ちいかわ vs おむつカメ vs アンガーマネジメントかとぅ | katoo the world

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日本の人気キャラクター「ちいかわ」をめぐり不適切な動画を投稿したとして、中国の雑貨小売大手の名創優品が謝罪した。

報道によると、ショート動画アプリ・抖音の同社のアカウント「名創優品公式旗艦店」はこのほど「ちいかわ」とのコラボグッズを紹介する動画を配信したが、担当者がキャラクターを「藍色褲頭猫(青ズボン頭の猫)」「智障愛哭鼠(知的障害の泣き虫ネズミ)」「瘋狂怪叫兔(奇声を上げるウサギ)」など不適切な言葉を用いて呼称したことで物議を醸した。

騒動を受け同社は声明を発表し、「キャラクターへの不適切な呼称があったことについて、ちいかわを愛するファンの皆さまの感情を傷つけたことを心からお詫びいたします」と謝罪した。

此処近々でちいかわに関してジワジワと面白さが分かって来た。

以前より動画サービスなどでオススメに挙がっており、何となく知ってはいたのだが、Tiktokなどに代表される様なナンセンスなショート動画に感じて、当初の印象は決して良いモノでは無かった。

ちいかわはグズグズと泣いてばかりで、「アッ…」、「ウウッ…」、「ウー…」程度しか喋らないし、逆にハチワレは妙にハキハキと話し責任感が有り、ウサギに至ってはその存在自体が謎である。

しかし稀に観ると、ちいかわたちが謎のモンスターと何故かさすまたで闘っていたり、可愛いキャラがモンスターに変容していたり、鎧姿の謎のおじさんが出ていたりと、中々ダークな演出が有りその謎は深まるばかりだ。

いや、語れるような知識も無いし、そもそも殆ど観ていないので何とも言えないのだが、そういった可愛いだけで内容の無いアニメや漫画が私は苦手だった。

世に言う萌え系アニメとか、異世界転生モノにも同様に意味を見出せず、「単に可愛いキャラクターがキャイキャイやっていれば満足か?」などと苦言を吐きたくなるのも事実。

ソレに引き換えれば2019年に大ヒットした「100日後に死ぬワニ」の方が幾分か好みである。

皆に愛され、Twitterトレンド世界一位などと社会現象ともなった”100ワニ”が、最終回に作品の出版、映画化、歌手いきものがかりとのコラボ動画と、膨大なマネタイズ情報が発表された事にファンの怒りを買い、大炎上した数奇な作品だ。

純朴で優しいワニがノホホンと楽しく送る日常を4コマ漫画にしているが、日々過ごす日常にドラマなど無い。

テレビを見て「ハハハッ!」と笑い、また見ては「ハハハッ!」と笑う。
早起きした朝に喫茶店でモーニングを食べる。
正月に引いたおみくじは大吉。
花見を楽しみにして「明日はおおむね晴れるでしょう!」と笑顔。
通販番組で紹介された人気布団が1年後の納品だが、笑顔で「はい!」と注文。

ソレら我々とも変わらない日常の4コマ漫画の下には、必ず「死まであと○日」と付く。

ワニの日常が平凡である程に、100日後の死がどの様に描かれるのか、否応無く注視させられる。

ドラマティックな展開が無い程に、漫画としてのアイデンティティのみが浮き彫りとなり、深読み過ぎる考察が飛び交う事態ともなった。

そのタイトル通り、100日後にワニは死んだ。

しかしソレは、決して特別な事では無く、我々自身にも平等に、時に意図せず訪れる。
日常の幸せと感謝を知り、ソレを守る努力をしよう。
そして、意図せずソレが現れた時にも、せめて清々しく逝きたい。

その為にも私は、PC内「野生動物フォルダー」に保存したわいせつ画像だけは、完全に抹消させて頂く事とする。

ワニの死の直後に展開された大がかりなメディア展開に、「電通案件」という言葉がツイッターでトレンド入りし、「ワニはステマ(ステルスマーケティング)」「怒濤(どとう)のメディア展開されると冷めた目で見てしまう」と、感動から一転して否定的な意見が次々に投稿されたと言うが、悪い事は言わない。

批判する暇が有ったら、サッサとPC内わいせつ画像を消去したまえ。

間に合わなくなっても、知らんぞ~ッ!

深夜3:00のワニ vs これからのかとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12814471087.html

100日後に死ぬワニ vs 野生動物内ファイル抹消のかとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12584400144.html

さて今回、そんなちいかわとコラボする、中国の雑貨小売大手の名創優品が謝罪したと言う。

何でも「ちいかわ」とのコラボグッズを紹介する動画を配信したが、担当者がキャラクターを「藍色褲頭猫(青ズボン頭の猫)」「智障愛哭鼠(知的障害の泣き虫ネズミ)」「瘋狂怪叫兔(奇声を上げるウサギ)」など不適切な言葉を用いて呼称したことで物議を醸したと言う。

青ズボン頭の猫、知的障害の泣き虫ネズミ、奇声を上げるウサギと言った紹介に問題が有った様だが、コレは私がちいかわに抱いている印象そのモノでもある。

まあ、ちいかわがネズミかは知らんが、別に問題になる様な発言とは思えないし、逆にちいかわの世界観を端的に表しているコメントと感じる。

特にグズグズと泣いてばかりで、「アッ…」、「ウウッ…」、「ウー…」程度しか喋らないと言うちいかわのキャラクター設定には、多分にその要素が有るかと思われる。

ソレを多くのファンがカワイイと感じて愛している事自体に、当初より私は違和感を感じていたのだ。

一見平和な世界観だが、その実、命を落としかねない危険が頻繁に襲い来るのだ。

「アッ…」、「ウウッ…」、「ウー…」とか言っている場合では無い、死ぬぞーッ!

まあ、ちいかわの世界ではハチワレだけが人間並みの知性を持っているのかも知れないし、決してちいかわが知的障害と言う事でも無かろうが、今回の騒動を観るに、やはり何らかの差別意識が働いている様に感じるのだ。

私は以前よりアイドルやアニメキャラクターを愛でる”萌え”の感情に、多分に差別意識が含まれていると観ていた。

特に”バブみ”なる「赤ちゃんの様に可愛がりたい気持ち」を表現した言葉が出た際、ソレは確信に変わったのだ。

改めて”萌え”を調べてみた。

狂おしいまでの庇護欲。
背徳感を伴う心のむずがゆさ。
可愛すぎて身悶える、小さきもの、はかなげなもの。
未完成・未成熟な存在に対して沸き起こる情念。
性的欲求を伴わない興奮。
憧れと性的興奮を合わせた感情を、応援する気持ちで美化したもの。
愛したり恋したりすることができない非現実に対して、そのような感情を持った状態。

未完成・未成熟な存在を護りたくなると言う”萌え”の感情に、自分が優位であり対象を下に観ると言う差別意識は多分にあるし、子供の面倒を見たり、ペットを飼ったりする事で感じられる”愛情”にも同様のモノを感じる。

ただ、そんなちいかわとコラボする企業が、そのキャラクターを「知的障害」と言うのは、中々に特殊な事だと感じずにはいられない。

面倒ばかり起こす子供やペットに対して、誰も「知的障害」とは感じないし、「全くしょうがないねぇ」と逆に可愛がる筈である。

先日、私の飼育するヒョウモンリクガメが30cmを超えるサイズに成長した為、ゲージから出して歩き回れる様にペット用おむつを着けた。

翌朝、おむつは見事に外れ、自らのフンを引き摺り回しており、流石に「全くしょうがないねぇ」とは思えず、暫し目を閉じて「1、2、3、4、5、6…」と数字を数えた。

私が実践したのはアンガーマネジメントに於ける「6秒ルール」であり、腹立たしい気持ちが強くなったときに、6秒間だけ、その気持ちを表に出さないように我慢する心理コントロール手法だ。

この私かとぅレベルのヒューマンステージに達すると、怒りのコントロールなど造作も無い事だが、時に私とて未完成・未成熟になる。

「1、2…。1、2…。1、2…。1、2…」

うーむ、中々収まらんぞ、カメよ――――ッ!

かとぅ