T-1グランプリ2024 vs 泡沫候補列伝 | katoo the world

katoo the world

お笑い系デスメタルバンドFUJIYAMA、世界の大統領かとぅのブログ

https://twitter.com/katoo3000
https://www.facebook.com/fujiyama.metal/

東京都知事選の候補者数が、過去最多を更新する可能性が高まっている。すでに最多だった前回2020年の22人を上回る25人以上が出馬の意向を表明。

全員が出馬するとは限らないが、東京都選挙管理委員会は候補者数を見定めながら、掲示板設置などの準備を進めている。

毎回、泡沫候補が爆笑を掻っ攫う東京都知事選、所謂「T-1グランプリ2024」が始まった。

この記事を書いている時点で、既に最多だった前回2020年の22人を上回る25人以上が出馬の意向を表明しており、今回もベテランから若手まで、明日のお笑いスターの出馬が期待される所だ。

「スマイル!」なる一発ギャグが秀逸な「スマイル党」総裁で実業家のマック赤坂氏。

「NHKをぶっ壊す!」の神通力は未だ健在の立花孝志氏。

股間部分だけを文字で隠した全裸ポスターが笑撃であった後藤輝樹氏。

「九州ファシスト党・我々団」総統を自称し、「もはや政府転覆しかなぁい!」、「私が当選したら奴らはビビる……私もビビる」など、実に計算され尽くした政見放送コントで一躍、お笑い界の頂点に駆け上がった外山恒一氏。

築城した城を自宅にするなど、2015年に亡くなった羽柴誠三秀吉氏も、今以て輝きが虚ろ得る事は無い。

「パワートゥーザピーポー♪」と真顔で歌い続けた内田裕也氏の笑撃にも特筆すべきモノが有った。

発明家「ドクター中松」こと中松義郎氏に至っては、かつて自身の発明したジャンピングブーツで演説したのを、現場で拝見した記憶がある。
現在95歳で御存命と言うのも、その伝説たる所以だ。

中でも泡沫候補と断ずるには惜しい、いぶし銀のお笑い候補が、2018年に左腎がんの為、72歳で亡くなった世界経済共同体党元代表の又吉イエス氏である。

自らを「イエス・キリストの再降臨」とする独自の口上で述べられる過激な思想以外に又吉イエスが何者なのか、此れ迄、踏み込んで知る事は無かった。

宜野湾市の海岸埋め立ての反対運動に加わったことで政治活動に目覚め、1997年の宜野湾市長選挙に立候補したが、落選。
自身を「イエス・キリストの再降臨」と主張し、県知事選など地元で計6回出馬したが当選できず、2003年の衆院選から東京1区に鞍替え。
参院東京選挙区と交互に出馬し、計11回の国政選挙に名乗りを上げたが、いずれも惨敗だった。

要するに20年に渡る政治活動に於いて、全敗である「立候補者」として、人生を全うされたのであった。
文字に起こしてみると、中々に複雑な想いにとらわれる私ではある。

さて、そうなると気になるのが、何を元手に政治活動をしていたのか?である。

都知事選立候補に於いて、立候補に必要な資格に「日本国籍をもっていること」、「満30歳以上であること」、そして「300万円の供託金」の準備が必要となる。

候補者の得票数が有効投票総数の10分の1に満たないと、このお金は没収されてしまうのだが、当然ながら泡沫候補へのペナルティーとも言える「供託金」が返還された事など一度たりとも無いだろう。

何でも実際の牧師でありながら、沖縄の大地主の様で、選挙資金は米軍基地に貸し出している土地の賃料で賄っていたとの事。

まあ、金持ちの道楽と言ってしまえば元も子も無いが、資金的なバックグラウンドが有っての泡沫候補であるから、それについて私がどうこう言えた義理は無い。

ただ、その最期まで泡沫候補として、話題と(本人は望まずとも)笑いを提供して頂いた、又吉イエスの偉業を胸に刻み、世界の大統領たるこの私かとぅより、「永年立候補者」の称号を進呈させて頂きたい。

又吉イエスよ、安らかに眠れ。

唯一神又吉イエス vs 世界の大統領かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12395242585.html

さて、そんな過去の「T-1グランプリ覇者」に想いを巡らせるが、重要なのは「T-1グランプリ2024」である。

元航空幕僚長の田母神俊雄氏、タレントの清水国明氏、立憲民主党の蓮舫参院議員、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏らのエントリーが見受けられる。

確かに「直下型地震から都民の方々の命と生活を守ることを政策の軸として、出馬を決意するに至りました」なる清水国明氏の公約は、何だか良く分からない謎の笑いに包まれてはいるが、重要なのは「誰やね、君は?」と巨人師匠より両断されるかの無名なる逸材の出馬である。

この記事を書いている6月3日段階では、未だ出色の泡沫候補は名乗り上げていない様に見受けられるが、既にこの私かとぅ、期待を押さえられない想いでいる。

「T-1グランプリ2024」スタートッ!

エセカンカンカンカン
ギフィギャンギャンギャンギャンギャンギャン 
ヒズゴーゴーゴーゴーゴー
ウィザガンガンガンガンガン
ウヒャギャギャギャギャギャ~ン

かとぅ