それでは「兵庫テロワール旅号」の旅を紹介する前に,申し込みの検討についても少し書いておこうと思います.
「サロンカーなにわ」に乗るには
「サロンカーなにわ」は2023年で改造から40周年を迎えますが,そ運行頻度は全西日本地域で年に数回,特定の地域では「デスティネーションキャンペーン」が開催される際程度という低さにより,乗車は困難です.2010年の「SLやまぐち なにわ号」を最後にマルスでの通常販売はされておらず,2021年には一度も運行されず,2022年に一般で募集が行われたのは「兵庫テロワール旅号」のみでした.また,最近は全てのデスティネーションキャンペーンで運行されているわけではなく,「片道乗車のみ」のツアーは基本的に設定されていません.
(独自に団体臨時列車として運行を設定することも不可能ではないですが,こちらも年々困難となっておりますのでこの節では議論しません)
2022年の「兵庫テロワール旅号」は「湯村温泉」以外にも城崎温泉などを宿泊地に選べる,片道のみの乗車になるなど多数のコースが選べましたが,今回は「往復乗車・宿泊地は湯村温泉」とシンプルなコースのみが設定されました.
このツアーは1名1室が設定されていますが,宿泊地の「佳泉郷井づつや」「朝野屋」のキャパシティなども考慮して,筆者1名のみで申し込みができないことが高いと踏まえ,この度,筆者はこの旅行に両親を招待しました.ちょうど,両親には合計10万円程度のコト消費をしたかったのです.
旅行商品の発売は8/9 10:00〜でしたが,程なく電話がつながり無事購入成功しました.旅行代金は1名1室で7万円強と設定されるかなり強気のツアーでしたが,約80席が15分で売り切れるという盛況ぶりでした.
その後,約1週間後に確認書が,出発1週間前にバウチャー・案内書が送付されました.
もはや,地域的に見ると「サロンカーなにわ」に対する認識は,撮影者の方がどのように気を使っても「走るたびに遠方から多数車が駆けつけて,迷惑駐車や迷惑走行が起こって警察沙汰になる変わった列車」という状態になっていました.「兵庫テロワール旅号」の運行には主催のJR西日本・日本旅行はもちろん,兵庫県庁,目的地の新温泉町,沿線でお土産品の配布・販売を行った姫路市・神河町・朝来市・豊岡市,そして兵庫県警の協力が不可欠でした.関連の皆様はお疲れ様でしたと同時に,ありがとうございましたと,この場を借りてお礼申し上げます.かなりの額の公金が使われたと感じており,それに見合った効果が挙げられれば良いのではと思いますが,いかがでしょうかというところです.その点でも,このような列車を頻繁に走らせる社会情勢ではなくなってしまったということは認識しなければなりません.
姫路へ向かう
姫路へ向かう際の道中で,筆者は227系0番台で福山へ向かうことにしました.門司方からの福山折り返し列車では,芦田川鉄橋周辺の下り本線を比較的長い距離「逆走」するのですが,ようやく,筆者として納得いく動画が撮影できましたのでここで紹介します.
この画像も,227系0番台でなければ撮影できない画像です.
それでは,次の記事から「兵庫テロワール旅号」の旅を紹介していこうと思います.以下の目次記事に順次掲載するためご覧いただけると幸せます.
今後の「サロンカーなにわ」の運行
2020〜2022年の運行機会がほとんどなかった「サロンカーなにわ」ですが,2023年は「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせて北陸本線で運行されます.いずれも一日目が金沢行き,二日目が大阪方面行きで設定されます.牽引機はEF81が全廃されたため,DD51となる見込みです.
- 10/8・10/9はクラブツーリズム扱いです.片道乗車1名34,800円と設定されましたが,発売開始後程なく売り切れています.
- 11/3・11/4は日本旅行扱いです.往復乗車・現地での宿泊とセットになった旅行商品が1名1室85,000円以上と設定されています.明日10/2 10:00発売開始です.
- 11/25・11/26にもクラブツーリズム扱いで設定されます.販売方法などは10/1現在発表されていません.
2023/9のアクセスについて
Amebaブログのアクセス解析によると,2023/9のアクセス数は15,926件,訪問者数は11,185件でした.
最もアクセスが多かった記事はおろち号の「その1」でしたが,シリーズの他の2記事もそれなりにアクセスをいただいており,まとめて紹介しておきます.いかに国鉄型客車列車が人気があるかがよくわかるというものです.