エノキはこんな木です。 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

 エノキは祖師谷公園には5~6本はあるでしょうか。いや、小さいのも数えればもっともっとたくさんかも知れません。秋に赤黒いい実をつけ、この実は鳥たちが大好きで、食べてはあちこちに落としてくれる。そうやってあちことに増えていく木です。

4月7日
 エノキの淡い緑の新芽が大きくなり出しました。写真に撮って拡大してみたら、細かい花でした。新芽かとばかり思っていました。エノキは雌雄同株で、雄花が枝の下の方に、両性花が上の方につくそうです。よく見ると雄しべらしきものがたくさん見えますね。 


木はうっすら緑です。


エノキは樹皮に横の筋が入るのも特徴です。


そして4月17日
だいぶ緑が多くなってきました。  


よく見たら、枝の先に見えるのは、実のあかちゃん!実の先端に雌しべが残っています。 


4月26日
葉もだいぶ茂り、実も少しずつ大きくなってきました。


4月28日
目の高さのエノキを見つけました。実がよ~くわかりました。


雌しべのあとらしきものが付いていますね。


葉はこんなんです。葉脈の形が特徴的です。触ると少しざらざらします。


5月9日
今日はまさに五月晴れ。葉もいよいよ茂り、実も少しずつ大きくなっています。


 さて、これから実の変化を追っていきましょうか。またご報告します。ニレ科エノキ属。

 それから、「花は春に咲いて、実は秋に成る」ってなんとなく思っていたけど、花のあとすぐに実ができて、熟すのが夏だったり、秋だったりするんですね。エノキを見ていたら、花が散ったらすぐに実ができていて、そういえばヒメリンゴやカリンにも驚かされました。花は種を作るためのほんの一つの過程に過ぎないんですね。