今日、
『従順さのどこがいけないのか』
(将基面貴巳 著 ちくまプリマー新書)
を読み終えました。
人はとかく従順になってしまいやすいこと、困難に立ち向かったとき、「しかたない」「しょうがない」といってしまいやすいこと、を通して「従順さの果て」について、それが精神的奴隷状態にあることについて説きます。
そして、服従しない生き方には「苦難に耐える覚悟」が必要であると述べられていました。
そこで思い出したのは、上皇后美智子さまの1998年のIBBYの基調講演の最後のお言葉です。
“子供たちが人生の複雑さに耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために”
私が今の活動を続けている指針です
『橋をかける 子供時代の読書の思い出』(美智子 文春文庫)
『従順さのどこがいけないのか』も、是非中学生以上の方々に読んでいただきたいです。
自分の生き方について、考えさせられます。みずみずしい中学生なら、受け取ることも多いと思います。
さて、この本は、ちくまプリマー新書です。
このちくまプリマー新書は、株式会社 筑摩書房 が発行する 新書で、ちくま新書 の姉妹の位置づけです。
プリマーが「初歩読本、入門書」を意味する通り、 ヤングアダルト を対象とした新書だそうです。
普遍的でベーシックなテーマを扱い、分量的にも原稿用紙150枚程度とコンパクトにし、現代を生きる上で必要なことがわかりやすく伝わるように工夫されています。
昨今の新書ブームもあって、2005年 1月創刊以来、300冊以上刊行されています。
さらに筑摩書房は、最近、10代のノンフィクション読書を応援するシリーズ「ちくまQブックス」を今年9月から刊行。
私が好きな苫野一徳氏や伊藤亜紗氏が第一弾として出版されました。今後も注目です。
あ~、もっと学びたい
そういう出版が増えていることに喜びを感じます。
クー