2023房総半島横断レースに出る方々に読んでほしいブログ | スタッフ白井のブログ

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自分の経験を活かして、身体の痛みに悩んでいる方の手助けとなれるように更新していきたいと思います。

今回は題名の通りトレランネタです。

 

 

12月17日に行われる

『2023房総半島横断レース』

救護として参加させて頂くので

出場される方は是非ご覧ください。

 

 

 

読んだからと言って

確実に完走ができるなんてことは

ありませんが、

 

この極寒の中で早朝の暗い時間から

走り始め陽が沈んでも走っているような

常軌を逸したレースでの

”リスク因子やリスクへの対策”

”心の準備”の一つになれればと思います。

 

 

 

”リスク”を知り、

 

その”リスクの対策”を

知っているというのは

万が一の際での命を守ることのできる

知識・準備ということになります。

 

 

 

以前にも書かせて頂きましたが、

 

もちろん救護もいますが、

 

最低限の人数しかいませんので、

 

”多少のこと”だったら

自分の身は自分で守れるくらいには

なっていて欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

・房総半島横断レースについて

・リスクとその対策について

・救護目線の『多少のこと』とは

・心の準備について

・まとめ

 

 

 

 

 

 

 

 

【房総半島横断レースについて】

 

 

僕は初参加となるトレイルランニングですが、

12月17日(日)に行われる

太平洋から東京湾までの

コースでおよそ72キロです。

 

 

 

2019年に猛威を振るった台風の影響もあり

今年まで開催することが出来なかった

レースが5年の月日をかけて

ついに復活となりました。

 

 

まさに横断ですね笑

 

 

 

実は千葉県はとても平たい県で

最大標高が約400m程度しかありません。

 

 

 

そんな県でも獲得標高はおよそ3000m!

 

 

 

とてつもないですよね。。

 

富士山に近い高さを

走って登るなんて信じ難いです笑

 

 

 

 

 

【リスクとその対策について】

 

今大会でのリスクは

 

①5時〜18時という長丁場になる

②真冬に開催される

③台風の爪痕が残されている

 

大きくこの三つになると思います。
 
 
 
①は当然睡眠不足で疲労が取れていない
選手などもいらっしゃるかと思います。
 
 
 
長丁場で厳しい大会だからこそ
1週間前くらいから食事などの準備を
怠ることのない様にしてください。
 
 
 
前日飲み過ぎてしまったと
よく耳にしますが、
 
その様な選手は
愚か者の中の愚か者だと思います。
 
 
 
トレイルランニングは
自然を相手にするスポーツなので
舐めた気持ちでいると自然に殺されます。
 
 
 
そんな気持ちでいる選手は
はっきり言って救護をしたくありません。
※必要に応じて救護はしますが
 
 
 
なので最低でも
脂っこいものをあまり摂りすぎない、
 
お酒を飲みすぎない程度の
食生活を意識してみてください。
 
 
 
 
 
②は①の長丁場という事も相まって
1日の最高気温も恐らく10度程度で
早朝の山の中は恐らく5度を下回る
と思います。
 
 
 
そんな中軽装で走っていると当然
『低体温症』になりやすくなります。
 
 
 
また、低体温症対策として
着込みすぎて走ってしまうことによる
『熱中症』も起こりやすくなります。
 
 
 
寒さで水分の摂取が少なくなることで
『脱水症』も起こりやすい上に
上記の『熱中症』では大汗をかく事、
 
『低体温症』ではさらに水分が
取れなくなることで、
 
『脱水症』が悪化しやすく
なってしまうのでしっかりと
水分補給をする様にしてください
 
 
 
ウェアは何枚か羽織って
脱ぎ着をしやすいものを選び
体温調節しやすい様に
気をつけてもらう事が重要です。
 
 
 
低体温症対策としては何かを食べる事で、
 
エネルギーが無ければ体温は生み出せません。
 
 
 
糖質を意識的に摂取する様にしてください。
 
 
 
 
 
③台風の影響もあり
場所によりコースの足場が非常に悪く、
 
滑りやすく転倒が非常に
起こりやすくなっています。
 
 
 
場合によっては縫合する
必要があるレベルの傷となる
可能性があるので、
 
くれぐれも足元をよく確認しながら
気をつけて走る様にしてください。
 
 
 
とても危険な場所も
大会によってはありますが、
 
基本的にはその様な場所には
スタッフがいて、
 
誘導をしてくれますので
しっかりと言うことを
聞く様にしてください。
 
 
 
選手自身で気をつけることができるのは、
 
手袋や厚手のタイツを履くなど
ウェアでの対策が出来ることや、
 
セルフエイドキットを持つことで
転倒時にはある程度ならば対応ができます。
 
 
 
以前こんな記事も書いてますので
是非参考にしてください。
 
 
 
【救護目線の『多少のこと』とは】
 

逆に救護目線における重大なことは

『滑落や崖崩れなどの事故』

『意識のない内科症状』

『また誰がどうみてもわかる様な骨折』

上から順にこんなところですかね。

(他にも想定外のこともたくさん起こりますが)

 

 

 

よく「痛くて走れない」

「痛くて動けない」と無線が

入る事もありますが、

 

救護対応を行うと

”走ると痛い”、”動くと痛い”

だけであって

走れない、動けないことは

ほとんどありません。

 

 

 

この違いってわかりますかね??

 

 

 

それらを僕は『多少のこと』と言っています。

 

 

 

少し冷たいと思われてしまいますが、

 

上記の重大事故に対しての準備を

怠ることのない様にしているので、

 

どうしても優先順位は下がってしまいます。

 

 

 

基本的には怪我や体調不良が

あったら対応はしますが、

 

全部が全部100%

できるわけではないと言うことです。

 

 

 

この記事に似た様なことを

書いてありますので是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

【心の準備について】

 

以前にも書いた文を引用しますが

 

 

 

”自然が相手のリスクを伴う

スポーツだとしっかりと

理解してもらうこと”

 

が最も重要です。

 

 

一言で言うと

”山をナメないでください”

という事になります。

 

 

登山をされる方はさまざまな

リスクを想像して準備をするので

基本大荷物になります。

(登る山や登山者のレベルにもよりますが)

 

 

なのにトレイルランニングでは

登山よりも危険な”走る”という

行為をするにも関わらず、

 

なぜかやたら軽装で準備不足の結果

リタイアとなってしまう方が

少なからずいらっしゃいます

(走るのだから軽い方がいいという気持ちはわかります)

 

なので以前の

トレラン救護の考える必携品9選

にも記載させて頂きましたが、

 

 

 

 

何より準備が必要で

徹底的に準備をしたとしても

リタイアとなってしまう可能性もあります。

 

 

物品の準備ももちろんですが、

 

練習をしっかりとすることも

重要な準備になりますので

抜かりのない準備を

よろしくお願いします。

 

 

僕ら救護としても選手の皆さんが

少しでも安心して安全に競技に

取り組んでいただけるように

準備をしております。

 

 

 

 

 

【まとめ】

 

なんだか自分がここまで書いてきた

ブログのまとめみたいに

なってしまいましたが、

 

 

・特に注意が必要なのは『低体温症』

 次いで『熱中症』『脱水症』

 

・水分をしっかりと摂ること

 

・糖質を意識して

 エネルギーを摂取すること

 

・ウェアを脱ぎ着しやすいものを選び、

 体温調節しやすくすること

 

・他の大会より転倒しやすい

 可能性を理解すること

 

・自然相手なので何が起こるか

 わからないことを理解すること

 

・ある程度の対応できるように

 選手にも準備をして欲しいこと

 

・何が起きても大丈夫なように

 救護は準備していること

 

 

 

まとめるとこんなとこですかね。

 

 

 

僕が関わる今年最後のレースですので、

 

重大事故なく終われればと思っています。

 

 

 

選手の皆様も頑張っていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。