半年後のユウゲショウ 果たして水散布なるか! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

飛び地の十月桜は

秋からずっと花を咲かせています。

お正月のサクラ、

はかなげなな姿が愛らしい。

 

 

昨年のブログ記事で思い出深いものの一つに

ユウゲショウの実の散布実験がありました。

 

あれからすでに半年近く経過し、

もう全体が枯れた状態です。

 

捨てずにとっておいたのは、この日のためです。

 

実はしっかり閉じています。

あわてて閉じた形跡? 種がついています。

 

花も葉もぱりぱりのドライフラワーの状態です。

 

13:48:19

そこにスプレーで水をふきかけます。

 

13:51:32

3分とちょっとでこんなに開いて

種を放出し始めました!

 

細かな種が散布されました。

 

ほとんどの実が開いて種を放出しています。

 

開いてないのは未熟の実でしょう。

 

13:55:00

今度はスプレーではなく、

水に直接1本を浸してみました。

 

13:55:49

1分もしないで萼が開き始めました。

スプレーよりも早い反応です。

実が受ける水の量が多いからかな。

 

13:58:00

3分後には3つの実、どれも完全に開きました。

 

14:02:49

こんどは開いた実はどのくらいで閉じるのでしょう。

日向に置きました。

これはスプレーのほうです。

 

14:16:48

14分後には閉じ始めました。

 

14:23:13

さらに6分半でかなり閉じました。

 

開くときより、閉じるのは時間がかかりそう。

日向に放置し、いったんその場を離れました。

 

15:36:12

1時間以上経過して見るとほとんど閉じていました。

 

15:36:33

水に浸したほうもスプレーとほとんど同じ時間でした。

 

 

 

この結果を半年前の実験と比べてみると、

実が「開く」時間は

半年前はスプレー、浸すともに「瞬く間に」

今回はスプレー「3分」浸す「1分」

 

実が「閉じる」時間は

半年前はスプレー「45分?」 浸す「30分」

今回はスプレー「60分?」 浸す「60分?」

(?マークは気がついたらという時間)

 

という実験結果でした。

 

半年経過して枯れたかのように見える状態でも

開閉時間は半年前より要するものの

実が開閉しての水散布という能力は保持している!

 

枯れているのに生きている!

 

植物の持つ驚くべき能力をまた一つ発見してしまいました。