シモツケ ピンクのふわふわの名前は | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

 梅雨だけあって太極拳広場の湿度は91%もありました。気温は22.6℃。気温が低いせいか、風はさわやかです。夏にかけては森のありがたさを感じる時期です。

ここは祖師谷公園でも少し離れた千歳小学校の裏手の一角。ピンクの花がかたまりになって咲いています。そういえばひと月近くここには来てなかったかもしれません。


祖師谷公園で見るのは初めての花です。直径5㎜くらいの小さな花です。


雌しべと雄しべが数えきれないくらいあって、しかもどちらも花びらよりも長いんです。子孫を残そうという意欲に溢れていますね。


葉は細長いこんな形。鋸葉もあります。


この低木を勢い良く這い上がっててっぺんまできたのは、ヤマノイモ


こちらは同じくつる性のヤブガラシ。つる性の植物はたくましい。太い茎を作る養分がいらない分、どんどんつるを伸ばせるんだそうです。


さっそく花に誘惑されてハチが訪れてきました。


花の名前はシモツケ。古くから庭木として親しまれてきたそう。バラ科シモツケ属。シモツケ属にはコデマリ、ユキヤナギがあり、寒さに強く、日当りを好む。シモツケの名前は、下野国(しもつけのくに・今の栃木県)に産したことに由来するそうです。
そういえばこの花は山でもよく目にします。秋には葉がきれいに紅葉することも庭木として好まれている理由なのでしょう。