丈夫なベースカラーを用意してその色でウォッシュを塗っておいて、その上からネガティブペインティングで影を追加すると色の破綻を回避することが出来ます。

 

 絵を描く場合、

 

 

のような工程で後ろの情報から前の情報を追加していくような描き方になりますがこの時の状態をどうするのかを事前に決めておく必要があります。

 

 

 

  絵の構図

 

 絵の場合、

 

 

のように視点で描き方が変わってきますが、複数人のレイアウトだと

 

 

のように9つに等分するラインを用いてその頂点部分に主題が来るように配置をしたり、対角線を用意してそのラインに乗せると言う方法もあります。また、空間が開けている状態のものとそうでないものがありますが、門や扉がある場合

 

 

のようにそれを使用して枠を作ってその中に状態が入るように構図する方法もあります。また、パースを取る場合と

 

 

のようにアイレベルが異なると絵の印象も変わってきます。

 

 絵の視点ですが、

 

  ■ 俯 瞰 : アイレベルが高い

  ■ あおり : アイレベルが低い

 

ので、カメラの高さと同じラインの位置で視点の高さをコントロールできるので、木手Kに応じてアイレベルの高さを変えることになります。

 

 この時に

 

  ■ カメラマンの位置

  ■ 人の身長

 

を決めておくと、その人の身長で世界を考えることが出来るので、そこから、どの視点で見たものなのか?を考えると、目的の絵の状態を作ることが出来ます。

 

 

 

  形のとり方

 

 絵を描く時に色々な形のとり方がありますが、パーツを配置してアタリを取ってから描くほうがバランスを取りやすいので通常は消せるレベルの薄さでそういった物を描い他あとにラフを描くことになります。イメージとしては、

 

 

な感じになりますが、このように間接やパーツのアタリをつけておくとバランスが破綻しないように描くことが出来ます。

 

 絵を描く際に 【 いきなり線で描く 】 ような方法もありますが、あれはクロッキーの描き方なので、バランスを取りにくい描き方になります。イメージとしては

 

 

のような感じで描く画法を未経験の状態で描いているようなものですから、バランスも取りにくいと思いますし形も定まらないと思います。

 

 未経験者がプロの描き方を真似ようと思っても無理な場合も多く存在するわけですが、線画についてはクロッキーのようにいきなりラインだけで仕上がっていくような 【 一発描き 】 のような物は真似ても形が整わないので通常は比率や形状を覚えるために当たりをつけて描くことになります。

 

 クロッキーだと、ポーズを見て描く練習をすることになりますが、これについても

 

  ■ 見る

  ■ 認識する

  ■ 再現する

 

と言う速度が遅い場合だと秒数を区切らずにごく当たり前にクロッキーを行って描くことに慣れることからスタートしたほうが良いです。この練習を行って、この処理速度が上がってから5分で何処まで描けるのかを確認することになります。

 

 その後にシルエットと簡素なディテールだけだとどれ位の時間で描けるのかを確認してみて、大丈夫そうな秒数を用意して短時間のドローイングを行うことになります。これを行うと形を短時間で掴む事が出来るようになりますが、このシルエットの形を得るという作業を 【 ディテールを構成するパーツと位置関係で使用する 】 ことでシルエッtの中のディテールを正確に描けるようになります。

 

 その為、

 

  ■ 通常のクロッキー

  ■ 5分程度のクロッキー

  ■ 短時間のクロッキー

 

 を往復するようにして能力を上げていくことになりますが、 【 いきなり臥竜のある人の真似をしても上達しない 】 ので、 【 現在の能力の不足分を知る事 】 からスタートして、そこから 【 機能の追加 】 をするようにカリキュラムを組むと練習した分だけ成果がついてきます。

 

 

 今回もコピー紙に描いており、Panasonic Lumuix DMC-TZ85で撮影しています。