午前8時30分~

オーキド「お~、ひさしぶりじゃの」

場所はマサラタウン

「話は聞いてると思うんだけど」

天狐「怪電波の発信源はシロガネ山なのかしら?」

オーキド「それがの。移動してるんじゃ、シンオウの方に」

真狐「ということは狙いは破れた世界、かもしれないってことなの?」

真狐はりょうを見上げながら言う。

「なんで?」

真狐「だって、シンオウにしか特殊な場所がないよ。ジョウトには遺跡はあるけど破れた世界ほどじゃないし、カントーにはなにもない、ホウエンにも遺跡のような古参の跡しかないもん。」

確かに、あれほど特殊で奇っ怪な場所はシンオウ以外にはない
それで電波はシンオウに移動している
真狐の言葉には根拠はないが一応警戒するに越したことはない

美狐「確かにそうだね。私もそう思うし、なにしろあそこには時間と空間と向こうの世界を操るポケモンと悪夢を操るポケモンもいるから」

美狐と真狐がりょうと天狐にもっともな意見をぶつけてくる。
それはまさに天狐と
りょうの頭の回転を引き継いだような意見だ

オーキド「真狐ちゃんと美狐ちゃんは・・まさかと思うが君たちの子か?」

オーキドは美狐と真狐をみる

天狐「あ、知らせてなかったわ。ごめんなさい。わたし達実は、結婚したんです」

天狐はりょうの腕に抱きついた

りょう「すみません。シンオウに旅立って破れた世界のせいで別の世界に飛んだあと・・結婚したんです」

オーキド「そうかそうか。心から祝福するぞい!」

オーキドはりょうの背中を叩いた。

「痛いって。ってまだ母さんに顔見せてなかったな。」

母「フフ、すでに雷華がりょうと天狐ちゃんを発見していたわ」

天狐「相変わらずですねお義母様」

母「天狐ちゃんも相変わらず察知の早いこと。あんたは相変わらずのアホズラね」

りょう母こと魅琴は綺麗な黒く長い髪をなびかせ、黒いヴィジュアル系のジャケットを着て、いつの間にか研究所の出口に立っていた

母「帰ってきた理由は怪電波のことよね。あたし達の組織でも色々とごたごたしてるのよ」

と天狐の前に立つ

母「天狐ちゃんは気づいてたかしら?」

天狐「なにも。ただこの子達がだした破れた世界とシンオウの伝説に関わる電波だとしたら、破れた世界に影響がある可能性を考えた方がいいですよ」

魅琴の一言に全く動じずに微笑んで自分の意見を突きつけた

魅琴「天狐ちゃんならなにか知ってると思ったのに」

残念そうな表情で天狐をみた

天狐「すぐに私を疑わないでください。さすがにシンオウ伝説時代には生まれてないです。いくらお義母様でも失礼です」

魅琴「ごめんごめん」

りょう「それより母さん、ごたごたってなに」

魅琴「うん。私たちの組織は地方別のチャンピオンリーグと世界治安を管理しているオウルアイズっていう名前で動いてるんだけど」

と説明を始めた途中でりょうが叫んだ

「ちょっとまて!そんなの初耳だぞ!」

美狐・真狐「パパ、人のお話は最後まで聞かなきゃダメなんだよ?」

美狐と真狐はりょうに言う
こういう行動はやはり天狐に似たんだろうか

魅琴「そうよ?りょうはだめねぇ、天狐ちゃん?」

天狐「そうですね。りょう?美狐と真狐に注意されたのよ?」

「あ~もう、ごめんなさい、話の続きお願いします」

はぁこの4人がそろうといつもこれだ

魅琴「オウルアイズは一つだけ、異常を見つけたのよ。それが怪電波。それでニュースを流して、知らせたの。」

なるほど。
と言うことはだ、その怪電波はチャンピオンリーグを通ったわけだな

魅琴「正解!だからオウルアイズも動かざる終えなかった。変なのは怪電波が飛ぶ前にオウルアイズが気づけなかったことね」

眉を細め、腕を組んで悩んだ


「メリークリスマス」

天狐「メリークリスマス�」

全員「メリークリスマス!」

水葉「ご主人様!これ、プレゼントです。やっぱりセットで作りました」

セーター、手袋、マフラー

「ありがとう。水葉にはこれがプレゼント」

神秘の雫を使ったネックレス

水葉「あ、ありがとうございます///つけていいですか?いいですよね?」

水葉は嬉しそうにネックレスをつけてそれをみては微笑む

真日流「ご主人様!メリークリスマス!プレゼントだよ!」

セーター

影牢「お、お兄ちゃん///メリークリスマス。これ、プレゼントです」

毛糸のニット帽

黄夏「ご主人様、メリークリスマス!プレゼントや!ていうかみんな考えてること同じやな」

手袋

「大丈夫。色違いだし柄も違うから服装に合わせられるから嬉しいくらいだよ。取り敢えず、プレゼントのお返し。まずは真日流」

「わ、これチョーカーだ。」

クロスの付いたチョーカー。
クロスの真ん中にはピジョンブラッドがはめ込まれている

「影牢にはリボンと髪留めだ」

リボンは影牢に似合うように黒と白のチェック、髪留めは黒上げはの形をした少し大きめなものだ

影牢「お、お兄ちゃん。私二つも」

「二つでセットだもん」

影牢「そ、そっか」

「さ、次は黄夏だな。黄夏にはジャケットだよ。」

ファーの付いたフード付きの白のジャケット

黄夏「あ、これ一番欲しかったジャケットや・・ありがとう!!うわぁ~、夢みたいや」

プレゼントお渡し会は取り敢えず終わった。

そして・・

夜、12時過ぎ。

場所はお月見山某所

天狐「遅いわよ。少し鈍った?」

「最近は運動してないからなぁ」

天狐「全く・・でも。やっぱり・・」

「?」

天狐「あなたはあなたのままが良いわ」

「そ、そうか・・あ、それより・・」

鞄の中を探り、一つの包装された箱を差し出した

「メリークリスマス、天狐」

天狐「ありがとう。開けていい?」

天狐は首を傾げて聞く

「う、うん」

今日の天狐は一段と可愛くて、色っぽくも感じる・・

やばい・・

天狐はスッとリボンを解いて箱を開ける

天狐「これ・・あの時の・・どうしたのこれ」

天狐は目を丸くしてりょうをみた

手の中にあるのは星のかけらで作ったブレスレット・・

天狐にとって一番思い入れのある物だ

なぜなら、かつてホウエン地方でチャンピオンを目指しているとき・・
事件に巻き込まれ、レックウザの攻撃を受けて、ブレスレットをなくした上に天狐自体も重傷を負った
でもブレスレットは不思議な力で天狐を守り重傷で済ませたのだ

天狐「なんで私にこれを?」

天狐はりょうの瞳をじっと見つめた

「なくしたとき、天狐が凄く泣いてたから・・思い出す度にすっごい胸が苦しくてさ」






天狐(回想)『なくしちゃった・・えぐ・・りょうが・・せっかく・・作ってくれた・・ブレスレット・・うっ・・なくしちゃった・・うあぁ・・』

『あんなのよりお前が危なかっただろ!?お前が居なくなったら俺は!』

天狐(回想)『私が・・弱かった・・から・・強くなれなかっ・・たから・・心配・・させちゃ・・た・・』

『お前・・大丈夫だ・・俺はお前はちゃんと生きて俺の側にいる!ほら、こうやって抱き締められる!』

天狐(回想)『りょう・・暖かい・・よ・・ごめんなさい・・少しこのままで・・』






「初めてあげたブレスレットだったし、初めて女の子に手作りしたプレゼントだったからね。天狐も凄く喜んでくれてたし・・それ以上に、天狐との思い出があるから」

天狐は目を潤ませて笑い、一気に抱きついた

天狐「りょう・・大好き!」

「うわっ!?」

ドサッ!

天狐「ねぇ・・しよ?」

「・・いいよ?でもいつもより激しいかもな・・」

天狐「え?ちょ・・」









天狐「はぁ・・りょう、今日はどうしたの・・?もう一気に4回だなんて」

「いやぁ・・お前が可愛すぎたからだよ」

天狐「あ、そうだ。これ、忘れてた・・お返しにあげる」

渡されたのは天狐のいつも使っている髪留め。
光の加減で七色に光る髪留めはキュウコン族の代々伝わるもの

天狐「あなたにあげるって言うことは、もう私は完全にあなたのモノよ?もう私にはあなたしかいないのと同じ。」

天狐は顔を赤くして俯いて、りょうに抱きついた

天狐「好きすぎて死にそう」

「俺は・・あ、だめだ・・俺はお前に1日一回でも抱きつかないとダメだ」

天狐「変態・・でもないか。嬉しいし」







クリスマスend
午前7時50分

「お~・・眠い・・」

天狐「昨日はあなた眠れてなかったみたいだものね」

りょうは目の下に隈を作り、台所で朝食を作るキュウコンの天狐をみていた。
最近気づいたが、まわりのキュウコンと天狐は別種だ・・
回りのキュウコンには尻尾がない!

天狐「りょうは目玉焼きと卵焼き、どっちがいい?」

「卵焼きでお願い。」

天狐「わかったわ」

ちなみにここはジョウト地方。
カントーチャンピオンにはもうすでになったので、ジョウトに乗り上げてみた
余裕だったwww
そして、そのままジョウトに住み着いて3ヶ月くらいか。

美狐「おはよ~、ママ、パパ」

真狐「おはようございます・・」

二人はロコンの美狐と真狐。
歳は一つ違い(と言っても2ヶ月くらいの違い)の姉妹でなおかつうり二つ。
見分け方は毛色!
美狐は赤毛で真狐は母、つまりは天狐の血が強く、金色なのだ

天狐「おはよう、二人とも。パパ、二人が起きてきたわよ」

「おう、おはよ」

天狐とはすでに夫婦だが、昔はカントーとホウエン、シンオウの旅でずっと付いてきてくれたパートナーだった

天狐「白月華!水葉!ルナ!」

天狐はテーブルに食事を配膳しながら起きてこない寝坊3人を呼ぶ

白月華「えぅ~・・おはよぅ」

白月華は白いグレイシアだ。

水葉「おはようございます。ご主人様ぁ///」

朝から引っ付いてきたのはシャワーズの水葉。

ルナ「おはようです。天狐さんとご主人様。水葉!天狐さんのご主人様になんてことを!」

水葉のことを引っ剥がそうとしているのはミミロップのルナ。
シンオウ地方に旅に出たときに出会った子だ

水葉「いいの!だって、ね?」

天狐「調子に乗ってもいいとは言ってないわよ?」

水葉「えうぅ・・だって・・」

天狐「だって?」

水葉「だってご主人様、うまいんだもん�」

真狐「っ///」

美狐「パパって水姉ともしてたんだ。ママ以外ともしてたんだ」

ルナ「詳しく聞かせてくれますか?」

と言われ、ルナに胸ぐらを捕まれる

と、その時だった

最新ニュースです・・

「ん?」

ルナ「よそ見するくらいなら」

ジョウト地方、シロガネ山付近で異常な電波が流れているとの報告を受け・・

天狐「あなた・・」

「うん?」

美狐「パパ。異常電波ってロケット団じゃないの?」

ルナ「いや、ご主人様が壊滅させたからもうロケット団は」

・・異常電波の原因は未だ・・ざざ・・

「はぁ・・ロケット団とか関係なく調べた方が良さそうだな」

取り敢えず朝飯食って、オーキド博士に会うことにした
天狐「あら、懐かしいわぁ・・美狐、どこで見つけたの?」

美狐の服についている古いバッジを見て天狐は懐かしそうにバッジに触れた

美狐「パパの机に置いてあったよ?PCで動画みようと思ったらあったの。」

真狐「これ、ホウエンのバッジだよね」

天狐「えぇ、もう4年も前になるわね」

美狐「おぉ、じゃあこれを全部見つけたらホウエンのチャンピオンリーグに」

天狐「無理よ。もう色褪せてるし、傷も付いてるし」

真狐「残念ね。美狐。」

美狐「なんだよ~。真狐だってノリノリだったじゃないか~」

真狐「だ、だってママみたいに強くなれる気がしたから」

天狐「そうねぇ・・でもそんなことしなくても強くなれるわよ」

美狐「え?そうなの?」

天狐「ホウエンを旅してたときは私もそんなに強くなかったわよ。負けそうになる度に心配かけたもの」

天狐は苦笑しながら俯いた

真狐「ママ?」

天狐「なに?」

真狐「ママも弱かったの?」

天狐「そうよ。最初はみんな弱いわ。負けて経験を積むの。負けた経験がない人は弱いわよ?負けたことがない人は自分に足りないものを見つけられないし、自分の短所に気づけないもの」

美狐「ママは見つけたの?」

天狐「見つけたわよ。沢山」

たとえば・・・

ただぶつかるだけでは越えられない壁があること・・・

自分の能力を過信していたこと・・

自分と一緒に戦っている人がいること・・

その人が居なければ100パーセントを越えられないこと・・

何よりも愛してくれている人が居ること・・

美狐「そっか・・」

真狐「じゃあきっとホウエンの旅がなかったら私達は生まれてなかったの?」

天狐「そうねぇ・・そんなことはないわ。ホウエンでさらに絆が深くなった・・て言うことよ。それでシンオウへ旅にでて、シンオウ地方の旅の途中に違う次元に取り込まれて、その世界の旅先で結婚してあなたが生まれて」

美狐「うん、それでロケット団を倒したよね。ママがブチキレて、倉庫ごと焼き払った」

天狐「それは忘れなさい。まぁそのあとまたシンオウに戻って・・あなたを産んで、間もなくギンガ団を壊滅させて、バトルフロンティアを制覇して」

真狐「うん。やっぱりギンガ団のリーダーのポケモンを圧倒して恐怖のどん底に・・」

天狐「あいつは私たちの存在はおろかりょうまで否定したわ。当然の報いよ」

美狐「そんなことを繰り返して今があるんだね」

天狐「そうね。それもこれも大切な思い出よ?あなた達もきっとパパみたいに勉強より、もっと大切なモノを持った人に出会えるわ」

真狐「え?でもパパはバカじゃない。」

「ん?呼んだ?」

美狐「バカに反応するんだwww」

天狐「まぁ、少しは勉強出来た方がいいと言えばいいわね」

「何の話か分からないよ」

天狐「いいの。なんでもないわ。」

「そうかい・・何の話か教えてよ」

天狐「あ・・あん・・思い出話よ・・ん・・尻尾弱いから・・掴まないで。」

真狐「パパ、昼間からエッチ・・」

美狐「エロゲみたい」

「いやぁ、だって尻尾って誘惑的じゃん」



全く、でもこんな人でも命を懸けて私と家族を強くしてくれる大切な人
みこ「パパ、ここに置けばいいの?」

花瓶をテーブルの中央に置くとみこは首を傾げて聞く

「それでいいよ。重かったろ、少し休んでていいよ。後は大変だから」

みこ「いいの!パパのお手伝いする!」

まこ「駄目だよ。パパが困ってる。」

みこはまだ綺麗な雑巾を持ってだだをこねる。
まこはそんなみこを見て、まこから雑巾を奪う

みこ「うわぁんっ!まこが私の雑巾とったぁ!」

まこ「みこが悪いんだよ!パパを困らしたんだもん!」

「全く、じゃあ二人で自分たちの部屋のお片づけしてなさい。それも俺のお手伝いだよ」

みこ「うん、わかった。そうする!」

まこ「あ、待って私もやる!」

「はぁ・・・今ので一番疲れた」

天狐「あら、リビングの片付け終わったのね。」

「は?まだ花瓶を洗っただけ・・・」

天狐「え?だってテレビも床も綺麗じゃない・・・あ、なるほど」

天狐はかなり汚れた雑巾を手にした

天狐「まこったら、頭良いわね。なにも言わなければあなたが遠慮することもない。なら掃除の基本をやれば確実に手伝いになる」

大きく真狐と名前が縫われた雑巾を広げてバケツに入れた

天狐「まこは口で気持ちを伝えるのが下手だから仕方ないわね」

「まるでお前みたいだな」

天狐「あら、口より行動の方が早いじゃない」

「おい、まだ昼間だから自重しろ」

天狐「何時もなら自分からしてくるくせに」

「今日はあいつらがいるだろ」

天狐「仕方ないわね。さて、そろそろ夕飯の支度しようかしら」

天狐は綺麗になった台所で夕飯の材料を広げて夕飯の支度を始めた