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漢方相談ブログ

漢方治療の方法や漢方薬の効果

不妊症やアトピー、神経痛などの症例を紹介しています。

~漢方勉強会のご案内~

毎月、漢方の先生方と集まって漢方勉強会を開催しています。
今までは、口コミで細々とやっていたのですが、今回から広くご参加を募りたいと思います。

<日時>
3月23日(金曜日)

●勉強会 20:00~21:30

●懇親会 21:30~
懇親会は参加自由です。会費は3000円でおいしい台湾料理。
懇親会では、お店の様々な本音トークが多いですよ。


<場所>
大阪府堺市堺区
最寄駅は南海高野線堺東駅
(詳細はご参加の方にお知らせします。)


<内容>
・いろいろな漢方治療の方法。流派とは?
・古方方剤の使いこなし方
・現場の漢方治療。よかった例、苦戦している例。
・漢方に関してなんでも聞いてみる

<参加費>
無料(懇親会は3000円)

<参加資格>
一般の方はご遠慮ください。
漢方薬局の方、薬局の方、鍼灸関連の方、病院関連の方、その他、今後、漢方の知識を役立てたいと考えている方を募集しています。


<お申し込みフォーム>
info○magocoro-kanpou□com までご連絡ください。
○には(@)□には( . )をいれてメールしてください

詳細はメールにてお知らせいたします。


不妊症で漢方の治療と病院での治療がありますが、2つの治療はどう違うのですかという質問がよくあります。


どちらにも共通しているのは、「不妊症を治す薬はない」ということです。


西洋医学の治療は、ホルモン剤で、ホルモン数値を西洋医学が決めた数値になるように、月経周期を28日になるように、低温期を14日。高温期を14日に整えることが目的です。
(人工授精と体外受精は外科的高度治療です)


漢方は、体調が悪いところがない健康な状態に整えます。
健康になれば自然、月経リズムはその人、本来のリズムに整えられ、結果的に妊娠するといったことが目的です。


西洋医学の治療は、一人一人の体質や年齢、状況などは関係なく、よいと考えられている標準的な状態に薬で強制的に変化させることです。

誰に対していも標準的、平均的な治療を行うので、人によって、ホルモンが充実している人は、ホルモン剤がかえって害になりますし、不足している人は、丁度よい治療になります。

月経がはじまった頃から月経リズムがおかしいという人がいますが、こういった人は、体内ホルモンがうまくいってないと考えられるので、ホルモン剤は有効だと思いますが、そうでない方は、病的にホルモン自体が少なかったり、おかしいわけではありませんので、強制的作用のホルモン剤が有効とは限りません。


西洋医学的にも不妊症の原因はわかっていません。
わかっていないというか、からだの機能の問題だけではなく、体質や体調が深く関わっているので、誰にでも共通している原因なんてないのですね。


漢方は、一人、一人の体質や年齢、状況などにあわせて、体質を整えるようにします。
誰でにでも同じ治療ではなく、極端に言えば、全員に違う治療になります。

ただし、体質をみれないマニュアル漢方の先生が多いので、そんな方は、西洋医学の考え方と同じで、不妊症で悩んでいる人に対しては、一律、同じ治療をします。

僕自身はたくさんの不妊症の方に接してきて思うのは、ホルモン治療が必要な人はほとんどいないと思います。

まずは、体調を整え、自分本来の健康を取り戻してから、月経やホルモンの状態がおかしいのかをみていく必要があると思います。
それでも、おかしければ病院の治療もよいかもしれません。


最近、濃い味の食べ物が流行っているようです。

「濃厚」「特濃」「濃密」がついた食べ物。

ただコンビニのスイーツはただ「濃い味」なのか、からだに悪い添加物一杯の「濃い味」なのかは定かでないですが・・・。

一般的な研究では濃い味は味覚がおかしくなると言われていますが、漢方的に考えたら、それだけではありません。

病因に偏食があげられています。

その中で肥甘厚味があります。

肥甘厚味とは、脂、甘みが濃いもの。

これらのものをたくさん食べると健康のバランスをとっている五臓六腑がやられます。

湿熱という熱と水が混ざりバランスを崩した状態になり、湿熱内生となります。

この体質は、アトピーやにきびの人に多く、こういった湿疹のある方は、濃い味は症状を悪くする元になります。

実際、漢方薬でアトピーなどの湿疹がキレイになっていっても、濃い味の外食やお菓子を食べると一気に逆戻りして悪くなります。

ただし、ある程度、漢方薬を飲んできていれば、そういった食事をやめれば回復も早いです。

ちなみに安価なお菓子や外食などの添加物系食べ物は問題外です。

湿疹などの治療は、漢方薬で体質にうまくあわせればそれほど難しいことではないです。

問題は、その後の細かな湿疹も出なくなるように完全にキレイにすること。

それは、日々の食生活と睡眠時間の確保にかかっていますよ。
にきびができる場所によって、何が原因かがわかる。


(ニキビができる場所によってわかることがある!? - Ameba News [アメーバニュース] http://amba.to/zFN4Zt )


これ、昔からよくいわれています。

漢方でも口周りは、脾が悪いと言って、消化器系の悪いことを指します。

にきびといっても、できる時期によって見方が変わってきます。

思春期だったら、よく言われる脂とアクネ菌などの菌による影響が強いので、特にどこにできるとかはありません。

ところが、大人になってからのにきびは内臓の問題、女性なら月経の状態と使っている化粧品。

男性なら特に食べ物と睡眠。

ま、食べ物と睡眠はどちらにも共通するものですが・・・。

女性の場合は、口周りだけに集中してにきびができるということはまずありません。

それだったら、消化器が悪いってすぐにわかるのですが。

大人になってからの女性のニキビは、月経とのからみが非常に多いです。

また、先ほどの食べ物とも関わっています。

それに化粧品。

つまり、大体、口周り、あごににきびができて、後は、チラホラ、頬、首にもできるのです。

そして、化粧品がらみで目の周辺など。

つまり、おでこ以外は大概、にきびができるということ。

なので、どこかが悪いというより・・・

「いろいろな悪い要素が影響している」

と考えたほうが妥当です。

ぼちぼちと花粉症がでてきているようですね。

漢方でも花粉症の治療ができます。

近くに耳鼻咽喉科があって、その医院でよくならなかった人がうちに来られるのですが、西洋医学は楽そうでいいな~って思います。

なぜなら、来る人、来る人、みんな同じような処方しか出してませんので。

誰にでも同じ治療しかしないんだから、いちいち診てもらう必要あるのかなって不思議に思います。


実は、僕も以前はひどい花粉症でした。


もちろん、病院なんかに行きません。
そこは漢方医なので漢方で治します。


漢方では、花粉症は2通りの治し方があります。

1つは、その時期だけ鼻水やら涙目を止めてしまう方法。
ただし、漢方の場合は、水の流れを自然になるよう調節したり、肝の熱を調節して、症状を抑えるよう働きかけるので、新薬みたいにピタッとはいきません。

「これくらいだったら、なんとかなる」といった具合にしてくれます。

ちなみに、うちで慢性鼻炎兼花粉症を治療していた人が、どうしても、症状を止めたくて鼻炎を止める新薬を飲んだら、ピタッとは止まったが、あふれそうなのを無理やり止めている感じで気持ち悪かったといっていました。(もちろん作用時間が切れたら爆発です)

結局、気持ち悪いから、「なんとなくいけそう」って感じになってた漢方薬だけにしたそうです。


2つ目の治し方は、根本的に治す。

これは、最低でも花粉症の症状が出る6ヶ月前くらいから飲んでいないといけません。

それくらい前から飲んでいれば、「あれっ去年はあんなにひどかったのに」といった感じになります。

漢方は根本的に治すものだからと2つ目の方法は皆さんなんとなく知っていると思うのですが、その時に症状を弱めるのも漢方薬でできますので、一度考えてみられてはいかがですか。


ただし、「花粉症にはこの漢方薬!」
では治りませんよ。

例え一時の花粉症状でも体質はちゃんと見てもらってくださいね。

漢方では、病院の不妊治療のように排卵誘発、高温期を延ばす、ホルモン値を増やすといった決まった方法はありません。

また、こういった方法は、かならず処方する薬もあらかじめ決まっています。

排卵誘発ならセキソビット、クロミッドといった具合に・・・。

漢方はある不妊症の方に対して漢方はどう治療するか、どの漢方薬を使うかは決まっていません。

先生ごとに考え方があり、その考えに基づいて漢方薬を処方します。

だから、あそこでは血虚体質といわれた、また違うところでは、お血体質といわれたといったように、相談した先生によって言っていることが変わってきます。


では、どれが正解?


正解は、結果的に治った処方。

どれだけ、名声があり、経験があり、腕をもっていても、結果的に治れば体質にあっていた漢方薬を処方したことになるし、治らなければ体質にあっていなかったことになります。

だから、全く漢方理論を知らなくても全員に同じ漢方薬を出していれば、いつか当たることもあります。

なので、「私はあそこで漢方でよくなった」という話があっても、
漢方理論を知らずに処方しているところだったら、あなたがラッキーに当たるかどうかはわかりません。

僕たち漢方医(マニュアル処方の先生除く)の仕事は、その体質にあわせていく確率を智恵と経験でどれだけ上げていけるかなんです。
「子供がアトピーなんですけどかゆみを止める漢方薬ありますか?」
よくこういう質問をもってお母さんがだけが来られます。

多分、ステロイドより漢方薬の方がまだ安心だろうという感じで、お母さんだけで来られたと思うのですが、漢方ではかゆみには○○漢方薬という風にマニュアル的に決まってません。

漢方は、病院のように血液検査などの検査はしませんが、本人の全体の感じをみて、患部をみて、受け答えできる年齢なら、自覚症状を質問し、体質を分析します。

そして、その体質にあわせて漢方薬を処方します。

漢方でも、苦参とか、荊芥という生薬が、かゆみを止めるといわれていますが、これだってどんな体質のかゆみでも止めるというものではありません。

アトピーに○○漢方薬とか、かゆみに○○漢方薬というマニュアルはあるので、「かゆみや炎症に対して、免疫がこうなってああなって、かゆみが止まりますよ」って、適当に説明して漢方薬をお渡しはできますが、そんなのはギャンブルみたいな低レベルな治療です。

例え、小さい子で問診できなくても本人をみないと漢方治療はできません。

むしろ病院の方が、行く前からステロイドを出すことは予想できるので本人を連れて行かなくてもいいと思うのですが・・・

「こどもは問診もできないし」と思わないで本人を連れて行ってあげてください。

逆に本人いなくても、「はい、この漢方薬がいいよ」って処方する店なら、ステロイドの方がマシだと思います。


漢方の方が検査とかもなさそうだし、ライトな治療じゃないの?というわけではありません。


結局、手軽にできることは、軽い効果しかもたらしません。
しっかりと体質をみてもらってね。じゃないと治療が無駄です。
不妊症の治療で漢方相談した場合、以下の3種類の方法があります。


①体質を漢方的に分析して分析した体質にあわせた漢方薬を処方する。
飲んでいる途中でも体質が変化すればそれにあわせて漢方薬を変更する。

②漢方薬を使用するが、漢方的な体質判断はしない。又はできない。
五経論を使って販売するための説明をして、どんな体質であってもあらかじめ決まっている漢方薬やサプリメントを提案する。

③不妊症に処方する漢方薬が決まっているマニュアルを使って処方する。


①→②→③と順に漢方的に言ったら、上中下といったレベルです。


まず、前提として知っておいていただきたいのは、漢方は、一人一人の体質にあわせるものだということです。

これは、2千年前から続く漢方の原理原則です。


なので、①は正当な漢方相談の方法です。
一人一人にあわせるため、不妊症の方であっても、みんな処方する漢方薬が違います。
病院や薬局は漢方専門と掲げていますが、残念ながら、体質を漢方的に分析できる先生は本当にごくごく少数です。

②は漢方薬をメインにして他に2,3個のサプリとセットで提案します。又はサプリを漢方と説明して提案します。中には、そのサプリが漢方かどうかもわかっていない先生もいます。


★漢方相談と掲げている薬局で最も多い相談方法です。


漢方は一人一人の体質にあわせますが、この場合、ある程度、提案する漢方薬やサプリメントは不妊症に対してあらかじめ決まっています。

ただ、③の病名漢方よりは、自分で勉強会などで情報を仕入れて組み合わせを若干変更したりします。

ただし、このお店で不妊症で相談している方は、ほぼ同じ組み合わせを飲んでいます。

漢方的に体質をみることができない人が多いので、漢方薬自体を変更することはできません。ある程度飲んでも効かなかった場合、メインの漢方薬を変更せずに新しいサプリメントを足していきます。

なので高額になります。

③はほとんどの病院が行っている方法です。
病名(不妊症)に対して処方する漢方薬というものが決まっていて、そのマニュアル通りに処方します。
漢方薬は知っていても漢方理論は知らないに等しい先生が多いです。

正直、この方法、病名漢方は論外です。漢方体験、もしくは当たればラッキー位の治療ですね。

簡単にわけるとこの3つが、現在の漢方相談の方法です。


あなたは、どの方法で相談したいですか?
海馬・・・いわゆるタツノオトシゴですね。
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味は甘・鹹です。

性質は微温でやや温めてくれるといった感じ。

中医的薬理作用は、補腎壮陽、活血去オ

腎を助けて元気にし、血の巡りをよくしてくれるといった効果です。

夜間頻尿などがあると漢方では腎が弱っていると考えるので、そんな方にピッタリです。

ただし、陰虚内熱や脾胃虚弱には用いるべきでないとあるので、胃腸の弱い人や熱がこもっている人には向きません。

男性不妊は腎虚が原因と言われますが、腎虚とは限りません。

疲労が影響していることがありますし、食事の影響もあります。
精神的な影響が大きいこともあります。

しかし、腎虚の場合は、海馬はすごく効きますよ。

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またまた、食養生についてです。

突然ですが、漢方は結果を重視する医学です。

西洋医学のように薬理的な理屈も考えますが、最も、大事なのは、○○の症状がある人に○○な漢方薬を使ったら、「こう変化した」とか、「ああ変化した」といった結果を重視します。

理屈より結果です。

だから、漢方の理論からしたら「こんな効き方しないのに治った」ということを時には重視することもあります。


それを踏まえてお話したいのが、先日あったトマトとメタボの話。


トマトを食べるとメタボが抑制されることが京大のマウスの実験でわかったというやつですね。

まーこれも今のところは結果だけではっきりと成分や作用気序がわかっていないのですが、「何」でこういった結果が出たかというと・・・


ねずみで結果が出たということ。


では、今度は人間でトマトを結構食べてそうなところを想像してみましょう。

例えば、イタリアのナポリ

一度行ったことがあります。実際、トマトソースを使ったパスタやピザ、煮込み料理が多かったです。料理に自然にトマトを使ってます。

でも、町にはどちらかというと、太っている人やドシッとした人が多かったですね。
みんなが想像する朗々と歌を歌う太ったおじさんみたいな人が結構います。

トマトとは関係ないですが、10年前の上海は、8日間の中で肥満の人をみかけませんでした。(見かけた肥満の人は全て欧米人だった)

丁度、マクドナルドが中国に進出したかどうかみたいな時期です。

中華料理は脂っこいと言われていますが、上海の中華料理はそれほど、油、油してなくて、とにかく野菜が多く、バランスのとれてる感じのメニューが多かったです。
やっぱり大事なのは野菜とバランスのよい料理です。


実際にトマトを何年も食べてきているであろうナポリにはそれなりに肥満の人がいて、日本のチェーン系や欧米のチェーン系のなかった時期の上海には細くてキレイな人が多かった。

ねずみの結果より人間の結果を重視してみるのも必要かもしれませんね。