知人の女性大学教授からの依頼により、今年も大学で講義を行いました。
一昨年、昨年に引き続き3回目です。
2019年:大学で講義 | 宇宙とブラックホールのQ&A (ameblo.jp)
大学で講義(2020年) | 宇宙とブラックホールのQ&A (ameblo.jp)
3回目なので、講義内容には全く触れず、周辺のどうでもいい話だけ書きます。
今日は天気は良かったのですが、風が強く、山の上の大学なので寒かったですね。
講義の前に寄った教授の研究室は十数階というさらに高いところにあって、眺めが良かったです。
遠くを4両編成のモノレールが通り過ぎるのが見えました。
富士山も見えるとのことでしたが、建物の反対側まで見に行く時間がなくなり、今回は見送り。残念でした。
私も、長年病んで亡くなった連れ合いがもしいなかったら、こういうところで10年ほど学生さんの相手をするというのも良かったかもしれないなと思いました。
この大学はマンモス大学ですが、建物などは真新しく、スポーツ施設も充実しており、ラグビーや駅伝などは有名です。
スポーツの得意な子たちが入学してくるので、コロナ禍さえなければ、学生生活の満足度は高いらしいです。
(コロナ禍で大学に通えずバイトもできない状態では可哀そうですが、今は通えているようです。)
肝心の講義ですが、今年は学生数20名、全員男子と聞いて正直ガッカリしました。
一昨年も全員男子だったので、去年、女子学生が5名もいたのが例外的な年だったということでしょうね。
まあ社会科学系だしね。
さらに、20名中、今日の出席は半分の10名。
クリスマスが近づいて忙しいのかな?
去年はふだんはオンライン授業とのことで、私の回だけ大教室であり、顔の見えない遠さでした。
今年は少し前から対面授業になっているので、小教室です。
せっかく顔が見える距離なのに・・・ブツブツ
全部で90分のうち、私の講義が70分と指示されたので、ほぼ時間通りに終えました。
残りの20分は学生からの質問で、教授が全員から質問を引き出しそれぞれ私が答え、これもほぼピッタリの時間で終わりました。
いい質問もありましたが、私はマイクを使うのに対して、学生さんたちは小教室のためマイク無しであり、声が小さくて質問の趣旨がよく聞き取れない子も何人かいました。
お前らそれでも男か、それでカラオケが歌えるのか、もっと腹の底から声を出せ、なーんて思ってももちろん言いませんよ(^_^
私はマイク無しでも小教室程度であれば声を届かせる自信はありますが、マスクを付けているとはいえ今の状況ではそれは止めた方がよいのでしょう。
教授が同業者からもらったという教科書を一冊いただきました。
お値段も、自分で買うとそれなりの金額です。
これが全編とてもくだけた文体で面白く、特別な才能の著者だと感じました。
授業で教科書として使っているそうです。
(教授のお連れ合いはある分野の世界的な専門家ですが、彼もこういう文章が書けるのは羨ましいと言ったそうです。)
単に難しいだけの教科書だと、もらっても段ボール箱の肥やしにしかならないのですが、よいお土産でした。
帰りに新宿の大きな本屋に寄って、三浦建太郎さんの遺作となった漫画『ベルセルク』41巻を買いました。
三浦氏とベルセルクについては次の記事をご覧ください。
『ベルセルク』の作者三浦建太郎さん死去 | 宇宙とブラックホールのQ&A (ameblo.jp)
一昨日の記事の最後には、「4千円払うと、特典のいろいろ付いた特装版なるものを買えるらしいですが、私は600円台の通常版にします。」と書いたのですが、眼の前に置いてあったのでついフラフラと特装版を買ってしまいました。意志が弱いのかよお前・・・
(特装版と電子書籍版は本日12月23日発売です。紙の通常版は今日現在アマゾンに載っていません。)
(12月24日追加。日付が変わったら、紙の通常版もアマゾンに追加されました。)
三浦 建太郎 著 『ベルセルク41キャンバスアート&ドラマCD付き特装版』 白泉社 ヤングアニマルコミックス 180頁 2021年12月発行 ¥3,960
幻造世界篇/妖精島の章
帝国の黎明
障壁
桜の国
渓谷
幻死
跳猿
朝露の涙
以上、ヤングアニマルの連載7回分です。
久々に見る復活キャスカの剣士姿が凛々しいです。
妖精の狩り装束だそうです。
ガッツの顔を見ることができない(見るとパニックをおこす)だけで、彼を憎んだり嫌ったりしているわけではないことが分かり、安心しました。
また、ファルネーゼ初の魔女姿もポイント高いです。
花吹雪く王(普段は家事手伝い)ダナンのお古だそうですが、桜の花弁で編まれた立派な装束です。
(桜の花弁って、どうやったら編めるのかな?)
ただ、本巻最終話「朝露の涙」の最後で判明する、「満月の夜にやって来る男の子」の正体は衝撃的であり、その後の展開を読みたいと切望したくなるのですが、それはもう叶わないことでしょうね。
そして、「朝露の涙」の最後と冒頭の「帝国の黎明」の最後がつながっていることに気付かされます。
これまでの大きな謎が一つ解明される代わりに、シールケの亡くなったお師匠さんのフローラが妖精島を追放された理由という新たな謎も提示されます。
でも、それももう解明されることはないのでしょう。
いずれにしても、ベルセルクファンとしては満足度が高かったです。
「朝露の涙」の終わった次のページに
KENTAROU MIURA
1966-2021
とあります。
その次のページにヤングアニマル編集部による「ファンの皆様へ」という文章が載っています。
最終話「朝露の涙」は、三浦さんが生前に直接ペンを入れた最後の原稿。
>その原稿を長年に渡り、先生と共に『ベルセルク』を制作してきた
>スタジオ我画のメンバーが総力を挙げて仕上げ
たということです。
>作品の今後につきましては、申し訳ございませんが、
>今は未定とさせていただきます。
未定というのは気を持たせる書き方です。
確かに、漫画の原稿がなくても、文章の粗筋が残っていればその分は続けられるかもしれませんが、でもそれも期待薄のように思います。
CDの方はまだ観ていません。
(2021/12/31、テーマを「ブログ」から「文学、芸術、音楽」に変更)
★ 昨日12月22日は、二至二分・二十四節気の冬至でした。一年で最も夜の長い日で、この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えたということです。易から来ている「一陽来復」という四字熟語もありますね。でも、寒さはさらに厳しくなって、列島を寒波が覆い、月曜には東京でも氷点下を記録しそうです。
★★ 今日のロジバン sei による挿入
la frank. prami sei la frank. gleki la djein.
la frank. prami sei gleki be fa la frank. la djein.
フランクはジェーンを愛している (フランクは嬉しい)。
sei : メタ言語命題挿入。本来の命題の構文から外れて挿入する命題の開始点を示す。SEI類
gleki : 嬉しい/幸せ/幸福/上機嫌だ,x1は x2(事)に関して。-gek-, -gei-
どちらも同じ意味で、同じ主命題 { la frank. prami la djein. } のなかに { sei la frank. gleki } { sei gleki be fa la frank. } 「フランクは嬉しい」が挿入されています。
sei とともに付加されたコメントは、談話の主な話題に関するものというよりは談話そのものについてのものであるため、「メタ言語的」と言われます。
ただし、sei で始まるコメント内では、項は述語の前に来るか、be や bei で述語と接続されていなければなりません。
sei に対応する終止詞は se’u ですが、上のルールがあるため、se’u はほとんどの場合省略可能となっています。
出典は、全部をひとまとめに - ロジバンテキストの構造について - The Lojban Reference Grammar (ponjbogri.github.io) 12.3)