速川神社から国道219号線を戻り西都原古墳群へ。ここからやり残し回収の旅です。
<西都原古墳群>
やり残し回収その1:地下式横穴墓を見学する
まずは博物館前駐車場に車を止め111号墳へ。地下式横穴墓は南九州独特のもので、ここ111号墳の4号地下式横穴墓のみ見学可能とのこと。ぜひとも見ておきたかったのです。
<111号墳(右の建物が4号地下式横穴墓保存見学施設)>
4号地下式横穴墓は111号墳の中心埋葬施設で、1956年(昭和31年)畑を耕作中の馬が墳丘裾部を踏み抜き陥没させたことで発見されたとか。
南九州独自の墓制でありながら首長墓に匹敵する豊富な副葬品が出土されたそうで、いったい中はどんな風になっているのか、わくわくしながら保存見学施設に入ったのですが、なんとモニターが故障中。
く~ぅっ、こういうのが見られると思っていたのになぁ、残念!
<左:玄室、右:保存見学施設設置前の4号地下式横穴墓(公式HPより)>
仕方がないので施設内の床面に表示された111号墳の周溝と、4号地下式横穴墓の竪抗を確認、
<保存見学施設内床面に表示された周溝(黒色)と竪抗(茶色)>
111号墳を外から見学して、よしとしました。
<111号墳表面に見られる葺石>
やり残し回収その2:桜と菜の花のコラボを満喫する
西都原古墳群といえば、菜の花と桜のコラボで知られるお花見スポット。「西都花まつり」会場近く(西都原ガイダンスセンター付近)まで車で移動します。
前回(一昨年)桜は咲き始めでコラボとまではいえなかったけど、今回はー
<西都花まつりのポスター>
ブラボー
<菜の花と桜のコラボ>
一面の菜の花をピンクの桜が縁取る様がすっごくきれい!
<桜は五分咲き>
男狭穂塚と女狭穂塚も、桜が花を添え美しかったです。
<男狭穂塚、女狭穂塚>
【男狭穂塚、女狭穂塚についてはこちら】
<女狭穂塚の桜、コノハナノサクヤヒメさまを思わせる>
やり残し回収その3:鬼の窟古墳の件の穴を確認する
菜の花を愛でながら鬼の窟古墳へ。
<菜の花と鬼の窟古墳>
コノハナノサクヤヒメに恋した鬼が、嫁取りを条件に一夜で築いた岩屋という伝説があるのですが、
【鬼の窟古墳についてはこちら】
娘を嫁にやりたくないオオヤマツミは鬼の寝ている間に天井岩を1枚抜いて放り投げ、岩屋は欠陥であると指摘。結局結婚は叶わなかったという―
<鬼の窟古墳>
その天井穴が見つけられなかったことがどうにも心残りで・・・
帰宅後色々調べ、件の穴は入ってすぐ、羨道部にあるという情報を入手。果たして―
<羨道部にある天井の穴>
んん? もしかして、これかな?形を覚えて、次に行きます。
やり残し回収その4:石貫神社で件の岩を確認する
オオヤマツミが岩屋から引き抜き放り投げた岩が落ちた場所と伝わる石貫神社。
<大山祇命を祀る石貫神社>
【石貫神社についてはこちら】
今も神社にその天井岩が残されていると聞き、境内を探したのですがこちらも見つからず、ずっと気になっていました。
後で神社入口、鳥居の左に祀られていると知り、「どこに目をつけてんだよ・・・」っと思ったんだけど、実際再訪してみたら左じゃなく右だったというね。←どこまでもポンコツ
さて、件の岩は―
<オオヤマツミが引き抜いたといわれる天井岩>
あ、なるほど。縦に差し込むと・・・うん、ぴったりハマりそうですね。
オオヤマツミノ神さまに再び参拝する機会をいただけたことを感謝し、やり残し回収無事完了となったのですが、
<石貫神社御社殿>
宮崎を去る前にもう一社、お参りさせていただきます。
・西都原古墳群:宮崎県西都市三宅西都原 HP
・石貫神社:宮崎県西都市三宅4615-ロ