太極拳をしていると
今朝もアオゲラのドラミングの音があたりに
なんども響き渡りました。
木をつついて虫を追い出し、
出てきたところを「待ってました」とばかりに食べる
キツツキの給餌行動なのですが、
「トントントントン」というより
「コロコロコロコロ」というふうにも聞こえ
なんだろう？
と耳を傾けていた人も見てとれました。
先日はその姿を久しぶりにカメラにおさめることができましたが、
このところ急に毎日のように
公園にアオゲラが現れるようになったのはなぜだろう？
と考えると
喜んでばかりはいられない現実に思い至りました。
自宅ベランダから西方向に
４台の大きな重機が見えますが、
その手前に見える緑の丘を開発して
マンションにする計画が着々と進行中なのです。
この丘は「十一山」（じゅういちやま）と呼ばれている
国分寺崖線の一部ですが
中央電気通信学園も含めたNTTの私有地なのです。
５年ほど前まではサクラの名所で
開花時期になると一般にも公開されていたのですが
このところそれもなくなっていました。
数十年前は一般の人も自由に犬の散歩などができる
開放された場所だったそうです。
それが一般の立ち入りが禁止されてから久しく
それは人が立ち入らないという意味では
生き物たちにとっては安全な場所でもあったわけで
富士山の麓に行かなければみられない
日本で一番小さい小鳥の
「キクイタダキ」もそこにはいて、
外側からカメラマンがねらっているのを
よく目にしていました。
ですからアオゲラもここを追い出された鳥ではないかと
思い至ったのです。
そういえば先日も「みんなの森」に猛禽類が現れ
木にひっかかって動けなくなっていたのを
警察と消防がきて救出したという話を聞きました。
追い出された鳥が他の居場所を見つけるのは
そうそう簡単なことではありません。
鳥には「縄張り」があるからです。
そう考えると、
祖師谷公園に毎朝のように訪れるアオゲラも
追い出された鳥かもしれない。
ますます公園が生き物たちにとっても
重要な場所になってきています。