足関節捻挫について | スタッフ白井のブログ

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自分の経験を活かして、身体の痛みに悩んでいる方の手助けとなれるように更新していきたいと思います。

 

無事に戸隠トレイルランが終わりました!

 

 

今回も挨拶をさせてもらいました!

 

 

前回トレイルランニングの心意気

という記事を書かせて頂いたので、

 

トレラン救護でほぼ毎回対応する

『足関節捻挫』について書かせて

頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

目次

・捻挫とは

・捻挫の分類

・足関節捻挫の症状

・早期にしっかりと治すためには

・僕に何ができるのか

・近い試合に絶対に出場したいケース

・過去の捻挫の痛みが治っていないケース

・有効なテーピングの種類・巻き方

・まとめ

 

 

 

 

 

【捻挫とは】

定義としては

関節に強い外力がかかり、

関節の可動域の範囲を超えてしまった時に

起こる軟部組織の損傷と言われています。

 

 

足関節で起こると思われる方も

多いかと思いますが、

 

関節と名のつくところであれば、

 

全ての関節で捻挫が起こることがあります。

 

 

捻挫で損傷しやすい軟部組織は

”靱帯” ”関節包” ”腱” ”筋肉”

などになります。

 

 

靱帯

骨と骨を繋ぎ止めておくもので、

伸縮性は無い。

 

 

関節包

関節を包むようにある膜。

中は関節液で満たされており、

関節液は関節の滑らかな可動に必要。

伸縮性がある。

 

 

筋肉の一部で筋肉と骨を結びつけているもの。

伸縮性はややある。

 

 

筋肉

二つ以上の骨にまたがって付着し、

筋肉が働くことで関節が動く。

伸縮性がある。

 

 

当然、捻挫時の外力が強大であれば、

”骨折””脱臼”また両方が

同時で起こることもあります。

 

 

 

 

 

【捻挫の分類】

一つ目の分類は靭帯損傷を

3つのレベルで分類されています。

 

 

レベル1

靭帯が軽く伸ばされた程度のもので、

関節周囲の軟部組織の軽度の損傷

痛み、腫れが軽く出る。

痛みがあるが動かすことができ、

日常生活にはそこまで支障が無い程度。

 

 

レベル2

靭帯の一部が切れている状態。(部分断裂)

関節周囲の軟部組織は中程度の損傷

痛み、腫れが顕著に現れ、

関節の不安定感が出る。

日常生活に支障が出る。

 

 

レベル3

靭帯が完全に切れている状態(完全断裂)

関節周囲の軟部組織は著しく損傷する。

痛みや腫れ、関節の不安定感が顕著になり、

日常生活が困難になる。

状態や場所によっては

手術が適応となることもある

 

 

 

 

 

もう一つの分類は

どのように捻挫を起こしたか、

どこが損傷したかの分類です。

 

まずは足関節の動きの図をお見せします。

 

この動きのそれぞれや

複合した動きなどで捻挫を

起こすことがあります。

 

 

その中でも僕自身が施術させて

頂いたものを特に多いものから

順に書いていきます。

 

 

 

内反捻挫

これは最も多い捻挫で経験がある方も

多いのでは無いでしょうか。

いわゆる足を捻ったといえば

ほとんどが内反捻挫です。

主に足首の外側のくるぶしの

周囲に損傷が起こります

 

 

外反捻挫

低い段差に気付かずに足の小指側で

段差に乗ってしまった時などで起こります。

主に足首の内側のくるぶしの下の方で

損傷が起こります

 

 

内返し捻挫

内反捻挫に近いので、

外くるぶしの周囲での損傷は起こりますが、

場合によっては足首というよりは

足の甲の方で損傷することもあります

 

 

内反・内転捻挫

内反した状態でさらに

内転がかかってしまった捻挫です。

なので内反捻挫と同じ

外くるぶしの周囲での損傷はありますが、

内転がさらにかかるため

前面の内と外のくるぶしの間に

損傷が起こることもあります

 

 

底屈捻挫

 僕が見てきて捻挫の中で

最も珍しいと感じるものですが、

階段などの段差で躓いた、

サッカーで相手のシュートを

足の甲の先端で防いだなどの場合で

起こることがあります。

この場合は上記内反・内転捻挫にもある

前面の内と外のくるぶしの間の損傷が強く、

足首が太くなる腫れ方をします。

場合によっては

足の甲に痛みが出ることもあります

 

 

その他にも様々な捻挫が

起こることがありますが、

無数にあるのと希少なパターンなので

割愛させていただきます。

 

 

 

 

 

【足関節捻挫の症状】

もちろん損傷レベルにもよりますが、

上記でさまざまな捻挫を挙げましたが、

 

共通して

・足をつくと痛い

・立つと痛い

・歩くと痛い

・痛みのある周辺が膨らんでいる

・痛みのある周辺に青あざのようなものがある

・痛みがあるとこが熱い

・痛みのあるとこが赤みがある

・痛めた方向に足を動かすと顕著に痛みが出る

などです。

 

 

 

 

 

【早期にしっかりと治すためには】

まず、受傷直後必ず行って欲しいのが

スポーツ医学界では有名な

RICE処置(ライス処置)と

呼ばれるものです。

 

 

Rest                  休息・安静

Icing                 アイシング・患部を冷やす

Compression 患部の圧迫

Elevation         患部を挙上

上記の頭文字からRICE処置と呼ばれています。

 

 

RICE処置は受傷直後〜約20分間行い、

 

その後の処置として重要になってくるのは

テーピングや包帯での圧迫・固定になります。

 

 

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、

受傷直後のRICE処置に引き続き

圧迫が重要となります。

 

 

なぜそんなにも圧迫が重要かというと、

損傷とは皮膚表面で言えば切り傷ができ

出血を起こしてしまっている状態

皮膚は切れておらず中にある靭帯や

軟部組織だけに切り傷ができてしまっている物

と捉えてもらうとわかりやすいかと思います。

 

 

なんとなくわかりますかね??

 

 

なので捻挫等で皮膚内の軟部組織損傷の場合

出てきた血が患部周囲の溜まってしまいます。

 

 

わかりやすく言うとその血がいわゆる腫れ

というもので炎症と呼ばれるものになります。

 

 

そしてその血の中の成分に

『ヒスタミン』『ブラジキニン』

といった痛みを起こす物質が含まれており、

軟部組織損傷での痛みを強めてしまいます

 

 

よっていかにその炎症を抑えるか

と言う話になってくるので、

『圧迫』をする・し続けること

炎症を抑えることが可能です!

 

 

しっかりと圧迫が出来ていないと

炎症が出続けてしまい、

なかなか治りづらく、

痛みをより強く感じてしまう訳です。

 

 

よく患者様でもいらっしゃるのですが、

数ヶ月前の捻挫の痛みが

治らない場合の9割以上はこの炎症が

溜まり続けてしまっているのだと思います。

 

 

なので受傷直後はRICE処置で、

その後はとにかく圧迫することを

覚えておいてください。

(強く圧迫すれば良いというわけではありません)

 

 

 

 

 

【僕に何ができるのか】

足関節捻挫の場合、上記の靱帯の

損傷のレベルの分類で言うと、

レベル1〜2ならば施術で必ず良くできます!

 

 

損傷部位やどのように捻挫したかの

分類では全て施術が可能です。

 

 

施術の流れを書くと

① 徹底的に状態の把握

② その後損傷部位や損傷程度を判断

③ 患者様一人一人の痛みに対する価値観を知る

④ いつまでに動きたいなどの要望を聞く

⑤ 状態に合わせた施術を行い、

必要であればテーピングや固定を行う

⑥ セルフケアや日常で意識することを伝える

 

と言った感じですね。

 

 

この中で実は重要になってくるのが

③の痛みに対する価値観の知ることで、

その価値観を見誤ると

施術効果が薄れてしまいます。

 

 

要はAさんとBさんが損傷程度は

同じレベルの足の捻挫で、

Aさんは「これなら歩ける」

Bさんは「どうしようもなく痛い」という

この痛みの感覚の個人差

僕は痛みの価値観と言っています。

 

損傷レベルが弱いものだから

弱い固定で大丈夫だろうと判断しても

Bさんの場合だと不安感や痛みを訴え

結果的に早く治ることはありません。

 

 

また、

その反対に損傷レベルが高いものの場合で、

Aさんが歩けると判断されていても

固定が弱ければ治るまでに

時間がかかってしまう上に、

再捻挫をするリスクも高まってきてしまうので、

 

②の損傷部位とレベルをしっかりと判断して、

③の痛みの価値観を少しでも

その患者様の価値観を理解して、

一人一人のニーズに合った施術を

行うことを心がけています。

 

 

では施術は何をしているのか。

 

 

それは上記の

『炎症』をいち早く取り除くこと

です。

 

 

多くの場合、

足をつくのがやっとだった捻挫では

施術後にテーピングなどもない状態で

痛みなく足をつくことができる

レベルまでには痛みが改善します。

(足の角度によっては痛みは残ります)

 

 

ここから先はパターン別に施術実例をご紹介します。

 

 

 

 

 

【近い試合に絶対に出場したいケース】

このケースでは損傷レベルを確認して

これは無理と判断したら、

何より大事なのは選手生命だと考えるので、

基本的には諦めさせます。

 

 

しかし、

それが引退間近の試合などの

出なくては一生後悔するといった

試合の場合では、

治るまでの時間がかかること、

100%のパフォーマンスでは動けないこと、

その大事な試合の後必ず休暇を取ること、

再損傷するリスクがあること、

再損傷のリスクを少なくするために

筋トレなどのリハビリを

頑張らなくてはならない事

をそれでも強い意志で試合に出ると

選手自身が判断を出来た場合のみ

強固なテーピングをして、

試合までの期間しっかりと

施術部位の管理や指導をします。

 

 

どの様に施術をするかはケースバイケース

なので詳しくはここには書けませんが、

僕自身無理矢理にでも試合に

出させたケースもありますし、

引退をさせたケースもあります。

 

どちらの選択も施術者として

とても心が痛かったことを覚えています。

 

 

 

 

 

【過去の捻挫の痛みが治っていないケース】

上記の説明でわかるかと思いますが、

過去の捻挫が痛いケースのほとんどが

炎症物質が留まってしまっている事が原因で、

その炎症物質を取り除く施術を行います。

 

 

それでもまだ痛みや違和感が残る場合は、

足関節の位置に異常が起きている事で

日常生活で足を使う際に

負担がかかりやすいのだと思います。

 

 

なので

その関節の位置異常をしっかりと戻し、

正しい関節の動きを足関節に

覚え込ませることで必ず治っていきます。

 

 

 

 

 

【おすすめのテーピングの種類・巻き方】

圧迫におすすめなのが

伸縮しないホワイトテープがおすすめです。

 

太さ38mmのものが足関節には使いやすいです。

 

 

 

 

関節の保護を目的とするならば

伸縮性の高いキネシオテープがおすすめです。

 

これも太さ5cmのものが使いやすいです。

 

 

 

この2本があれば

ほとんどの足関節捻挫に対応できますが、

キネシオより伸縮性があって

ホワイトほど硬くはない

エラスティックテープもあると便利です。

 

これも太さ5cmのものが使いやすいです。

 

 

 

巻き方については企業秘密(特に圧迫のやり方)

なので細かいことは書けませんが、

結局は下記サイトの基本が大事になりますので

そちらを参考に巻くと良いと思います。

 

 

 

 

 

【まとめ】

足関節捻挫には様々な

レベルや種類がありますが、

早期に治していくためには

何はともあれ圧迫

をすることが最も重要になります。

(強ければ良いというわけではありません)

 

 

まずはそれだけを覚えて頂けると嬉しいです。

 

 

様々な捻挫があるように

その分様々な施術方法があります。

 

 

何か足関節捻挫でお悩みの際には

ご連絡いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くのお身体の痛みやお悩みを改善し、

患者様に「良くなった!」と喜んで

いただけるように日々精進していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日よりも元気な明日を迎えられますように

 


 

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