プールサイドの人魚姫 -13ページ目

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/40,f/2.8 TAMRON SP90mm f/2.8 Di MACRO VC USD

 

 

 

背中に刺さる

あなたの視線が痛い

振り向けない

私の心にそっと語り掛け

そよ吹く風のように

合図を送る

あなたが優しす過ぎるから

私はここから

一歩も動けない
 

 

 この人物写真は、隅田川テラスへパンジーの撮影に行った帰りの工程で撮影したもの。一眼レフを始めたばかりの頃、ポートレートと言う言葉をよく見聞きする事はあったが意味を理解していなかった。私はご存知のように風景写真をメインとしているが、人物撮影に興味がない訳ではない。寧ろ機会さえあれば積極的に撮影したいと思っている。写真愛好家の皆さんにはそれぞれ得意分野というものがあり、それに合わせてレンズの種類などを揃えているだろう。私の場合は色んな被写体に興味があるため、レンズの種類もそれに沿って本数も増えて来る。

 この女性を撮影した時、タムロンSP90mmのマクロレンズだったが、90mmは中望遠としても使えるため、少し離れた所から背景をぼかしつつ、女性の後ろ姿を際立たせての撮影が可能。

 その日の撮影予定を終えてしまえばカメラをバッグに収めて帰り支度をするのだが、電車に乗るまでの間に思わぬ被写体と出会う可能性があるため、私はいつも時間ギリギリまでカメラを仕舞う事はしない。この時がまさにそれで、私より数m先を二人の女性が足早に歩いていた。その時点ではまだ撮影と言う気持ちはなかった。赤い服を纏った女性が街灯の下で立ち止まり、もう一人の女性は暗闇の中に消えて行った。街灯の明かりに照らし出され浮かび上がった女性の後ろ姿が妙に魅力的だったため、私は咄嗟にシャッターを切った。

 写真は言うまでもなく光と影で構成されている。これらを絶妙なバランスで組み合わせ一枚の写真を完成させる。それが写真家の仕事であると思っている。私はプロではないが、写真を撮る度に新たな世界と可能性を手に入れている。それが向上心へと繋がるのだと信じているから。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO64,Nikkor 20mm F1.8G ED

 

 

  昨年の秋、昭和記念公園で紅葉の撮影を行ったが、それだけでは物足りず紅葉ならやはり寺だろうと考えた。本当なら京都まで足を伸ばしたかったが時間、金銭的余裕もなくそれならば東京近郊で京都気分をと思い選んだのが千葉県松戸市にある『本土寺』。700年以上の歴史を持つ古刹である。

 千葉県と言えば最後に訪問したのは離婚する前、子どもたちが小学生だった頃だから随分昔の事である。私は子どもの頃から寺の静寂が好きだった。小学2年の時に『登校拒否』となり、朝ランドセルを背負い家を出るのだが学校へは向かわずその途中にある『蓮生寺』の釣り鐘堂に籠もり、ひとり遊びに浸っていた。その釣り鐘堂の天井には、とぐろを巻いた大きな龍の絵が描かれており、その龍とにらめっこをして時間を潰した。その龍の顔とギョロッとした大きな眼、開いた口から伸びる赤く長い舌を今でも鮮明に覚えている。その龍が「こんな所にいないで学校へ行きなさい」と戒めているように思えた。私にとってその龍は友人であり守り神でもあったのかも知れない。現代版トトロのような存在で、天井の龍の事を知っていたのは勿論、私だけであった。

 話題がすっかりそれてしまったが、本土寺は想像より広く日本庭園のような部分もあった。太陽の陽射しを浴びて輝く五重塔は圧巻で、大きな地蔵と数百体はあると思われる小さな地蔵に思わず手を合わせてしまった。銭洗い弁天の笊に乗った楓が如何にも風流で、まさに京都を彷彿とさせる寺院ならではの出会いがあり、良い旅気分を味わう事が出来た。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO100,SS/5秒(電子先幕シャッター),f/16 Nikkor 20mm F1.8G ED

 

 

 晴海客船ターミナルもまた人気の撮影スポットであるが、残念な事に今年から来年に掛けて解体されるらしい。1991年東京湾開港50周年に合わせ開業。テレビドラマや映画のロケ地として人気を博した。国際クルーズ路線に対応する入国管理設備を備えているものの、レインボーブリッジより内側にあるため、大型クルーズ客船の寄港は困難であり外国客船の寄港地の役目を横浜港に譲った。

 この場所は私もお気に入りで、過去に3度訪れている。写真家たちに人気のあるモニュメント(オブジェ・風媒銀乱)があり、東京湾を背景にしての夕景・夜景は絶景である。この写真は昨年9月の初旬に撮影したもの。

 ファインダーから眺める神秘的な風景は、息を飲むほど美しくそして壮観である。このような風景に出会うと「カメラを始めて良かった!」とつくづく思う。カメラは確かに金食い虫ではあるが、それに投資した以上の産物をプレゼントしてくれる。Nikon意外のカメラを試した事はないが、もし3台目を購入するとしたら私は迷わずソニーを選ぶ。その理由はレンズにある。憧れの『カールツァイス』を使ってみたいから。勿論、Nikonマウントのカールツァイスも存在するが、ソニー=カールツァイスと言うイメージを随分昔から持っており、いつか余裕があれば使ってみたいと思っている。ならば最初からソニーにすれば?と思うかも知れないが、価格が中古でも20万以上と高く手が出ないのである…。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/160,f/11 SAMYANG14mm F2.8 ED AS IF UMC

 

 

 

 

夕陽に照らし出された

あなたの影が

川面の上を流れて行く

行き交う船は流れ星

想いを馳せれば

沈んでしまう

そんな頼りない私たち


 

 昨年12月12日、隅田川と夕景を撮影するため佃島から月島辺りへと出掛けた。この辺りには一年ほど前に訪れているので、美しい夕景と隅田川を撮影出来るだろう事は承知していた。後は天候の問題。運を天に任せその時刻を待った。

 そして眼前に広がる絶景とも言える見事な夕映えをカメラに収める事が出来、そしていつもの如く詩が閃いた。敢えて詩を着けなくとも、この一枚だけで十分詩的要素を含んでいる。写真にはやはりメッセージ性が必要であると思う。それを踏まえて私は被写体に臨んでいる。写真は生き物、その瞬間の輝く生命を如何に捉えるかである。この全宇宙凡てが生命で溢れ返っている。道端に転がる石1つとってもそれは地球の一部なのだとこの宇宙は教えてくれている。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/250,f/9,VR 24-120mm f/3.5-5.6G

 

 

 

春風を身に纏って

ヒラリと舞い降りる

希望と夢を携えて

花待ち人たちへの

彼方からの贈り物

夢見る季節の始まりは

清らかなりて

宴の準備


 

 3月29日、満開のピークは過ぎていたが都内で最も有名な桜の名所『千鳥ヶ淵緑道』へ赴いた。名所だから当然ながら混雑は覚悟していたのだが、想像を遥かに上回る人の波に溺れてしまいそうだった。天気も良く程よい風もあり絶好の花見日和で、スマフォを翳して撮影に勤しむ人人人…。コロナ禍の事など何処吹く風と言った調子で見事に咲き誇った桜の前ではしゃぐ若者。地方から観光で来たと思われる十数人の高齢者がマスクを外し大きな声で会話、大笑い、そして記念写真。

 ボート乗り場は長い行列、戸外とは言え密である。一年以上に渡りコロナに翻弄されじっと耐えて来たその鬱憤が桜の開花とともに爆発したような賑わいだった。花音痴な私でもソメイヨシノや八重桜くらいの区別は着く。地面に咲いている花に比べれば桜の撮影はさほど難しくはないが、枝が大きく張っているため構図を間違えるとバランスの良くない写真に仕上がってしまう。その意味で他の花より桜は苦手である。夜桜を撮りたかったのだが、コロナの影響でライトアップ自体が中止になっており残念だった。

Nikon D810,Mモード,WB曇天,ISO64,SS/13秒(電子先幕シャッター),f/16 ,SAMYANG14mm F2.8

 

 

 昨年7月12日、レインボーブリッジを最も間近で撮影出来るだろうと思われる芝浦ふ頭へ。この界隈には幾つも波止場があり、日中であれば複数のタグボートや貨物船、観光船が東京湾の入り口で波を蹴って走る姿を観賞出来る。隅田川方面からやって来る水上バスやお台場方面へと遊覧船等などがレインボーブリッジの下を掻い潜って進む。

 然し、夕暮れが訪れ一旦辺りに帳が下りるとそれまでの景色が一変する。一日の作業を終えて、波止場に佇む一隻の曳航船に「お疲れ様」とでも語り掛けるように波が当たる。それは不思議な静寂に包まれているが少し不気味な雰囲気をも醸し出している。人間に限らず動物は水辺の好きな生き物である。河や海などを見つめていると心が和み、その日のストレスも払拭してくれる。

 ファインダーを覗き、レリーズのシャッターを押す。撮影した被写体が画面に現れるまでには少し時間がかかるが、この待機する作業も含めて撮影なのである。風景を撮影するならやはり超広角レンズが相応しい。このサムヤン14mmは楽天で購入した新古品。価格は4万を切る。お買い得感満載であるが、残念な所はマニュアルフォーカスくらいだろうと思うが、最近、オートフォーカスよりマニュアルフォーカスで撮る事の方が多くなって来た。夜景撮影と三脚にも随分と慣れて来て、努力こそ上達の近道だと実感している。手は抜かない、トコトン納得出来るまでシャッターを切るのみだ。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/125,f/4 TAMRON SP90mm f/2.8 Di MACRO VC USD

 

あなたを想って

わたしはいつもここで

咲いています

あなたの幸せだけを

願って

わたしはいつかきっと

あなたの心にも

咲くことでしょう

 

 

 隅田川テラスには色取り取りの可愛い花たちが沢山咲き誇っており、訪れる人々の心を和ませてくれる。花壇やプランターに花を植え、水やりなど、日常の手入れを欠かさず行っているのは『花守さん』と呼ばれるボランティアの皆さんである。

 冬の花と言えば、シクラメンやクリスマスローズが最も有名であるが、庶民的で親しまれている『パンジー』、『ビオラ』、『三色すみれ』等が好きである。花の種類に全く疎い私がおそらく、パンジーだろうと思って撮影してみた訳であるが、もし間違っているようなら指摘して欲しい。

 パンジーとビオラの区別も分からずそれでも只管グッと寄っての撮影。レンズは勿論タムキュー(マクロレンズ)である。芝公園にも同じ種類の花は咲いているのだが、地面に這いつくばって撮らなければならない。そう言えば隅田川テラスにも似た花が沢山ある事を思い出し撮影に至ったが、地面より50cmほど高い円形の花壇に咲いているため、地べたにしゃがみ込んでの撮影だった。寝転がるよりは楽だったがそれでもやはり風景とは違い、かなり息切れがした。立ったりしゃがんだりを何度繰り返した事だろう。翌日は腰から脚に掛けての筋肉痛だったが、可愛い花たちを沢山撮る事が出来て満足である。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO100(1250),SS/15秒(SS1/60),f/16(4),VR 24-120mm f/3.5-5.6G

 

 

 2月24日、この日は風が強く気温も一桁と真冬の寒さで撮影には随分と苦労した。陽の出ている日中はそうでもなかったのだが、陽が沈み夜の帳に辺りが包まれる頃には風も一段と強くなり、突き刺すような北風がカメラを持つ手を凍えさせ、シャッターを切る指の感覚が無くなって行った。

 早咲きの河津桜とスカイツリーのコラボと言えばこの『東武橋』辺りが撮影スポットとして人気が高い。日中から若い多くのカメラマンがシャッターを切っており、夜に連れて人だかりが一層増えて来た。構図的に最も良いポイントを探すとなれば、花見の場所取りではないが、早めに来なければ確保出来ない。首を真上に向けて身体はくの字にしての撮影が長時間に亘り、無理な姿勢に身体が悲鳴を上げて来る。

 三脚を使用していると、思い描いたような構図で撮れないため、途中で手持ち撮影に切り替える。夢中でシャッターを切っていたせいか、寒さをすっかり忘れていた。同じ場所に3時間近く居たと思う。途中でお巡りさんが来て「この場所は歩道なので通行の邪魔にならないように」と注意を促していた。

 撮影にも当然モラルがある。人の迷惑になるような行為は慎むべきだが、つい夢中になっていると自分の行為も忘れてしまうから要注意である。昨年も同じ時季、同じ場所で撮影しているが、やはりカメラ本体とレンズで随分と雰囲気が変わる。あの頃はコロナも拡大前だったので、縫いぐるみで身体を包んだ外国人観光客も大勢おり、人力車が元気よく走り回っていた。

 いつになったら昔の活気が街に戻って来るのだろう?第4波はもうそこまで来ているし、ワクチン接種は順調に進んでいるのだろうか?温かい春の訪れとは裏腹に、心の中は不安と先の見えない未来に俯向くばかりだ。

Nikon D810,Mモード,WB曇天,ISO64,SS/15秒(電子先幕シャッター),f/16,VR 24-120mm f/3.5-5.6G

 

 都内にも六義園など有名な紅葉スポットは多々あるが、撮影意欲を唆るほどの場所は見当たらなかったため、広大な日本庭園や銀杏並木のある昭和記念公園へ赴いた。この公園では『秋の夜散歩2020』と銘打った紅葉イベントが開催されており、秋の夜を彩るライトアップは幻想的或いは神秘的とも呼べる異空間の扉が訪問者の視覚と心を捉えて離す事はない。

 コロナ禍での開催だったため、人手は少なく時間を掛けて充分撮影を楽しむ事が出来た。この公園は元々米軍の立川飛行場だったため、とにかく面積が広い。公園内の全てを周るとすれば丸一日は掛かるだろうと思われる。だからこの場所に訪れる時は「2万歩コース」と私は呼んでいる。

 黄金の銀杏並木にはかなり期待していたのだが、残念ながら想定より落葉が進んでおり枯れ葉と裸木のみであったが、短い間隔で色とりどりの光がファンタジーの世界へと導いてくれた。

 私自身はただ只管ファインダー越しの世界をカメラに収める事に専念していたので、自分の眼で紅葉を楽しむ余裕などなかったのが本音である。日本庭園のラストに色取り取りの和傘(番傘)が異空間と非現実の世界へと誘っており、やはりここへ撮影に来て良かったと満足感を味わう事が出来た。

Nikon D810,Mモード,WBオート,ISO125,SS/10(電子先幕シャッター),f/14 Nikkor 20mm F1.8G ED

 

 首都圏1都3県に出ている緊急事態宣言は21日まで延長となったが、その2週間に科学的根拠はあるのだろうか?現在の状況から判断するに、僅か2週間余りで劇的に感染者数が減るとは到底思えない。聖火リレーが間もなく始まり、東京五輪開催に向けての政治的背景も垣間見えて来る。

 菅総理と小池都知事の主導権争に思えてならないが、菅総理を取り巻く環境は決して良いものではなく、官僚たちの接待問題が次々と浮上して来る中で、求心力や発信力は影を潜め、総理自身の言葉は国民の胸に響く事はない。総理の立場を好転させる唯一の材料はワクチン接種が停滞する事なくスムーズに進行する事だけである。

 日本を含め世界に蔓延する新型コロナは、発生当初の姿ではなく、次々と登場する変異株(変異ウイルス)であり、第4波が来るとすればその主役は変異ウイルスに置きかえられれているだろう。緊急事態宣言下で聖火リレーと言うのは余りに強引過ぎるため、おそらく21日に一旦解除され、再々延長はないものと思われるが、それに変わる代替案として『蔓延防止措置』となるのではないだろうか。

 何れにせよ、医療現場の逼迫度合いや、感染者、重傷者、死亡者等の激減が望まれるところではあるが、世界中を巻き込んでいるワクチン奪取戦争は、コロナ収束が目先の事ではなく遥か遠く長い道のりになる事を暗示している。

 ※写真は昨年10月に浜離宮庭園へコスモスの撮影に行った際に少し足を伸ばして立ち寄った隅田川に架かる橋の1つ『築地大橋』。この橋の先には東京湾が広がっており、竹芝桟橋まで徒歩で15分程度の距離。Nikonの単焦点20mmで撮影したが、このレンズはお気に入りで、超広角レンズでありながら、被写体にグッと寄って撮影も出来、背景も綺麗にボケてくれる。これ1本で風景から花まで幅広く撮れるので重宝している。