愛知県春日井市の社会保険労務士のカンちゃんのブログ
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学生時代の20代からキャリア形成で将来の差がつく!自己の武器を備えよう


「将来、どんな仕事に就けばいいのだろう?」

大学生になると、多くの人が一度はこの問いを考えるのではないでしょうか。

就職活動が近づくと、「どの会社に入るか」「どんな仕事をするか」ということに意識が向きます。しかし、キャリアデザインを考えるうえで、本当に大切なのは「最初の就職先」だけではありません。

 

これからの長い職業人生の中で、自分自身にどのような能力・経験・知識という「人的資本」を蓄積していくのかという視点が重要になります。

 

人的資本とは、簡単にいえば、人が持っている知識、技能、経験、能力など、将来にわたって価値を生み出す「人の中に蓄積された資本」です。

会社にとっては社員の能力が重要な経営資源であり、学生や社会人にとっては、自分自身の能力や経験が将来のキャリアを支える資本になります。

 

そう考えると、大学生活や20代の過ごし方は、単なる「学生生活」や「仕事のスタート」ではありません。

将来の自分自身の人的資本を形成するための、大切な投資期間と考えることができます。

 

今回は、学生の皆さんがこれからのキャリアを考える際に意識してほしい「人的資本」という考え方と、20代で将来の武器をつくるための6つの原則について考えてみます。

1.20代は「食わず嫌い」をせず、人的資本の材料を増やす

20代のキャリア形成で大切なのは、最初から自分の可能性を限定しないことです。

 

「自分は営業には向いていない」

「人前で話すのは苦手」

「ITは自分には難しい」

「この仕事には興味がない」

 

このように、経験する前から自分の可能性を決めてしまうのは、とてももったいないことです。

20代は、できるだけ多くの経験をしてください。

 

アルバイト、インターンシップ、サークル活動、ボランティア、資格取得、海外経験、接客、営業、イベント運営、研究など、どのような経験でも構いません。

なぜ経験が重要なのでしょうか。

それは、経験そのものが人的資本の一部になるからです。

大学時代に学んだ知識、アルバイトで身につけた接客力、サークル活動で培ったリーダーシップ、インターンシップで経験した仕事、失敗から学んだこと。

 

一つひとつは小さな「点」に見えるかもしれません。

しかし、社会人になってから、それらの点がつながり、仕事の能力として活きてくることがあります。

 

例えば、アルバイトで身につけたコミュニケーション能力と、大学で学んだマーケティングの知識、インターンシップで経験した営業活動が組み合わさり、将来「顧客の課題を解決できる営業人材」という強みになるかもしれません。

 

20代は、人的資本の「貯金」を始める時期です。

だからこそ、食わず嫌いをせず、まずは経験してみることが重要なのです。

2.「好き・得意・ニーズ」の重なるところに人的資本を集中する

キャリアを考えるとき、「好きな仕事をしたい」と考える人は多いでしょう。

しかし、好きなことだけでキャリアを形成できるとは限りません。

そこで考えてほしいのが、

 

「好きなこと」×「得意なこと」×「社会のニーズ」

 

という3つの視点です。

 

好きなことは、継続するためのエネルギーになります。

得意なことは、他者に価値を提供する能力になります。

そして、社会のニーズは、その能力を必要としている人がいるということです。

 

この3つが重なる分野に、自分の人的資本を集中させることができれば、将来的に高い価値を生み出せる可能性があります。

例えば、「人と話すことが好き」「人の話を聞いて整理することが得意」「企業が人材不足や人材育成で困っている」という3つが重なれば、人材採用、人材育成、キャリア支援、コンサルティングなどにつながるかもしれません。

 

ここで大切なのは、「好きなことを仕事にする」という発想だけで終わらないことです。

 

「自分が好きなことを、どのような能力に変えられるか」

「その能力を、誰が必要としているのか」

 

と考えてみてください。

 

キャリアデザインとは、自分の興味を「社会に提供できる価値」に変えていくプロセスでもあります。

3.「適切な負荷」が人的資本を成長させる

人的資本は、時間を過ごしているだけで自動的に増えるわけではありません。

新しいことを学び、経験し、挑戦し、失敗し、改善する。その繰り返しによって成長していきます。

これは筋力トレーニングにも似ています。

常に同じ負荷でトレーニングしていても、大きな成長は期待できません。

仕事でも、今の自分より少し難しい仕事に挑戦することで、能力の限界を引き上げることができます。

 

学生であれば、

 

「苦手なプレゼンに挑戦する」

「インターンシップに参加する」

「イベントを企画する」

「資格試験に挑戦する」

「知らない人に自分から話しかける」

 

なども人的資本への投資になります。

 

ただし、負荷をかければかけるほど良いというわけではありません。

成長には「休むこと」も必要です。

過度な負荷をかけ続ければ、心身が疲弊してしまいます。

これは社会人になってからも同じです。

 

挑戦することと、休むこと。

 

この両方を適切に組み合わせることが、長期的に人的資本を高めていくためには欠かせません。

4.キャリアの「ゴール」から逆算して、人的資本の解像度を高める

キャリアについて、

 

「成功したい」

「幸せになりたい」

「お金持ちになりたい」

 

と考えることは悪いことではありません。

 

しかし、これだけでは具体的な行動につながりません。

そこで必要になるのが、目標の解像度を高めることです。

 

例えば、

 

「スポーツで成功したい」

という目標よりも、

「400m走で日本記録を出す」

という目標のほうが、必要な行動を具体的に考えることができます。

キャリアも同じです。

 

「いい会社に入りたい」

ではなく、

 

「将来、企業の経営課題を解決できる人材になりたい」

「海外と日本をつなぐ仕事ができる人材になりたい」

「新しいサービスを生み出せる企画人材になりたい」

 

など、具体的に考えてみます。

 

そして、

 

「そのためには何が必要か?」

「どんな知識が必要か?」

「どんな経験が必要か?」

「どんな能力を身につける必要があるか?」

 

と逆算していきます。

 

これが、人的資本への投資計画になります。

大学生であれば、就職活動を始めてから考えるのではなく、できるだけ早い段階から「将来の自分に必要な資本は何か」を考えてみることが重要です。

5.「継続」と「専門性の掛け算」で人的資本の希少性を高める

人的資本は、積み重ねることで価値が高まります。

だからこそ、継続することが重要です。

何かを始めても、多くの人は途中でやめてしまいます。

だからこそ、一つの分野について長期間学び続け、経験し続けることそのものが、大きな差になります。

 

さらに重要なのが、専門性の掛け算です。

 

例えば、

 

「営業」×「IT」

「英語」×「金融」

「法律」×「経営」

「人事」×「データ分析」

「製造」×「DX」

 

などです。

 

一つの専門性だけでは、他の人と競争することになります。

しかし、二つ、三つの専門性を掛け合わせることで、自分にしかない人的資本を形成できる可能性があります。

これからの時代、企業が求める人材も変化しています。

 

単に「大学を卒業した」「資格を持っている」というだけではなく、

 

「何ができるのか」

「どのような経験があるのか」

「その能力をどのように組み合わせられるのか」

 

ということが重要になります。

 

学生のうちから、自分の「専門性の掛け算」を考えてみることをおすすめします。

 

(将来の士官候補生 白い艦上に並び出航時での登舷礼)

6.最後は「運」。しかし、動くことでチャンスを増やせる

キャリアには、努力だけでは説明できない「運」もあります。

 

偶然出会った人が、自分の人生を変えるかもしれません。

たまたま参加したインターンシップが、将来の仕事につながるかもしれません。

思いがけず任された仕事が、自分の得意分野になるかもしれません。

 

つまり、キャリアには「偶然」が大きく関係します。

 

しかし、何もしなければ偶然も起こりません。

 

新しい場所に行く。

新しい人と会う。

新しい仕事に挑戦する。

勉強する。

インターンシップに参加する。

資格を取得する。

学生のうちにさまざまな経験をする。

 

こうした行動によって、チャンスに出会う確率を高めることができます。

 

運をコントロールすることはできなくても、運に出会う確率を高めることはできる。

これは、キャリアデザインを考えるうえで非常に重要な考え方です。

人的資本は「企業のもの」ではなく、まず「自分のもの」

人的資本という言葉を聞くと、「企業が社員をどのように育成するか」という話を思い浮かべる人も多いでしょう。

もちろん、企業にとって人的資本は重要な経営資源です。

社員の能力を高めることは、企業の生産性や競争力の向上につながります。

 

しかし、学生の皆さんにとっても、人的資本という考え方は非常に重要です。

なぜなら、自分の知識、能力、経験、専門性は、会社を変えても、自分自身についてくる資産だからです。

会社に就職したからといって、会社があなたのキャリアをすべて作ってくれるわけではありません。

もちろん、企業には研修制度や教育制度があります。

 

しかし、その環境をどのように活用するかは、自分自身にかかっています。

 

「この仕事を通じて何を身につけようか」

「この上司から何を学べるだろうか」

「このプロジェクトを経験したら、自分にはどんな能力が残るだろうか」

 

このように考えて仕事をする人は、一つひとつの仕事を「人的資本への投資」として捉えることができます。

企業にとっても「人的資本経営」は学生との接点になる

人的資本の考え方は、企業側にも大きな変化をもたらしています。

これから企業が採用活動を行う際には、「会社が何を提供できるのか」を学生に伝えることも重要になります。

給与や福利厚生だけではありません。

 

「どんな仕事を経験できるのか」

「どんな教育を受けられるのか」

「どんな能力を身につけられるのか」

「どんなキャリアを描けるのか」

 

という情報も、学生にとって重要な企業選びの材料になります。

 

つまり、人的資本経営は、企業の経営課題であると同時に、学生のキャリア形成と企業の採用・人材育成をつなぐテーマでもあります。

 

企業が社員の成長を支援し、社員が成長する。

社員の成長が企業の成長につながる。

 

そして、企業で身につけた人的資本が、社員自身の将来のキャリアにもつながっていく。

このような「個人と企業がともに成長する関係」をつくることが、これからの人材マネジメントには求められていくでしょう。

まとめ――キャリアとは「自分という資本」を育てること

キャリアデザインとは、就職先を決めることだけではありません。

「これからの人生で、自分という人的資本をどのように育てていくのか」を考えることです。

 

20代では、食わず嫌いをせず、できるだけ多くの経験をする。

 

「好き」「得意」「社会のニーズ」の重なる分野を探す。

少し難しいことに挑戦し、自分の能力を高める。

将来の目標から逆算し、必要な知識や経験を考える。

一つの専門性を継続して磨き、さらに別の専門性と掛け合わせる。

そして、行動することで、偶然のチャンスに出会う確率を高める。

これらの一つひとつが、自分自身の人的資本を形成していきます。

大学生活で得た知識。

アルバイトで得た経験。

サークルでの人間関係。

インターンシップでの仕事。

失敗した経験。

誰かに褒められた経験。

苦手なことに挑戦した経験。

 

そのすべてが、将来の自分をつくる「資本」になります。

だからこそ、今の段階で「自分には何が向いているのか分からない」と悩みすぎる必要はありません。

 

20代は、答えを決める時期ではなく、自分という人的資本を増やす時期です。

そして、10年後、20年後に振り返ったとき、学生時代から積み重ねてきた「点」がつながり、自分にしかない「キャリア」という線になっていくのです。

 

これからのキャリアを考えるとき、

「私はどの会社に入りたいのか?」

だけではなく、

 

「私は将来、どんな人的資本を持った人になりたいのか?」

と問いかけてみてください。

 

その問いから、あなた自身のキャリアデザインが始まります。

 


 

氷河期世代支援についての雑感

私の下の年齢層は、就職氷河期と呼ばれる世代にあたる。

この世代への支援策をめぐる議論は、選挙のたびに繰り返し取り上げられてきた。

 

しかし、こうした「世代」を軸にした支援論そのものに、疑問の目を向けてみる必要がありそうだ。

「氷河期世代は多くが正社員になれず、非正規のまま貧困に陥り、低年金のまま国に見捨てられた」というイメージは、実態以上に誇張されている面がある。

 

データを見ると、氷河期世代のうち大卒男性の非正規率はわずか4%程度にとどまり、大半はすでに正社員として就労している。

本当に困窮している層は、非正規雇用の大多数を占める女性や非大卒者であり、「氷河期世代」という年代のくくりでは捉えきれない構造がある。

 

金融資産の面でも氷河期世代は他世代より100万円程度少ないとされる一方、低年金で本当に困っているのはむしろバブル世代の方が多いという指摘もある。「氷河期世代だから困っている」という単純な図式は、統計上必ずしも支持されない。

 

 

さらに見過ごせないのは、「国に見捨てられた」という言説自体の誤りである。実際には政府は当初から一貫して対策を打ち続けており、令和以降も年間200億円前後の予算が投じられ続けている。

むしろ特別予算が組まれ続けることで、支援の実効性より予算消化そのものが目的化してしまう構造がある。

 

識者や成功事例企業を招いたセミナーやシンポジウムが各地で型どおりに繰り返される実態は、いわば「利権がらみ」と皮肉りたくなるようなものだ。

マスコミや政治家、官僚が氷河期世代論を好んで取り上げるのも、世代論のわかりやすさが政策アピールに使いやすいためだろう。

 

必要なのは年代への一律支援ではなく、性別・学歴・雇用形態といった、実際の困窮要因に着目したピンポイントの支援ではないか。

 

世代というわかりやすい物語ではなく、データに基づいて本当に必要な層を見極めることこそ、限られた予算を有効に使う第一歩だといえるだろう。

 

インターンシップとは?参加するメリットとは?

就職活動を控えた学生にとって、「インターンシップ」は避けて通れないキーワードです。とはいえ、実際にどんな内容で、参加することで何が得られるのか、いまひとつ実感が湧かない人も多いのではないでしょうか。周囲が動き出す前に基本を押さえておくことが、後々の差につながります。ここでは、インターンシップの基本と、参加することで得られる具体的なメリットを整理します。

 

インターンシップとは、学生が在学中に企業で就業体験を行う制度のことを指します。半日程度のワークショップ型から、数日間のプログラム型、数週間にわたる実務参加型まで形式はさまざまで、業界研究や職種理解を深める目的で多くの企業が実施しています。近年は採用選考との関連性も強まっており、単なる会社見学ではなく、選考の一部として位置づける企業も増えています。実際、インターンシップ参加後にそのまま早期選考へ案内されるケースは珍しくなく、参加するプログラムの選び方一つで、その後の就職活動の進み方が大きく変わることもあります。

 

 

参加するメリットは大きく三つあります。

 

一つ目は、企業や業界への理解が深まることです。説明会やパンフレットだけでは分からない、実際の仕事の進め方や職場の雰囲気を肌で感じられます。現場ならではのスピード感や、部署間の連携の仕方といった、外からは見えにくい実態に触れられるのもインターンシップならではです。これは入社後のミスマッチを防ぐうえでも重要な機会になります。

 

二つ目は、自己分析が進むことです。実務に触れることで、自分がどんな仕事にやりがいを感じるか、逆に何が苦手かが具体的に見えてきます。座学の自己分析だけでは気づけなかった適性が、実際に手や頭を動かしてみて初めて分かることも多いものです。これは志望動機を固めるうえでも役立ちます。

 

三つ目は、選考における有利さです。インターンシップ参加者限定の早期選考ルートや、本選考での評価加点を設けている企業も少なくありません。早い段階から企業との接点を持つことは、就職活動全体を有利に進める土台になります。加えて、社員と直接話す機会を通じて得られる社風の情報は、他の学生と差をつける自己PRの材料にもなります。

 

一方で、インターンシップに参加しさえすれば安心というわけではありません。目的意識を持たずに参加すると、時間だけが過ぎてしまうこともあります。「その企業・業界で何を知りたいのか」を事前に明確にしておくことが、限られた時間を有効に使う鍵になります。また、複数の企業のインターンシップに参加する場合は、それぞれで得た気づきを比較し、自分なりの評価軸を作っておくと、後の企業選びがぶれにくくなります。

 

就職活動はすでに動き出しています。夏・秋・冬と時期によって実施されるプログラムの内容や規模も変わってくるため、早めに情報収集を始め、自分に合ったインターンシップを見極めていくことが重要です。焦って手当たり次第にエントリーするのではなく、自分が本当に知りたいことは何かを軸に据えて選ぶこと、そうした一つひとつの選択の積み重ねが、納得のいくキャリア選択への近道になるはずです。

 

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