冬の緑3 ヒノキかサワラか、見分け方 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

 今朝の気温は1℃。6時30分からほんの40分ほどで4℃も下がりました。明るさと寒さは明け方は比例しないどころか反比例するのは、冬至から春へ向かうのと同じ!で、明るくなるけど寒くなる。本格的な寒さはこれからですものね。そして今日はイブです。

 さて、このところ鳥が続きましたが、樹木に戻ります。
いつもはクヌギやエノキの緑に隠れた状態でしたが、落葉樹がほとんど葉を落としてしまった今、俄然、青々と生彩をはなってきました。


ポプラの池の上のほうに5~6本あります。


鱗状の小さな葉が集まった、鱗片葉といって、この葉をもつのはヒノキかサワラです。


ヒノキとサワラでは樹皮もほとんど違いがありませんから、樹皮を見てもどちらかわかりません。


たぶん、サワラかも。どうしてかというと、サワラは水が好きで、川辺や池の傍が適しているんです。ここは公園ですから植栽されたのでしょうが、造園の方ならこの池の近くに植えるかな?
それと、枝振りが下向き加減で、枝も細めで、これもサワラの特徴です。ただ、この場所は、他の木の間で日当りも悪く、全体に成長が悪いように見えますので、これも当てにならないかも。

で、決定的な違いは何かというと、葉の裏の気孔の形なんです。
葉の先を少しだけいただいて、家に帰ってよ~く見てみました。
気孔の形がXというかチョウチョというかHというか、そんな形をしていますよね。
これはサワラです。ヒノキはYの形をしてるんです。


覚え方としてよく言われているのが
「エッチ、サワラないで。ワイはヒノキやで」というもので、ちょっと寒くて口にはしにくいのですが。

サワラ ヒノキ科ヒノキ属の高木。日本固有種で、本州の岩手県以南、九州に分布する。山地の沢沿いに多く自生し、園芸品種も多く、庭木や生け垣などにも利用される。材は水に強く、建築材、風呂桶、曲物などに利用される。