続続続・ユウゲショウ 実験はまだ続きます! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

しつこくてすみませんが、

ユウゲショウの雨降り実験3回目です。

 

前回は雨降りの状況を作るのに、

「実」を水に浸しました。

そしたら、瞬く間に開いたのですが、

いきなりの洪水というこの方法が

「実」にとっては少し不自然だったかもしれません。

 

もう一つの方法を試すことにして、

新たな茎を花瓶に用意しました。

 

で、今度はより自然になるように、

スプレーで雨を降らせました。

14:26:24

やはり洪水のときと同様に

スプレーで吹きかけているそばから開いていきます。

 

14:26:34

10秒後にはもうこんなに開いた状態に。

 

「種」がある「実」は散布が始まっています。

 

ということは、

水に浸してもスプレーで水を吹きかけても

「実」の開き方には変わりない。

水気を感じたらすぐに開きだす。

ということです。

 

最初の水に浸した方の続きに戻ります。

開いた「実」はどのくらいで閉じるか

でした。

14:13:52

 

約20分後。茎の上の方ほど(=種が入っている実ほど)

閉じるのが早いです。

「種」を再び水散布できるようにするためでしょう。

14:33:05

 

「種」が入った上のほうの「実」に識別できるよう、

糸で印をつけました。

14:28:59

 

20分後にはしっかりと閉じました。

14:48:08

 

このとき、「種」が入っていない「実」はまだ開いたままでした。

もう閉じる必要もないわけですから、

無駄なエネルギーは使わないのかな。

 

話がややこしくなってすみませんが、

スプレーで雨を降らせたものに戻ります。

水を吹きかけてから約30分後です。

やはり先のほうが閉じています。

14:53:27

 

それから約45分後、

気がついたらほぼ完全に「実」が閉じていました。

実際にはもっと早かったのかもしれません。

15:38:33

 

今回の実験で一番驚いたのは、

「実」が水を感じてから、

「実」が開いて「種」が散布される時間が、

瞬く間、ほんの数秒であることでした。

 

原産地はよほど雨が降らないところだったのでしょうか。

ほんの一雨でも、そのチャンスをものにして

種を散布する必要がある。

ということでしょうか?

 

そして水散布ということは、

どこに行くかはわからないけれど、

新天地を求めるフロンティア集団?

乾燥したら素早く散布を止め、雨には素早く反応する

慎重かつ大胆な探検家?

 

ユウゲショウの原産地は南アメリカ、

(資料によっては北アメリカ、または南米から北米南部)

とあるのですが、

それはまた追い追いの問題として、ひとまず終了。

 

みなさまお疲れ様でした!

ご協力感謝いたします!