これまでの旅路
3記事構成の3記事目です.本日は「スハフ12 801」を中心に書きます.今回も動画を用意しています
この「スハフ12 801」は元々夜行急行「だいせん・ちくま」の車両から転用されたもので,当時の簡易リクライニングシートが残っています.簡易リクライニングシートは無段階のリクライニングですが,座面もスライドさせることができ,元に戻る際には「バッタンコ」という音がするのが特徴的で,「バッタンコシート」と呼ばれています(地域・時期によっては「バッタンコシート」が別のシートをさして呼ばれることもあります).
また,回転させる際は少し手前に倒してロックを外してから回すことになります.
洗面台もこの通りです.
機器類も国鉄車らしいです.
機関車を見るのも良いと思います.なお,スイッチバックでのエンド交換に備えて,渡り板は下がった状態になっています
かかしと撮影者の方が見送ってくれました.
トンネル区間であると夜行列車のように見えるのが筆者としては本当に気に入ってます.
そうこうしているうちに木次に到着しました.
木次駅の特製駅名標を撮影するための場所が指定されています.
「桜とトロッコの町」とありますが,これが並ぶことはもうありません.雲南市にとっては,トロッコ列車を失うことで何かしらにつながればと思います.
なお,「スハフ12 801」の前回全検は「30-3」,つまり2018年3月です.
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指定券の獲得難易度の関係もあり,おそらく筆者が「奥出雲おろち号」に乗車することはこれが最後になるでしょう.改めて,企画していただきました皆様に感謝します.そして,