エノキ 「両性花」と「雄花」があるんですって! | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

先週末の強風で折れてしまった枝。

見るとエノキです。

 

折れた枝を見ると

もう実ができています。

エノキは高木なので、目の前でこの状態を見られることは

めったにありません。

強風の後は、普段は目にすることができないものが見られる

チャンスでもあるのです。

 

枝全体を見ると、不思議なことに

枝の上部にだけ実ができていて、

下部にはまったく実ができていません。

 

このツンツンしたのは

花が散ったあとですが、実ができていません。

なぜでしょう?

 

そういえばエノキの花をじっくり観察したことがないことに

気がつきました。

 

このブログを始めた4年前、エノキの春の1ヶ月ほどを追いかけたことがありましたが、

木は高く、花は小さくて、とても見ることができませんでした。

 

 

 

考えられるのは

「風媒花」で枝の上部だけ受粉に成功した?

でもイチョウのように雌雄異株ではなくて雌雄同株でしょ。

ということはケヤキのように

雄花と雌花があるのでしょうか。

上部に雌花が咲いて、下部に雄花が咲く?

 

調べてみると、そうではなくて、

「枝の上部に両性花が咲いて、下部に雄花が咲く」

というのがエノキなのでした。

両性花があればそれでいい、と思うのですが

雄花を咲かせてより多くの花粉を飛ばす。

仲間内ではこういう過剰とも思える営みを

「保険をかける」などと表現することがあります。

 

いつか、その両方の花をこの目で確かめたい。

まだまだ見ていない、気がついていないことは

山ほどありそうです。