少々早上がりでしたが35歳の野村祐輔が魅せたピッチングの極意(笑)。(8/2竜14回戦1-0) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

毎回毎回これでもかとばかりに多数ランナーを得点圏に賑わせるマゾ気質たっぷりのピッチングながらも、文字通り「要所を締めて」5回を無失点で凌ぎまくった野村祐輔(35歳)でございます。熱暑酷暑のマツダスタジアムのマウンドがどうしたって?こちとら山奥の死にそうなくらいにクソ暑い由宇のマウンド、しかも汗ダラダラのデーゲームで毎回投げとんじゃボケぇ!舐めんなよ!と言わんばかりの貫禄のというか「意地」を見せた、そんなピッチングでございましたな。かつて6イニングできっちり定時退社していた頃よりも、更に少々「早上がり」させて頂いたことはどうか許してくださいませ(笑)。

 

初回は2死1.3塁から何故かマツダスタジアムで打ちまくる怖い怖いカリステさんをセカンドゴロに仕留め、3回も2死1.3塁から細川クンをセンターフライ。4回は連打で1死満塁になりますが落ち着いて9番小笠原クンを三振、二死満塁から明治の後輩村松クンをセカンドライナーで切り抜けます。まぁ打線の方は相変わらず援護してくれないのでスコアレスゲームが続きますが、それでも必死のパッチでなんとかピンチを凌いでいく野村先輩の姿を見るに「なんで今さら野村を投げさせんだよ。試合を壊さんでくれよ。まぁ5回3失点くらいなら御の字でしょ」と冷ややかに思っていた鯉党たち「なんとかこの野村先輩に勝ちをつけてやれや」というムードに包まれていく、そんな暑い暑いマツダスタジアムでしたな。

 

そんな野村先輩が5回表の最後に投げた球は、4番細川クンを2ストライクに追い込んでからインハイ胸元に投げ込んだ豪速球ズドン!で空振り三振でございましたな。豪速球!といっても球速は140キロに満たない138キロなんですけどね、まぁ正確にはグッと食い込んでいくツーシーム(シュート系のストレート)なのですが、野村先輩の場合はこれが一番速い球。そりゃね155キロのストレートでズドン!ならば自信たっぷりにインハイに投げ込めるでしょうが、この球速帯で長距離打者の内角高目に投げ込むのは相当な恐怖感だと思うのですが、最後に決定球をインハイに持ってこれるよう効果的に組み立てるリトル石原クンの配球の妙と、その要求に応えてみせる野村先輩の「ここぞのコマンド」にあっぱれでしたわ。

 

因みに、野村先輩の投げる球種としては、135キロ〜139キロの彼でいうところの「高速帯」では、①純粋なストレートと②カットボール(スライダー成分)と③ツーシーム(シュート成分)の3つ。更に125キロ前後の「中速帯」では、④純粋なスライダーと⑤チェンジアップ(シュート成分)の2つ。これに110キロ台の低速帯として⑥スローカーブ。他にも球種はございますが主にこの5種類の球を組み合わせて投げている野村先輩。なんといってもこれを「全て同じフォーム、同じ腕の振りの強さで、極めて高い再現性をもって投げることができる」のが彼の強みでございます。

 

淡々と同じフォームで投げ込んでくる野村先輩のボールは、まさに打者の手元にくるまでどっちに動くか全くわからんのですわ。特に中速帯の④スライダーと⑤チェンジアップ。竜の左打者がアウトコースの球を面白いように「空振り」してましたよね。村松クン然り、高橋周平クン然り、板山クン然り、岡林クン然り。125キロ前後のまさに「打ってください」みたいな打ち頃の球速で甘目のアウトコースにボールがくるのでみんな「いただきます!」と強振するのですが、まさにその同じところから手元にクッと曲がったり、外側にスッと逃げたりするもんだからなかなかバットに当たらないんですわな。

 

で、この球速帯を中心に淡々と投げ込んでくるもんだから一転して137、8キロの球がなんだか150キロに近い球速にすら感じてしまう中、この球速帯でも同じ軌道から曲がったり食い込んだりそのままズドンときたりするもんだから、いい時の野村先輩の球はもう変幻自在の魑魅魍魎の世界に突入しちゃったりするのです(笑)。一見するとなんでこんな変哲もない球が打てないんだろうと思うのですが、まさに「球種の豊富さ」と「奥行き」とをフル活用して抑えていく熟練み溢れる「プロの投手の投球技術」なのでございます。まぁとはいえ全盛期の時ほどストレートに威力がないのでかなり苦しんではおりますが、それでも一級品のピッチングの片鱗を感じさせてくれた投球でございました。

 

な、だけに。

 

打ってやれよ、堂林さんや(苦笑)。

 

もとい。

 

試合の方は、竜の小笠原クンを6回裏にワンチャンで捉え、野間クンの技ありレフト線ツーベースで出塁すると、4番小園クンが外角低目のボール気味の球を腰砕け体勢のままテニスラケットでバックハンドを打つが如く、ボールを片手でうまく掬い上げて引っ張り込んでそのままライト線へ持っていく技ありタイムリーで虎の子ならぬ鯉の子の1点をもぎ取ります。そこからは自慢の「左腕カルテット」のゼロ封リレーでしたな。守護神の栗林クンが連投回避でベンチ外でしたので、9回はハーンに任せてサウスポー投手がずらり並んでの無失点リレーです。6回黒原クンが勝ち投手、ハーンがセーブポイント。ずらっと並べて書いておきましょうかね。先発のおっさん35歳の思いを若者達が引き継いで、ゼロ封リレーの完成です。あっぱれ!

 

先発  野村祐輔 35歳

6回  黒原拓未 24歳

7回  塹江敦哉 27歳

8回  森浦大輔 26歳

9回  ハーン  29歳

 

もとい。

 

ついでに(笑)書いておきますが、本日も「菊池先輩&パンチ矢野」が躍動を見せてくれましたよね。打つ方はからっきしでしたが(菊池先輩には堂林先輩と同様に4回の好機でタイムリー打って野村クンに白星プレゼントして欲しかったですけどね)、守備の方ではまたまたミラクルプレーの連発でしたな。7回の6−4−3のダブルプレーも簡単そうに完成させてましたが、あれって普通の二遊間では絶対に2つのアウトはムリですよ(笑)。球炎でも触れてましたが、緩いゴロでしたので矢野クンは前チャージしてからサッカーでいうところの「マイナス」の角度で2塁の菊池先輩へ送球してからのダブルプレーですからね。菊池先輩の送球モーションも、矢野クンからの送球を捕球するよりも前に(笑)、もう既に1塁に投げてるんじゃないかというくらいの「瞬時のボール持ちかえ」からの豪速球。あっぱれです。

 

8回先頭の髙橋周平クンのセンター前ヒットの筈の打球を2塁ベースの奥で逆シングルキャッチ&そにままジャンピングスローで1塁へノーバンのストライク送球でズドン!はもはや形式美。これを見るだけでチケット代金分の価値があるかの如く、まさに「広島の観光資源」でございます。ということで、毎日クドいのですが、引き続き今日もこの写真広告を掲載しておきますね(縁起もいいので、笑)。

 

 

因みに、DeNAの初戦、エンドランでスタート切っていた1塁走者の度会クンが1.2塁間を抜けたライト前へのゴロヒットで3塁に進めなかった場面があり、小生もてっきり度会クンのボーンヘッドだったのかと思っていたのですが、先日のネット記事で、あれは「矢野クンがわざと2塁ベースに入ってあたかもゴロを捕球したセカンド菊池から送球がくるかのような「フェイク動作」を入れたため、それに反応してしまった度会クンが3塁へ進めなかったもの。してやったりドヤ顔のパンチ矢野じゃ!」という記事が出ておりましたな。いやぁなるほどねぇ優秀な記事です。いやぁスバラシイですな。昨日の試合でも初回にはポカがありましたが、終盤の大事な場面では「三遊間の逆シングルキャッチからの1塁ズドン!」の強肩っぷりを見せてくれました。彼も「第二の広島の観光資源」にまっしぐらですな(笑)。

 

もとい。

 

今日は森下きゅんと大野雄大クンのマッチアップですな。久方ぶりに大野クンの投球も楽しみでございます(ま、大野クンもこのところ苦しんでいるようですので、きっと鯉打線が容赦無く打ち込んで森下を援護してくれるとは思いますが、大野クンがナイスピッチで鯉打線が抑えられても、それはそれで森下との投げ合いが楽しみです)。

 

今日も暑いですが頑張って参りましょ!

 

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