トレイルランニングの心意気 | スタッフ白井のブログ

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自分の経験を活かして、身体の痛みに悩んでいる方の手助けとなれるように更新していきたいと思います。

次に僕が関わるトレイルランニングの

日程が決まったので今回は

『トレイルランニングの心意気』

について書かせて頂きます。

 

 

次回僕が救護で参加するのは

9月9日(土)に行われる予定の

 

『第15回信州戸隠トレイルランレース』です。

 

 

この大会には3度目の参加となりますが、

 

大きな怪我はないものの、

 

やはり転倒や蜂に刺された

と言う声をよく耳にしました。

 

 

もし出られる方がこのブログを読んでいたら、

知った上でできる範囲の

準備をして走るようにしてください。

 

 

 

 

そもそも僕はトレイルランニングを

やっていません。

 

 

しかしそんな僕でもトレイルランニングの

救護として大会に関わらせてもらい

早4年が経過し年に4~5回大会に

帯同させてもらいました。

 

 

もちろんまだまだ経験値は浅く

全てが完璧にこなせる訳ではありませんが、

 

それなりに多くの選手を見てきました。

 

 

そんな僕だからこそお伝え出来ることが

あるのではないかと思い

この記事を書かせていただきます。

 

 

 

 

 

目次

  • トレイルランニングとは
  • 救護として関わるトレイルランニング
  • リタイア者の声
  • トレイルランニングの心意気
  • 救護として伝えたいこと
  • まとめ
 
 
 
 
 
【トレイルランニングとは】
走って登山を行うスポーツのことです。
 
 
山を駆け回る事のできる競技は
自然が好きな方にとっては
堪らなく気持ちの良いものです!
 
 
走る距離も様々で初心者向けの
5kmから160km(100マイル)という
まるで理解のできない距離を
走るレースなんかもあります。
 
 
日本だと唯一の100マイルのレースは
UTMF (ウルトラ・トレイル・マウント・フジ)
と呼ばれるレースがあります。
 
 
160kmというだけでかなり驚きがあるのに、
 
制限時間が45時間というのも
かなり狂ってますね(褒め言葉)
 
 
多くのトレイルランナーは
このレースに出るために
日々努力しているとか…
 
 
常軌を逸している部分もあるスポーツですが、
自然を全力で楽しむことが
できる競技だと思います!
 
 
 
 
 
 
【救護として関わるトレイルランニング】
 
上記のようにトレイルランニングは
自然を全力で楽しむことが
できるスポーツですが、
 
救護としてはトレイルランニングを
小さな災害だと思っており、
 
当然危険やリスクを伴います。
 
 
転倒による骨折、脱臼、捻挫などの
外科的な症状はもちろんで、
 
熱中症、脱水症、低体温症などの
内科的な症状も多く
 
その場所、物資、レースの状況などを見て、
 
選手の命を危険に晒さないように
判断をしなくてはなりません。
 
 
何より重要視しているのは
死者を出さないことです。
 
 
死者を出さないために大会の数ヶ月前から
準備を怠らないようにしています。
 
 
 
 
 
【リタイア者の声】
 
もちろん体調不良や外傷による
不慮のリタイアが殆どですが、
 
それ以外のリタイアで一番多いのが
『元々痛みがあった』です。
 
 
 
エントリーするのもお金がかかること
なので走りもせずにリタイアという
選択するのは難しいと思います。
 
 
そんな場合は、
 
出走前に救護に相談して頂きたいです。
 
 
やはり救護としても
リスクを持つ選手の把握を
しておくべきで、
 
救護スタッフの中には
柔道整復師・トレーナーなど
スポーツでの痛みの専門家がいますので、
 
場合によっては適切なテーピングなどを
することもあります。
 
※テーピングのイメージ画像です
※現地には無いものもあります
 
 
他にリタイア者の声として
本気でトレイルランニングを
やっている方からすると
信じられないかと思いますが、
 
『寝不足』『二日酔い』など
スポーツをやる上では全く考えられない事を
言われることもあります。
 
 
最後に実は多いリタイア者の声は
『心が折れた』『練習していなかった』です。
 
 
これはもう練習と想像力不足ですね。
 
 
リタイアすることは全く構いませんが、
リタイア前提で
走るのはやめて頂きたいです。
 
 
救護は緊急事態を想定して
リタイア者を本部まで送るようにしています。
 
 
命の危険のないリタイア者は
緊急を要することないので、
エイドで長時間待機を
してもらう事になります。
 
 
それを承知でリタイア前提で
走る分にはある程度いいと思いますが、
 
上記のように『寝不足』『二日酔い』
などの正直大した事のない理由での
リタイアの方は高確率で
「まだ本部に戻れないのか」
とおっしゃいます。
 
 
その対応で走っている選手の状況を
確認することが疎かに
なってしまうこともあります。
 
 
当たり前ですが、
自分の体調をしっかりと
自己管理ができるのは
トレイルランニングにおいて
とても重要な事です。
 
 
 
 
 
【トレイルランニングの心意気】
 
”自然が相手のリスクを伴う
スポーツだとしっかりと
理解してもらうこと”
が最も重要です。
 
 
一言で言うと
”山をナメないでください”
という事になります。
 
 
登山をされる方はさまざまな
リスクを想像して準備をするので
基本大荷物になります。
(登る山や登山者のレベルにもよりますが)
 
 
なのにトレイルランニングでは
登山よりも危険な”走る”という
行為をするにも関わらず、
 
なぜかやたら軽装で準備不足の結果
リタイアとなってしまう方が
少なからずいらっしゃいます。

(走るのだから軽い方がいいという気持ちはわかります)

 
なので以前の
にも記載させて頂きましたが、
 
何より準備が必要で
徹底的に準備をしたとしても
リタイアとなってしまう可能性もあります。
 
 
物品の準備ももちろんですが、
 
練習をしっかりとすることも
重要な準備になりますので
抜かりのない準備を
よろしくお願いします。
 
 
僕ら救護としても選手の皆さんが
安心して安全に競技に
取り組んでいただけるように
準備をしております。
 
 
 
 
 
【まとめ】
 
トレイルランニングは”山を走る”という
大自然を最大限に満喫することができる
気持ちの良いスポーツですが、
 
”自然相手でリスクを伴うことを忘れず”
"練習を含めた準備を徹底的にすること"
完走することが出来る確率が上がり、
 
トレイルランニングという競技を
最も楽しむことが出来ると思います。
 
 
どれだけ準備をしても
100%完走できるという状態に
なることはないので、
 
そのための僕ら救護です。
 
 
何かあった際には
いつでもご相談ください!
緊急事態ではすぐに駆けつけ
しっかりと対応いたします!
 
 
選手・救護共に準備を怠らないことが
良い大会を作るうえで重要なりますので
ご協力の程宜しくお願い致します。

 

 

 

 

最後までご覧いただき

ありがとうございました!