こんにちは♪めしょんです。

 

 

小さい頃、古本屋に行くことが好きでした。

 

 

お菓子を我慢して貯めた小銭を握りしめて、

近所の古本屋さんに歩いていくのです。

 

今から考えると、とても入りづらい見た目の、

ガラスが少し汚れた入口の引き戸をガラガラッと開けると、

古本が出す、何とも言えない印刷の香りが出迎えてくれます。

 

 

そこには私の知らない世界が

何万冊と存在してるのです。

 

そこで本棚を見渡して

「すごいすごいすごい」と

くるくる回っていると

 

勝手に色んな作家や学者たちが

応援してくれるような気持ちになっていました。

 

 

小さい頃のわたしは(いまも小さいけど)、

背の届かない場所にある本に、

強いあこがれを持っていたんですが

 

 

もっとあこがれを持っていた場所があります。

 

 

それは「ここからさきは適当に置いてます」

筆ペンで雑に書かれた先にある本棚です。

 

 

お客さんの少ない本屋さんなのに、

その本棚があるエリアには

必ず誰かがいるのです。

しかも長時間。

 

 

必ず誰かがいるから、

なかなかその場所には近づけなかったのですが、

ある日、誰もいないときがあったのです。

 

 

(これは、あそこに行くしかないぞ)と思い、

「ここからさきは適当に置いてます」と書かれた紙を

ペンペンと指ではじき、(なんでそんなことすんねん)

わたしは、踏み入れたことのないエリアに到達しました。

 

 

そこには――。

 

 

世界の綺麗な情景。

ものすごく古い小説。

絵本に、写真集に、詩集。

冒険記に、図鑑に、分厚い本。

 

 

ジャンルとか、本の形とか、完全に無視して、

本当に適当に本が置かれていたのです。

 

 

「か……書いてるままだ」

と、レジからチラチラと見てくるおじいさんと

目が合いながらボソっともらすと、

おじいさんはすくっと立ち上がって私のほうに来ました。

 

 

(怒られるのか…)と思いながら立っていると、

おじいさんは、しゃがんで本棚にある本を一冊とりました。

「こんな本、みたことないやろ」と言うので

「うん」とこたえました。

 

 

「こんな本も、見たことないやろ」

そう言いながら、本棚から何冊か手に取って

中を開いて見せてくれました。

 

 

「この本棚はね、何が起こるかわからないの。

どんな本に出合えるかわからないの。

綺麗に整理していないから、

どんな本があるか予想できない。

それが面白くてお客さんが、いつもここにいるの。

本はね、新しい目を与えてくれる。

だから新しい目で本棚を見るために、

ざつ……適当に置いてるんや」

(いま「雑」って言ったぞ!)

 

 

なんとなくの記憶だから、そこまでは覚えてないけれど、

そんなことを、私に話してくれました。

 

 

今だからわかるけれど、

整理されてる本棚は、整理されてる利点があるけれど、

毎回、同じような本ばかり、目に入るようになる。

だから何が起こるかわからない本棚も、面白い。

普通に過ごしていたら、目に入らないものが見えるから。

だから、いつもそこに人がいる。

 

 

これは、イベントだって、人間だってそうだと思う。

 

 

「うそだろ?」ってミスが、その人を面白くするし、

「そんなこと詳しいの?」ってことが魅力を出すし、

「そんな趣味があるの?」って意外なことが

いいギャップを生み出したりする。

 

 

黒歴史があってもいい。

後悔があってもいい。

っぽくない趣味があってもいい。

恥ずかしい経験があってもいい。

想定できないことが面白いから。

それが人気スポットになるから。

 

 

その本屋さんの人気スポットは、
雑……適当に色々置かれた本棚。
 
 
人気スポットになる人も、
同じかもしれない。
 
 
綺麗に整理されていなくても、
いろいろ、色々で、

カラフルに楽しんでいこう。

 

 

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