クサギの実 浅葱色に染まります | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

今朝は太極拳は稽古がありませんでしたので

犬の散歩を兼ねて近くの野川に。

 

途中見た氷は1㎝ほどの厚さが!

この冬いちばんの寒さでしょう。

 

なかなか見ることができない自然そのままの川の流れ。

護岸工事が進行中ですが、

この区間だけはこの景観が守られます。

右手のエノキには、

 

ツグミの群れが!

 

下のほうにもいて、全部で11羽。

単独行動が多いツグミもこんなに群れになるのですね。

 

だいぶ前になりますが、

近所に咲いていたクサギの花をご紹介したことがありました。

 

その花のあとにできる濃い紫紺色の実は

染色に使うと、

なんとも美しい独特の青系に染まります。

日本の伝統色でいうと浅葱色です。

 

2年前に友人に教えてもらいクサギで染めたその布が、

色褪せてしまっていたのですが、

その友人からうれしくも実をいただいたので

染め直すことにしました。

 

2年経って褪色した布です。

 

1. お湯で汚れを取り除きます。

 

2. これがクサギの実。

冷凍しておけば保存がききます。

 

3. ステンレスの鍋に水とクサギの実を入れて煮出します。

 

4. そこに洗った布を浸します。

 

5. 5分ほど浸けておきます。

 

6. 液から引き上げて、絞らずにそのまま干します。

 

たったこれだけで終了です。

色止めに媒染液に浸けることはしません。

このままの色が美しいから。

褪色したらまた染めればいいですし。

 

乾いた完成の色はこんな色です。

空の青より緑がかって

クサギにしか出せない独特の色合いです。

 

ちなみにクサギの花は香りのとてもいい

こんな花です。

雑木林や低山でもよく見られます。

今年樹名板をつけたニワトコと同じような潅木です。