Spring of スカイツリー。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO100(1250),SS/15秒(SS1/60),f/16(4),VR 24-120mm f/3.5-5.6G

 

 

 2月24日、この日は風が強く気温も一桁と真冬の寒さで撮影には随分と苦労した。陽の出ている日中はそうでもなかったのだが、陽が沈み夜の帳に辺りが包まれる頃には風も一段と強くなり、突き刺すような北風がカメラを持つ手を凍えさせ、シャッターを切る指の感覚が無くなって行った。

 早咲きの河津桜とスカイツリーのコラボと言えばこの『東武橋』辺りが撮影スポットとして人気が高い。日中から若い多くのカメラマンがシャッターを切っており、夜に連れて人だかりが一層増えて来た。構図的に最も良いポイントを探すとなれば、花見の場所取りではないが、早めに来なければ確保出来ない。首を真上に向けて身体はくの字にしての撮影が長時間に亘り、無理な姿勢に身体が悲鳴を上げて来る。

 三脚を使用していると、思い描いたような構図で撮れないため、途中で手持ち撮影に切り替える。夢中でシャッターを切っていたせいか、寒さをすっかり忘れていた。同じ場所に3時間近く居たと思う。途中でお巡りさんが来て「この場所は歩道なので通行の邪魔にならないように」と注意を促していた。

 撮影にも当然モラルがある。人の迷惑になるような行為は慎むべきだが、つい夢中になっていると自分の行為も忘れてしまうから要注意である。昨年も同じ時季、同じ場所で撮影しているが、やはりカメラ本体とレンズで随分と雰囲気が変わる。あの頃はコロナも拡大前だったので、縫いぐるみで身体を包んだ外国人観光客も大勢おり、人力車が元気よく走り回っていた。

 いつになったら昔の活気が街に戻って来るのだろう?第4波はもうそこまで来ているし、ワクチン接種は順調に進んでいるのだろうか?温かい春の訪れとは裏腹に、心の中は不安と先の見えない未来に俯向くばかりだ。