唯一神又吉イエス vs 世界の大統領かとぅ | katoo the world

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政治活動家で世界経済共同体党元代表の又吉イエス(本名・又吉光雄)氏が左腎がんのため亡くなっていたことが同団体公式サイトで明らかにされた。74歳。


「党元代表逝去のお知らせ(訃報)」とのタイトルで「世界経済共同体党 元代表 唯一神又吉イエスは、かねて病気療養中のところ、2018720日左腎がんのため逝去いたしました。ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます。なお、ご遺族の希望により、告別式は近親者のみにて執り行いました」と掲載した。


同サイトでは630日に、「代表の唯一神又吉イエスの健康がすぐれず、回復して政治活動・選挙活動をするのは無理とのことであります」と政治活動の終了とサイトの閉鎖を発表していた。


ドクター中松、マック赤坂、内田裕也、外山恒一、羽柴秀吉、そして、又吉イエス


「職業:都知事候補」


そんな愛すべきゴキゲンな面々がこの世から去って行くのは、実に寂しいのだが、こと又吉イエスが逝去されたと言うのは、真に唯一神となられた事を意味する訳で、悲しむべき事では無いのかも知れない。


泡沫候補によるトンデモ政見放送が好きな私ではあるが、自らを「イエス・キリストの再降臨」とする独自の口上で述べられる過激な思想以外に又吉イエスが何者なのか、此れ迄、踏み込んで知る事は無かった。


宜野湾市の海岸埋め立ての反対運動に加わったことで政治活動に目覚め、1997年の宜野湾市長選挙に立候補したが、落選。

自身を「イエス・キリストの再降臨」と主張し、県知事選など地元で計6回出馬したが当選できず、2003年の衆院選から東京1区に鞍替え。

参院東京選挙区と交互に出馬し、計11回の国政選挙に名乗りを上げたが、いずれも惨敗だった。


要するに20年に渡る政治活動に於いて、全敗である「立候補者」として、人生を全うされたのであった。

文字に起こしてみると、中々に複雑な想いにとらわれる私ではある。


さて、そうなると気になるのが、何を元手に政治活動をしていたのか?である。


都知事選立候補に於いて、立候補に必要な資格に「日本国籍をもっていること」、「満30歳以上であること」、そして「300万円の供託金」の準備が必要となる。


候補者の得票数が有効投票総数の10分の1に満たないと、このお金は没収されてしまうのだが、当然ながら泡沫候補へのペナルティーとも言える「供託金」が返還された事など一度たりとも無いだろう。


何でも実際の牧師でありながら、沖縄の大地主の様で、選挙資金は米軍基地に貸し出している土地の賃料で賄っていたとの事。


まあ、金持ちの道楽と言ってしまえば元も子も無いが、資金的なバックグラウンドが有っての泡沫候補であるから、それについて私がどうこう言えた義理は無い。


ただ、その最期まで、泡沫候補として、話題と(本人は望まずとも)笑いを提供して頂いた、又吉イエスの偉業を胸に刻み、世界の大統領たるこの私かとぅより、「永年立候補者」の称号を進呈させて頂きたい。


又吉イエスよ、安らかに眠れ。


かとぅ