雨上がりの清々しい棟上げ
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かんくう建築デザイン
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天気に気をもんだ「八木の家」の棟上げが、無事終わりました。
午前中の予報は雨。
しかしより詳細な雨雲レーダーを見ていると、どうやら10時頃には雨が上がりそうだったので、
通常より遅めの10時スタートとなりました。
お昼ごろには晴れ渡り、風の気持ちのいいこと。
そんな雨上がりの清々しさを感じながら、みんなでお弁当を頂きました。
昼から私は、ヘリテージマネージャーという資格の更新講習会のため抜けさせて頂きましたが、
日曜日に行ってみると無事屋根のルーフィングも張られ、予定通り終わっているのが分かりました。
完成は5月末。
コロナウイルスの関係で、中国で製造しているキッチンやユニットバスなど、
設備関係を中心に滞り始めていると聞いています。
という事で、最終決定したものは、出来る限り早め早めに発注してもらおうと思っています。
10年後の近況報告
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今日はちょうど10年目を迎えた「緑井の家1」の点検に行ってきました。
家の状態もさることながら、楽しみはご家族と家の変化。
これまでの点検の時は奥さんに対応していただいていたのですが、
この度は旦那さんもご一緒、という事で楽しみに行ってきました。
家に大きな損傷や劣化は見られず、大きな不具合は無し。
唯一といえば、トイレのタンクの水が、パッキンが劣化している関係で、
しっかりと止まらなくなってしまっていたことぐらい。
あと多少、クロスに亀裂が出ていましたが、概ね良好でした。
目を見張ったのが、天井の梁の色の変化。
米松を使用しているのですが、この木は月日を得るごとに赤くなっていく性質があります。
実際ここまで赤くなっているとは思いもよりませんでした。
点検の後はご夫婦と食事に行き、近況報告とお子さんの事。
設計の時に、当時小学生だったお子さんから、自分の部屋の型紙模型を頂いたことがあります。
これまで部屋のイメージを模型でもらったことが無かったので、とても印象に残っていたのですが、
その子は現在美術系の大学生。
子供のころ、物を作ったり、表現するのが好きだった性格が、そのまま美術系に進むことになったのでしょうねぇ。
そんな思いで話で盛り上がりながら、あっという間に時間が過ぎていきました。
10年っていうと長いように感じますが、ホント早いものですねぇ。
土台敷き
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土曜日は「八木の家」の棟上げ。
ということで、昨日から土台敷が始まっています。
土台敷とは文字のごとく土台をセットする工事ですが、棟上げがスムーズに進むように、
柱や梁などを所定の場所近くに置く作業も兼ねています。
いつもお願いしている大工さんは、梁を置いて、その上に柱を置いていきます。
棟上げには10人程度の大工さんが来ますし、全員が図面を見ているわけではありません。
ですのでその時に分かるように、チームでの約束事があり、それに乗っ取って配置していきます。
ちなみに土曜日の午前中は小雨の予報。
延期するかどうか悩みましたが、少し遅らせてから始めようという事になりました。
雨で心配なのは無垢の木材よりも合板の方。
極力雨でぬれないように、床の合板には前面に弱い粘着が付いたビニルシートを張っています。
ちなみに無垢材は、一度乾燥しているので少々ぬれても構いません。
神社仏閣や柱や梁などが露出している家などは、台風などがくると木部が濡れてしまいますが、
その後乾けば問題ありません。
ただ雨が降ると、足場が滑りやすくなるので、そっちの方が心配です。
とりあえず土曜日の天気予報は、朝方まで小雨で、9時ぐらいから晴れ予想。
それを信じたいとおもいます。
リフォーム前調査
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先日、リフォームかやめた方がいいか判断するために、建物を調査してきました。
建物は築130年で、その後増改築を繰り返している建物です。
まず私が重視しているのが、リフォームした後の用途。
店舗ならあまり気にしないのですが、住居となるといろいろ考えます。
それはなぜか。
もしリフォームして50年程度住みたいとなると、それなりの大規模なリフォームとなります。
それ相応に費用もかかることになるのですが、元々50年先まで耐えうる劣化度や構造、木組みであるか。
そしてもう一つ。
暑い寒いなど快適性を考えた場合、新築並みに性能を上げることが出来るかどうか。
調査の時、私はレーザーや傾斜計、スケールなど様々な道具を用いて調査します。
この度の調査でも、レーザーを使用して、柱の傾きや敷居の傾斜などを測定してみました。
例えばこちら。
引き戸を差し込む厚鴨居の所にレーザーを当て、その下の敷居を見ます。
柱が垂直であれば柱の側面にレーザーが当たっていることになりますが、
25mmほどずれています。
これは柱が左に25mm傾いているという事。
こんな感じで数か所の柱を測定します。
日常あまり感じない事ですが、実際レーザーや傾斜計などを利用してみて頂くと、けっこう驚かれます。
この度のリフォーム、どうするか、思案中です。
断熱材施工
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昨日は春と思えるくらいのポカポカ陽気でした。
ちょっと出てみると、梅の花が5分咲き程度になっていました。
今年は冬がないと言われていますが、これだけ暖かいと今年の夏が不安になります。
さて「三入南の家」の現場に行ってきました。
現在断熱材を施工しながら、フローリングを張っています。
一時消費エネルギー等級5の家ですので、隙間なく断熱材を入れていくだけでなく、
外壁に付くコンセントやスイッチ周りの開口部も、気密性を高めるため専用の部材で
取り付けています。
今日から外壁のモルタル塗りが始まる予定でしたが、雨のため延期に。
ここまでくると現場に行くたびに変わっていくので、楽しみです。
三入南の家
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先日「三入南の家」の現場に行ってきました。
中間検査も無事何事もなく通過し、一気に工事が進んでいます。
まずは外壁。
モルタルの上に吹付仕上のため、木胴縁を張っている所で、杉板の後ろには15mmの隙間があります。
これは通気層のほか、地震が来た時に柱や梁など躯体の揺れを直接外壁モルタルに
伝えないようにする役目でもあります。
小庇の天井を張る下地の気がリズミカルでいいですね。
壁や天井に入れる断熱材もきていました。
かんくう建築デザインでは、よくグラスウールを使用し、壁は90mm、天井は155mmを
使用することが多いです。
断熱材については様々な商品があり、それぞれで一長一短です。
ちなみに山間部で建てる場合は、セルロースファイバーやアクアフォームを使用したりしました。
今大工さんが3人入ってくれていますので、どんどん工事が進んでいきます。
災害にあわれた家のリフォーム完成
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おととし西日本豪雨災害にあわれた「小屋浦の家」のリフォーム工事が終わりました。
リフォームにあたって心掛けたのは、今後40年は問題なく暮らせるようにする事。
その為にデザインというより、家自体の性能UPを心掛けました。
こちらはリフォーム前の写真です。
外壁には土砂の跡が残り、家の中は畳を剥ぐって、乾かしている状態でした。
その家をよくよく乾燥させ、工事期間約4か月。
新築並みに時間のかかったリフォームとなりました。
以下、リフォームの完成写真です。
時間はかかりましたが、その分しっかりと工事でき、結果的には良かったと思っています。
第4回終着駅マルシェ
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3/1に開催予定の「第4回終着駅マルシェ」のチラシが出来ました。
終着駅マルシェは3年前、可部線が延長して、安芸亀山駅開業の時に始まったイベントですが、
安芸亀山駅のある長井地区の地域活性化に携わるのは、かれこれ15年ぐらいになります。
15年の間に可部線が延長され、そして現在では安佐北市民病院が建設中です。
どんどん変わっていく長井地区。
地域の伝統など、残すものは残し、新しくするものは新しくしていく。
これからも長井地区に携わっていきたいと思います。
コンクリートの打設
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最近、雨の日が続いていますが、その合間を縫って「八木の家」の基礎コンクリートの
打設がありました。
ちなみにコンクリートの打設、大ぶりの雨の時はよろしくないのですが、
小雨程度なら問題はありません。
基本的に、小雨が降るかもしれない事を見越しての配合になります。
それより私たちが気にするのは、気温と乾燥度合。
コンクリートはセメントと水とが化学反応を起こすことによって固まります。
この時期一番気を付けなくてはいけないのは、コンクリートが固まるまでの気温。
コンクリート打設の日の夜、氷点下になったら、水が凍ってしまい、コンクリート自体の
強度が落ちてしまいます。
もう一つは真夏のコンクリート打設。
この時期はコンクリートが化学反応を起こして固まる前に、水が蒸発してしまいます。
ですので、この時期は鉄筋や型枠に水をかけて冷やしてから、
なおかつ散水しながらコンクリートを打設します。
時期によって、けっこう気を使いますが、この暖冬はコンクリート打設においてはありがたいです。
こんな感じで、すこしずつ進んでいます。
時は勝手に流れているなぁ
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昨日の夕方「広瀬町の家」の10年目点検に行ってきました。
もう10年経っているので建物自体は落ち着いていて、まったく問題はなく、
それよりも昔話に花が咲いてしまいました。
外観を見ての通り、和風です。
お客さんが学生時代、京都で過ごされていた関係で「京都風の家を」というご要望でした。
その京都風というのを感じるため、初めて京都に行き、祇園の建物を見て回りました。
その時、町屋の入口の上に瓦素材でできた置物があり、その正体をお聞きすると、
鍾馗さんと呼ばれる神様で、魔よけとして置いているということで、その置物を取り寄せ、
写真ではちょこっとしか見えていませんが、玄関の上に設置しました。
そんな10年前の話をしていると、あっというまに時間がたってしまいます。
結局、けっこう長時間居させていただき、帰ってきました。
10年って、少し以前の事で、あっという間の感じですが、
お子さんも小学生だったのが大学生・高校生になり、
お客さんの髪は白髪が増え、やっぱり時がたっているのを感じてしまいます。
それにしても、こうやって10年経っても繋がりを持っていられる、というのはいいですね。