「eスポーツ」が誕生して久しい。映像ゲームを「スポーツ」として捉え、プロ選手も存在するほどだ。だが、それらプロ選手を、あなたは何人知っているだろうか。
その反面、海外では2023年7月に国際オリンピック委員会（IOC）が主催する「オリンピック・eスポーツ・シリーズ」が開催されるなど、盛り上がりを見せている。eスポーツがオリンピックの競技に採用される日も近いのだろうか。
直近では2024年1月28日に「ぷよぷよeスポーツ」の大会である「ぷよぷよカップ」が東京ビッグサイトで開催されるという。ちなみに、日本国内では「ぷよぷよ」がeスポーツとして比較的認知度が高いという。
「eスポーツ」が社会的に認識されて久しい。
ただ、今以て「何でゲームがスポーツなのか？」と言う、旧世代的な価値観が蔓延っているのも事実。
Wikipediaによると、スポーツとは「一定のルールに則って勝敗を競ったり、楽しみを求めたりする身体運動の総称」とあり、ゲームとは「勝負、または勝敗を決めること。守るべきルールがあり、環境または他人との相互作用を元に行なわれる活動」とある。
要するにスポーツも、eスポーツも”ゲーム”なのだ。
ゲームの中で身体運動にカテゴライズされるのが”スポーツ”であり、eスポーツは単純に”TVゲーム”でよろしい。
また、以前より不可思議に思っていたのだが、野球にせよ、サッカーにせよ、球技に関しての開始は「Play Ball！」であり、コレについて私は、幼少期より「ボール遊び」と解釈していた。
プロ野球選手も、プロサッカー選手も、「ボール遊び」をしているのに過ぎず、選手によっては遊びで巨万の富を手に入れている事実に、釈然としない何かを感じずにはいられなかった。
そして、自らも成長し、ミュージシャンとして人前で演奏した学園祭で「プレイ」した瞬間、自らの背筋にイナズマの様な何かが走った。
ソレはミュージシャンとしての今後を決定付ける様な快感でも、自己実現でも、「This is it！」でも無く、「ミュージシャンも遊んで稼いでいる」と言う現実を体感した迄の事であった。
須らく「プレイ＝遊び」なのであった。
スポーツにせよ、eスポーツにせよ、ミュージシャンにせよ、「遊んで稼ぐ」とは何とも夢の有る仕事だ。
eスポーツ vs 日本代表かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12451819715.html
そんなeスポーツだが、此処日本に於いては未だ未だ認知も進んでおらず、海外の様に「優勝賞金1億円！」と言った大規模な大会も行われていない。
様々に理由は有るが、やはり日本人にとってゲームは娯楽であり、「ゲームは1日1時間！子供は外で遊びなさい！」と言った事であろう。
「ゲームやってお小遣いが貰えるなどトンデモ無い！」と大人がお怒りで、スポンサーが付かない日本のeスポーツだ。
私もゲームと共に育った初代ファミコン世代だし、大人となった今、何の制約も無くプレイ出来る筈だが、今や1時間も集中力が続かない体たらく。
セックス的なモノは断じて若者に負ける気はしないが、ゲームプレイヤーとしてのスキルは如実に落ちていると実感するのだ。
そう実感したのが、テレビ東京「家、ついて行ってイイですか？」に登場した「テトリスの神」こと”あめみやたいよう”のスーパープレイを拝見してである。
私とてテトリスは長年プレイしているし、ソコソコの腕を自認する者でもある。
「テトリスの神」とは言え、まだまだ子供では無いか…。
同世代であろう番組スタッフも「勝負して貰って良いですか？テトリスなら結構やってますよ」と勝負を持ちかける。
おー、ヤッたれ！
…そう思う時間も無い程の短時間、体感的には5秒も経たずにスタッフは負けていた。
「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ！俺は奴の前でテトリスを始めようと思ったら、いつのまにか終わっていた。な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」
是迄私がプレイしていたテトリスとは断じて違う。
「始まる前に負けている」と言う、テトリスの異次元プレイを前に、我々は唖然し、ただ惚けたかに「か、神…」と呟くより他無かった。
まあ、eスポーツプロの実力は十分に痛感したが、他人のプレイを観るより、やはりゲームは下手でも自分でプレイする方が楽しい。
最近ぷよぷよを始めてみたが、徐々に連鎖の仕組みが分かってきた。
「テトリスの神」とは存じ上げるが、ぷよぷよとなれば、流石に思い通りにも行くまい。
悪いが大人勝ちさせて頂くとしよう、クックックッ…。
かとぅ