明日はクランベリーズ、ドロレス・オリオーダンの命日よ | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

明日はクランベリーズ、ドロレス・オリオーダンの命日よ

 クランベリーズの『Zombie』は、いいよね……
 勿論、歌詞は政治的、世界的な内容ですが、zombieをそのままゾンビと解すより、「亡者」と解釈すると… 私はもう何十年もこの世の亡者と闘ってきた気がする……(日本では「金の亡者」って言葉もあるよね)

 歌詞も、子を失った母の心情もからめてあるが、作家にとって作品は子も同然。
 この子供達の死体を、目の当たりにした時の、母の心情… いかばかりか…
 過去にも数知れず。

 亡者どもが巣食うこの世… 

 英語はそんなに堪能ではない私ですが、その曲だけで、悲しみを充分伝える力ってスゴイ!と思う……このPVは、それだけで泣けるもんな………(金や銀塗りがいいとは思わんが…)


 この力って…  ケルト系の力だと思うんだ…………
 ケルトに関してさして詳しくはないけれど、文字を持たず、詩人は王よりも権力があったって話もネット上で確認。

 そりゃそうだよね… 詩人は「天からのメッセージを聞いてくるシャーマンなんだもの…」 人間界の王よりも、天の方が上に決まっている…

 現在の人間界では、シャーマンの啓示を、あくまで亡者達が執拗に阻むのです。

 どれだけ苦しんでいることか……… 
 
 ケルト系で思い出すのは、シンニード・オコナー(シネイド・オコナー)。
 政治的なメッセージの歌で、私がなんだか、とても、とても好きなのはこの歌!
 『Black Boys on Mopeds』


 なんか、心の奥底で歌っているのが、とても伝わるんだよね…涙を誘う……
 「冷たい赤ちゃん達」って言葉が印象的……涙
 (私が初めてロンドンの墓地に訪れた時も、墓地にはホームレスがいっぱい住んでいた…)
 彼女は「ここから去る…」っていってるんだけど…
 「去る」のも手なんだよね………
 ドロレスの場合は「亡者!」って弾劾してるんだけど……涙

(シンニード・オコナー。当時、スゴイ才能だったけどねぇ~~ なんか名をイスラム系に変えてちょっと、私自身退いた………ドロレスもそうなんだけど、シンニードも、リンキンパークのチェスターも、幼少期が不幸なんだよね… 痛々しくてしかたがない……涙) 
 私自身、どうしたものか…………………………
 
 彼女ら二人。ケルト系で、歌い方が、常人と明らかに違うんだよね!!!!!

 そりゃ、詩人、シャーマンの力が尊重されたケルトの国だと思うよ………
 そう思うと、エンヤやU2。もそうだし………

 ロックの世界では、バグパイプを持ちだしたAC/DCのボン・スコット(彼はオールトラリアと思われがちですが、生まれはスコットランド)。近年ではKornのジョナサン。(彼も母はスコットランド人)もケルトの影響とすべきでしょう………?

 AC/DCのブライアン・ジョンソンも超偉大ですが… 
 ボン・スコットのあの不適な歌い方って、ちょっと常人ではない、唯一無二なんですよねぇぇ……… 

 意外と私は、AC/DCは、ボン・スコットの方が好きだったりする…。 彼には、なんかヤバい気や、啓示が降りてる気がスコブルする…

 Kornのジョナサンの歌なんて「こんなロック、いあまだかつて、あるのか!!!!!!??」って思ったくらいですからね… 

 やはり、元を正せば、シャーマンとしてのケルトの血だと思うのですが…
 彼らはケルトの末裔でしょう… シャーマンとしての…

 お口直しと、追悼のためにドロレスの『Dreams』を、相変わらずPVはダサイですが… 

 もっとさぁ… もっとさぁ………人を愛する曲って明るかったハズさ…この動画はダサイ……が…
 「ラララ~」って言ってるところで、メチャクチャ、ケルト感あるよね………こんな曲、そこ出身で、あの世と繋がっていないと絶対歌えない。
 ドロレスは、偉大な詩人。あるいはあの世からの啓示の人でしたよ……。

追記:『Linger』も可哀想で泣けてくる…ゴダールの映画『アルファヴィル』へのオマージュですね…』


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