ここはどこでしょう?
と言いたくなるような深山幽谷の雰囲気。
珍しく濃霧の立ち込めた朝なので余計です。
中央に立っている濃い緑は、そう、スギではありませんか!
場所はセキレイ橋を渡った正面。湿性花園の隣です。
3年近く、ほぼ毎日この前を通っていたのに、どうして気がつかなかったのでしょう!
そこは小高くなっていて、岩がゴロゴロと転がっている渓谷の雰囲気。
その後ろにスギが8本植えられています。
そうなんです、
スギは「尾根マツ、沢スギ、中ヒノキ」と言われているように、
水が大好きな木なんです。
この公園を造園した方はその植生通りにスギの好む場所に植えて、
しかも岩を配して渓谷の雰囲気まで演出したんですね。
こういうのを見ると、うれしくなります。
横に回って見ると、木の全体が見えました。
ただ少し残念なのは8本が密集して植えられているので、日が当たらない木もあって
半分ほどは幹も細くて弱々しい。
東向きの前に何もないこの木は一番太くて元気に成長しています。
スギは遠くから見るとヒノキやサワラと似ていますが、
近づくと葉の雰囲気でわかります。
スギはこんもりとした感じで、
ヒノキやサワラは鱗片が集まったヒラヒラした感じです。
上のほうに目をやると、ぶつぶつとしたものがついています。
スギの雄花ではありませんか!
あのスギ花粉をたくさん飛ばす。
もうしっかりとその準備に入っています。
高いところなので、どこまで見られるかわかりませんが、経過を追ってみたいです。
すくっと真っ直ぐに立っているスギはなかなか美しい姿です。
今朝は7時半ごろでもまだまだ霧が立ち込めていて、
鞍橋からの眺めもなにか幻想的です。