涙の分だけ墜ちてゆく -8ページ目

卒業という名の魔法②

卒業式が終わってから校庭では大ピース大会!

男の子も、女の子も、仲が良かった子も、悪かった子も、あまり話しをした事ない子も、みんなみんな今日だけは魔法にかかったみたいに大の仲良し。

どんだけ撮るんだよ!ってくらい写真撮って、騒いでいた。

「もう帰りなさい!」

と注意しに来た先生まで捕まえて、恵美と二人で左右からほっぺにチューしてまた記念撮影。

照れながら逃げていく先生をみて、みんなでお腹を抱えて笑い転げていた。

入学してこんなに楽しかった思い出はなかったなぁ~

「ライナ!みんなでカラオケでも行かね?」

同級生の大輔が誘ってきた。
あたしはチラッと恵美を見ると大輔と仲の良いサトシと楽しそうに話している。

このままバイバイも寂しすぎるって感じるから、

「い~よ!行こ行こ!」

と答えた。

「よっしゃ!決ま~り~!カラオケ行く奴は着替えて駅前のマックに一時間後集合~!」

大輔が叫ぶとワイワイ言いながら、みんな一度解散した。

あたしはこの魔法がいつまでもとけなきゃいいのにって思った。

「何を着て行こうか?」なんて恵美と相談しながら後にした学校…あたしの三年間が終わった。

♪こ~の支配からの卒業~

卒業という名の魔法①

♪卒業して一体何が残るというのか~思い出の他に何が残るというのか~

ライナの短い中学生活も今日で終わりです。

高校受験の方は信じられないくらい簡単な問題が並べられていて驚きましたが、そのおかげで春からは恵美と晴れて女子高生ライフに突入~

卒業式の今日は、みんなスカートの丈をいつも以上に短くしたり可愛いルーズソックスを新調したりしてオサレにキメてました。

あたしは、こんな時しか着れないと赤の短セーラー服にロンタン、ポニーテールで参戦すると、同級生の男の子からは、

「ぅわ!スケ番デカだぁ~!」

とか言われるし、先生は注意する事も忘れて、

「昔は多かったんだよなぁ~そうゆ~カッコした女の子が~」

って遠い目をされたり評判はビミョーだったけど、自分自身は大満足だった。

「今日で最後だね~」

あまり仲が良かったワケじゃない女の子まで感傷的になって話しかけてきた。

あたしは別に卒業なんて何の意味もない、ただの通過地点に過ぎなく思えたので冷めていたかも知れない。

これからだって大人の管理下におかれ、成人したって権力者に支配され…


♪あと何度自分自身 卒業すれば~
本当の自分に辿り着けるだろう~

尾崎豊の歌に深く共感した。

高校進学するのか?

ダラダラと学校で恵美と過ごしたり、三年になった最近、少しずつ増えてきた目立つ男の子達と遊んだりする毎日が続いていた。

学校サボッてカラオケ行ったり、友達の家でシンナー吸ったり、恵美と栄をウロついたり…

そんな普通の(!?)日常を満喫していた。

「ライナ~高校進学ど~するのぉ~?」

恵美があたしに聞いてきた。
高校進学かぁ~考えた事もなかったなぁ~

「恵美は、ど~するの?」

「あたしはライナと一緒に女子校行きたいって思ってんだ…ねぇライナ…ヤダ?」

「勉強わかんないから入れるかなぁ~」

「何言ってんのぉ~愛女だったら大丈夫だよ~一緒に行こうよ~」

「多分あたしら最悪の内申書だと思うよ~ムリでしょ」

「へーきだって!マジで!行こうよ~」

「…じゃ、一応受けてみるかな…」

「わ~い!やったぁ~」

子供のようにはしゃぐ恵美は凄く可愛い。同級生というより、まるで妹のような存在。

お金のかかる事なんで、一応家で話してみたら、世間体を気にする親は、

「高校進学しないって言うかと思っていたから安心したわ」

なんて張り付いた偽りの笑顔で言っていた。

あ~気持ち悪ぅ~

「そうゆ~事なんでヨロシクね」

と言って部屋に戻り少しだけ勉強してみようかなって教科書を広げてみたけど、数分後には教科書が閉じられ「ティーンズロード」や「CUTiE」に変わっていた。

本当に大丈夫か高校進学!!