妻の両親は元教員である。
妻は顔すら覚えていない遺伝子上の父親も教員だったらしい。
そして妻の妹は現役の教員である。
といっても教員になるだいぶ前から会っていないが。
まぁ、教師家系なのである。
妻には教員になった妹以外にも、もうひとり妹がいる。
こっちの妹は仲が良くて、先週の土曜日も一緒にライブに行ってきたばかり。
その仲の良い妹がライブ後の食事中にもうひとりの妹についての愚痴をこぼした。
どんな愚痴であるか簡単にまとめると、教員や公務員であることへのプライドが高すぎて他者を見下したりマウントを取る妹がウザい、とのことだ。
また、それに同調する元教員の母親がウザさに拍車をかけているらしい。
具体的には
教員という仕事は情報漏洩に非常に厳しい大変な仕事
→今どきどこの会社も厳しい
公務員だからローンが通る
→会社員でも通る
公務員だから安定していて給料も高い
→安定していて且つもっと高給な仕事もある
〇〇(身内)は会社辞めて教員になればいい
→〇〇にも選ぶ権利がある
教員という安定した職業の私が一家を支えている
→まともな一家は夫婦で支えあっている
などなど。
教員でない方の妹がそれらの中で最も許せないのが
妹(教員)「お姉ちゃんは残業が嫌だから仕事やめたんでしょ!
公務員は休みも取りやすくて残業も少ないから、私はそんな無責任なことはしないけど〜」
と言っている当の本人が、休日出勤が嫌だという理由で部活の顧問を辞めたという話だ。
休日出勤したくないから顧問を辞めるのも、残業したくないから仕事を変えるのも、第三者である妻から見たら、どっちもどっちである。
妹(仲良い方)もそう感じるから憤っているのだろう。
まぁ、仮に妻がそんなこと言おうもんなら、顧問を辞めるという自由が効くのが教員の仕事の良いところだと主張されるであろうが、無責任に担当業務を降りられるところが自慢だなんて教員というのは随分と舐めた生き物だと言い返して大喧嘩になること間違いなしだ。
大喧嘩になった上に母親(下手したら両親)は舐めた生き物の方の肩を持つだろうし、それで不愉快極まりない思いをするくらいだったら現在のほぼ絶縁状態の方がよっぽどマシなのかもしれない。
そんなわけで姉ちゃんは愚痴を聞いてやることしかできなかったわけだが。
ちなみに妻が教員になりたいかと言うと全くなりたくない。
母が教員だったからなのか、単に忙しかったからなのか、周りの教師に恵まれていなかったのか、そもそも母の性格の問題なのか今となってはわからないが、教員という職業にはトラウマ級に嫌な思いをさせられてきたと自負しているので、そんな職業には就かない。
それでも給料の魅力を母は説いてくるので、それを封じるために母が最も高給取りだったころの収入を超えるのが目標。
(ちなみに母が妻の年頃だったときの収入はとっくに超えた)
その目標を達成したころには、そんなことが馬鹿馬鹿しく思えて母には伝えないでいいと判断できる程度には妻の人間性が成長していて欲しいと思うが、今のところはまだ母をギャフンと言わせたい願望がある。
まだまだ自分が子供で呆れてしまう。
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