オートバイ乗りの書斎

オートバイ乗りの書斎

東京下町。24年目に入った筋金?入りのカタナ乗り

7泊8日のツーリングなんて、何年ぶりだろう。

台風の直撃で、予定をだいぶ変更して次のような行程となった。

 

東京→橿原(1泊)→和歌山実家(2泊)→大垣(1泊)→東京自宅(1泊)→長野(1泊)→木曽開田高原(1泊キャンプ)→帰宅

 

8月15日に台風が関西を通過しているさなかに大垣から東京へ向かう高速道路は土砂降りだったが、それ以外はおおむね良いコンディションでのロングツーリングとなったころは、とても喜ばしいことだ。

 

ところで夏の虫たちはどこへ行ってしまったのだろう?

真夏にこれだけ山間部を走り回ったあとは、そう、ヘルメットのシールドとヘッドライトには無数の虫たちの死骸がこびりついて…。だったはずなのに、、。

 

きっとここ数年の日本の夏は暑すぎて、虫たちが生きていくのにはとても過酷な環境となってしまたのだろうな、と想像を膨らませている。

近いうちに、少しそのへんのところを調べてみようと思う。

 

 

 

大垣から雨天の中、いったん東京まで走って、自宅で1泊。

心配だった、金魚とメダカたちに餌をあげて一安心。

子どもたちにもその旨を一報した。

 

本日8月16日、再びオートバイに荷物を積み込んだ。

今晩の逗留地は長野市。

関越道を北上して、途中で下道に。軽井沢を経由して300キロ弱。15時半にホテルにチェックイン。

 

それにしても、お盆休みのピークの週なのに、ツーリングライダーが少ないのはなんでだろう。

ツーリングに明け暮れていた頃の光景は、渋滞の高速道路を数珠繋ぎですり抜ける、オートバイの群れ。サービスエリアの駐車場には、荷物を満載したオートバイたちで溢れていたはずなのに。キャンプ道具をこれでもかというほど積み込んだハーレーの軍団もまったく見かけない。

 

ロングツーリングを楽しむオートバイ乗りは絶滅危惧種になりつつあるのかと思ってしまう。

 

宿泊したホテルでも、オートバイは相棒のカタナ1台のみ。大垣のホテルでもそうだった。

この時期の地方都市のビジネスホテルと言えば、ソロツーリングライダーが一晩の休息を得る安息の場所だったはずなのに、、。

 

ツーリングライダーたちはどこへ行ってしまったのだろう。あの頃のオートバイ乗りたちはみんなおりてしまったのだろうか。

だとすると、23年間ももカタナを相棒としてロングツーリングを愛し続けている、この私こそがガラパゴス化しているのかもしれない。

 

長野の夜の街で居酒屋を2軒ハシゴした。

どちらも小さい見せながら繁盛していた。

ただ、どちらも店員(おそらくオーナー)1人のワンオペ。

街の居酒屋を明るくしてくれていた、若いアルバイトさんたちはどこへ行ってしまったのだろう。学生さんアルバイトの稼ぎ時のはずなのに。

 

時代は移ろい、この私も56歳。

多くの地方都市をオートバイで訪れてきたが、今年の旅はとても寂しい感じだ。

 

 

 

 

夏季休暇初日の8月11日金曜日、予定通り自宅を出発。台風が南の海上を北上している。

夏のロングツーリングに雨はつきもの、台風も想定内といえばそうだろう。

30代の頃、休日はほぼすべてをツーリングに費やしていたころを思い出す。

北海道からの帰路、八戸から東京まで土砂降りの東北道。一気に走った。

奈良、和歌山からのキャンプツーリングの帰り中央道。たった3か月の相棒だった400カタナで

これも土砂降りの豪雨の中、東京の自宅目指してハンドルにしがみついていた帰路。ほぼ初心者ライダーだった僕は、前を走る2台のオートバイを頼りに走った。

夏のロングツーリングの思い出の多くを占めるのはレインを着込んでただ目的地へ向かって走るだけのシーンだ。

幸いなことに一度も事故ることなく無事にツーリングを終えている。

 

猛暑の8月11日。

西へ向かう東名高速は断続的な渋滞で、神経を使いながら走る。出会うオートバイ乗りは少ない。昔は渋滞する車の間を数珠繋ぎでオートバイ乗りたちがすり抜けて走っていたはずだ。

事故渋滞。

連続で4か所の事故現場をゆっくりと走り抜けた。

四つ目。

5、6台の玉突きだ。トンネル内の追い越し車線。

最後尾で突っ込んでいたのは、1台のオートバイ。

ライダーが道に横たわり、救急隊員が屈みこんで様子を見ているのを横目に通過した。

渋滞していると、どうしても気がはやり車間を詰めてしまう。

気を付けよう。

 

途中のサービスエリアでは今回もやはり、、

「カタナですかこれ?」

と2人の元オートバイ乗りから話しかけられた。得意顔になるのを抑えながら、受け答えをするようにしている。

「写真撮っていいですか?」

「どうぞ、どうぞ」

カタナ乗りがいい気分になる瞬間。

 

400キロ強を走って、奈良県の大和八木駅にあるホテルに無事チェックイン。17時。

台風の気配はまだない。

 

 

駅前の市営駐車場より

 

ホテルの大浴場で疲れをいやしてから、去年も訪れたこの街で地元の人がやっている蕎麦屋でゆっくりと晩酌。関東風の旨い蕎麦を食べさせてくれる店だった。

 

明日、久しぶりのロングツーリングに出発する予定。

気になるのは、台風7号。「お盆を直撃か?」なんて記事を見ると勘弁してくれという気持ちになる。

 

今回の予定はこんな感じ。

 

11日(金)東京下町の自宅を出発。高速をひた走って、奈良県の橿原で宿泊(ビジネスホテル)

12日(土)午後に和歌山の嫁さんの実家へ到着。久しぶりに子供たち(6歳娘、4歳息子)に会う。

     実家に2泊して、川遊びや日帰り温泉、プール遊びなどを計画

14日(月)和歌山を後にして、奈良県の桜井市で宿泊(ビジネスホテル)

15日(火)岐阜県を目指して、県内の大垣市で宿泊(ビジネスホテル)

16日(水)北上して富山県。高岡市で宿泊(ビジネスホテル)

17日(木)長野県の木曽を目指す。開田高原で宿泊(キャンプ) 

     会社の仲間たちと合流して、6人で宴会予定。

18日(金)自宅へ帰着。

 

30代の頃、毎年北海道ツーリングにでかけ、宿泊はすべてキャンプ場といういわゆるキャンプツーリングとはだいぶ様変わりしたロングツーリングなのです。

台風の影響次第では、行程の変更も十分にありうる。雨天のツーリングには慣れているけど、さすがに強風下でのツーリングはさけたい気持ち。

若い社員に「音楽とか聴きながら走るんですか?」なんてよく聞かれるけど。

「いや、何も。風切り音とエンジン音だけだね」なんて、答えると、その先の会話は続かない。

「座禅組んでいるのに近い心の状態になるね」なんて言おうものなら、そうそうに会話を切り上げられてしまう。

 

そうだ。オートバイと言えば、僕らの時代は片岡義男。

さっそく、彼の著作を2つほど購入して、電子書籍リーダーにダウンロートした。

「彼のオートバイ、彼女の島」

「オートバイに乗る人」

 

長旅の夜は読書で過ごそう。

 


家族は幼稚園の夏休みに合わせて嫁さんの実家へ帰省中。

東京の下町は午後から天気が不安定となり、時折さっと通り雨が降ったり雷の音も聞こえてくる。来週のロングツーリングの備えて、相棒のカタナにチェーンオイルをたっぷりと注した。

 

広いとは言えないリビングに、ツーリングに必要な荷物を広げて一つずつ確認をしてゆく。

その中にもう20年以上使っている超小型のストーブがある。

新富士バーナー株式会社のG-ストーブという製品。

ウェブサイトを確認したら、まだ現行品として販売されているようだ。

庭に出て点火確認。全く問題ない。

小型なので当然火力は弱いが、ソロツーリングでの使用には全く支障がない、と思う。

愛用品という道具はいいものだと思う。

手に取ってみるとしっかりとした重量感があり、そのうえで超小型。

キソロャンプツーリング初心者だったころ、場所の確保から始まりテントの設営、すべてがぎこちなく、でも何か特別な休日を過ごしているような感覚がたまらなく好きだったあの頃を思い出す。

今回のロンツーは7泊8日だが、キャンプは1泊の予定。もう1泊をキャンプにしようか思案中。

 

再来週の夏休みに久しぶりのロングツーリングに出る予定を立てている。全行程7泊8日の久々のロングとなる予定

先週末に、カタナの始動確認、必要な装備と備品の確認を行い。ライコランドへいくつかの備品を買い出しにいきついでに久しぶりにエンジンをしっかりと回した。

スマホホルダー、雨用のブーツカバーを買って帰宅。猛暑の中、スマホホルダーを取り付けけてから洗車をしたのである。

 

この相棒ともいうべきカタナとの付き合いはもう24年目に入る。体力的にいつまで乗っていられるのだろうかという思いが最近少しだが頭をよぎるようになった。もっとポジションの楽なオートバイか?そんかことも考えるが、イヤイヤやっぱりカタナでなくてはダメなのだ、と思い直す。

 

グラインダーを使ってくすんだエンジンカバー、フロントフォークを磨き上げ、車体全体を拭き上げたらがぜん旅心が盛り上がってきた。

出発は8月11日の予定だ。

 

 

 

 

 

 

2機のカタナ

 

 

6年半ぶりのブログ更新となります。

きっと読んでくれる人はいないだろうなー。

 

過去に登録したお気に入りブログ。記事が途絶えたブログが大半の中で、今でも記事を書き続けている人たちがいることに刺激を受けました。

 

2004年11月に最初の投稿をしました。アメブロの黎明期ですね。

今日は2023年1月3日。18年の月日が流れ僕の周囲は大きく変わりました。私生活では離婚を経験し、2016年に再婚。50歳を過ぎてから二人の子宝に恵まれ5歳の娘と3歳の息子を溺愛する日々を送っています。

 

仕事はずっと同じ会社に勤め続け、多くの苦労もありながらまあまあのポジションを得て、そろそろ引退が視野に入ってきています。とは言っても子供が小さいので70歳までは働き続けなくてはなりません。多くはない貯金を子供の将来の学費にと最近、投資信託や株式投資を始めたりしながら、会社員引退後の仕事を考え始めています。

 

再婚とともに東京下町の深川エリアに新居(マンション)を購入し、新たに知り合ったご近所さんとたまに宴を催すのは楽しみの一つです。

 

この18年変わっていないものが一つだけ。

愛車のカタナ。

1999年12月に納車。今年で24年目の付き合いとなる相棒。親兄弟以外では一番長い付き合いとなる相棒です。

 

 

年末に何年かぶりの走り納めツーリングに出かけました。

東京下町の自宅を出てすぐに首都高へ。迷った末に中央道を選び甲府まで一気に駆け抜け、そこから国道52号で南下し静岡県の焼津で1泊。地元の磯料理の店で晩酌して、地元のラーメン店で満腹にして、大晦日の午後に帰宅。走行距離は約500キロ。

今回のツーリングのメインイベントは自宅まで50キロを切った最後のパーキングでの休憩の時でした。休憩を終えてそろそろ出発しようかというときに僕の相棒の横に滑り込んできたのが、カタナ。同じ国内仕様でほぼノーマルとうところもそっくり。

「めずらしいですね、2台並ぶの」

と声をかけると、相手のカタナ乗りもニッコリ。

車歴を聞くと、僕の相棒より3年ほど早い登録で走行距離は10万5000キロ。マフラーもノーマルのままの生まれた当時の姿のままです。

30分ほどカタナについて語りあって別れました。

 

 

新しい1年の始まり。

今年は将来に向けた何かを新たに始めてみようとおもっているのであります。

 

8月16日火曜日。

今年の夏休みは急きょ予定を変更して関西方面へでかけた。

今日の宿は三重県の伊賀上野というところ。

やはり東北地方は台風の影響で雨らしい。

 

朝は予定より1時間半寝坊をして7時半に下町の自宅を出発した。盆休みのピークを過ぎているのか東名高速は大きな渋滞もなくスムーズにマイペースで走ることができた。新東名のいくつかのサービスエリアで適度な休憩をとる。おおむね100キロで1回というのが長年の僕のペースだ。相棒のカタナは決して長距離ツーリングに適したオートバイではない。前傾姿勢はかなりきついし、ステップの位置もかなり後方にある。手首、腰、膝への負担は大きい。

でも僕はこのオートバイを降りる気はさらさらなく、今後も旅の相棒とし続けるつもりだ。

気温は高い。ペアスロープのサマージャケットは通気性に極めて優れているがそれでも身体に汗が流れるのがわかる。

サービスエリアではめの休憩をとり体力の回復を図る。もう若くはないのだと自分に言い聞かせる。

いつまでもオートバイ乗りでありたいから。事故は禁物だ。

オートバイ歴、カタナ歴17年。大きな事故を一度も体験していないから、ここまで乗り続けられた。

この先も。

 

伊勢湾岸道路で四日市の工業地帯をパスして、ようやく下道へ。

田園風景の広がるコンビニでゆっくりと休憩をとって、下道をのんびりと伊賀上野の街へ向かったら。

 

誰にでも思い入れのあるオートバイがある。

それが人一倍強いのが俺で、これほど美しい工業製品は他にはないと思ってしまうのだ。

 

カタナを引き取った翌日に早速、青海埠頭まで走って相棒の雄姿を撮影してきた。お台場は夏休みの盛り上がり雰囲気一杯で、こっちまで浮かれた気分になってきた。

青海埠頭公園にはいつものように数台のオートバイが停まっていた。天気は快晴。真夏の照りつける太陽が、新車同様となったカタナを一層輝かせてくれた。

 

 

新車以上の輝きを放つエンジン部分。

この輝きをいつまで保っていられるのか。こま

 

 

 

長年の相棒であるカタナが帰ってきた。

昨年の1月にユニコーンに預けて以来7か月、どんな姿で戻ってくるのか心を躍らせていたのだが、想像以上に仕上がりにカタナオーナーとしての幸福感を実感したのである。

 

新車で購入以来、17年目を迎えるこの国内仕様最終版のカタナはそのセクシーさにさらに磨きをかけた美女に変身した。

 

奥に見えるFEを凌ぐ輝きを見せる俺の相棒

 

エンジン、フレーム、ホイール全てダイヤモンドコートのペイントを施された走行70000キロのカタナ。

トップブリッジは塗装の禿げたブラックから、シルバーへ塗装。

 

長年の相棒が美しく生まれ変わるために要した費用はあまり人に言いたくない金額だ。

でも、こいつに使うこの程度の金ならば惜しくはない。

 

この夏に久しぶりのロングツーリングに出かけたのだが、行く先々で声をかけられるほどの美人さんに生まれ変わったのだ。