不妊症の治療で漢方相談した場合、以下の3種類の方法があります。
①体質を漢方的に分析して分析した体質にあわせた漢方薬を処方する。
飲んでいる途中でも体質が変化すればそれにあわせて漢方薬を変更する。
②漢方薬を使用するが、漢方的な体質判断はしない。又はできない。
五経論を使って販売するための説明をして、どんな体質であってもあらかじめ決まっている漢方薬やサプリメントを提案する。
③不妊症に処方する漢方薬が決まっているマニュアルを使って処方する。
①→②→③と順に漢方的に言ったら、上中下といったレベルです。
まず、前提として知っておいていただきたいのは、漢方は、一人一人の体質にあわせるものだということです。
これは、2千年前から続く漢方の原理原則です。
なので、①は正当な漢方相談の方法です。
一人一人にあわせるため、不妊症の方であっても、みんな処方する漢方薬が違います。
病院や薬局は漢方専門と掲げていますが、残念ながら、体質を漢方的に分析できる先生は本当にごくごく少数です。
②は漢方薬をメインにして他に2,3個のサプリとセットで提案します。又はサプリを漢方と説明して提案します。中には、そのサプリが漢方かどうかもわかっていない先生もいます。
★漢方相談と掲げている薬局で最も多い相談方法です。
漢方は一人一人の体質にあわせますが、この場合、ある程度、提案する漢方薬やサプリメントは不妊症に対してあらかじめ決まっています。
ただ、③の病名漢方よりは、自分で勉強会などで情報を仕入れて組み合わせを若干変更したりします。
ただし、このお店で不妊症で相談している方は、ほぼ同じ組み合わせを飲んでいます。
漢方的に体質をみることができない人が多いので、漢方薬自体を変更することはできません。ある程度飲んでも効かなかった場合、メインの漢方薬を変更せずに新しいサプリメントを足していきます。
なので高額になります。
③はほとんどの病院が行っている方法です。
病名(不妊症)に対して処方する漢方薬というものが決まっていて、そのマニュアル通りに処方します。
漢方薬は知っていても漢方理論は知らないに等しい先生が多いです。
正直、この方法、病名漢方は論外です。漢方体験、もしくは当たればラッキー位の治療ですね。
簡単にわけるとこの3つが、現在の漢方相談の方法です。
あなたは、どの方法で相談したいですか?