2022/9/23 第4章その1 ブルーインパルス来崎 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(長崎にブルーインパルス現る)

 

紀南に行ってきたばかりで記事にしたい出来事は多数あります.また,本日10/26は,JR九州を中心に個別記事化したいニュースもあります.しかし,1日1記事で,途中で鉄道模型の記事も書く「金屋代かずおのお部屋」においては,現在進行中の「【旅行記】2022/9 いい旅西九州」を進めることが重要になります.

 

これまでの旅路

 

 

 

長崎へ戻った際には,これまでにないほどの多くの人々が,長崎駅や中心部に集まっていました.この時間に,「ブルーインパルス」が長崎市上空を飛行することになっていたためです.「ブルーインパルス」は言わずとしれた航空自衛隊の曲芸飛行隊ですが,その飛行が,航空自衛隊基地の航空祭以外で披露されることは,特定の地域で見ると珍しいです[1].西九州新幹線開業イベントの目玉という位置付けと言っても過言ではなく,新幹線の出発式をはるかに超える人々が集まりました.しかし,長崎はこの日も雨だった.「ブルーインパルス」の飛行は前日にも予行として行われることが恒例であり,今回も予行の方が綺麗に見えたそうです.

余談ですが,「ブルーインパルス」の飛行は2011/3/12の九州新幹線鹿児島ルートの開業時にも予定されており,東北地方太平洋沖地震が発生する数時間前には博多駅上空を予行で通過していました.本飛行は行われませんでしたが,宮城県の松島基地を拠点とする「ブルーインパルス」は偶然にも守られた格好になりました.そして,11年越しで関係者の悲願が完全に叶うことになりました.

 

時間になってもやってくる気配がありませんでしたが,演目を大幅に縮小変更して,ついに長崎駅上空にやってきました.人々も多くなり,この時間に限って歩行者が立ち入ることができるエリアも広くなっていました.

6隊編成のブルーインパルスが,スモークを引いて大きく旋回していきます.

筆者が見れたのはこの1分間だけでしたが,

人々に感動を与えるには十分であったと思います.

その後,長崎市内は過去に例を見なかった大渋滞に見舞われました.4分で走れる距離を1時間以上かかったとも言われています.鉄道でも,YC1型の列車・長崎電気軌道の路面電車(※※)とも大混雑であったと言われています.一応,長崎市は本来大イベントが毎年何日も行われるような都市です.いかにブルーインパルスが人気であるかがよくわかります.

 

ここで筆者はホテルに預けていた荷物を回収します.

筆者は「ふたつ星4047」に乗車することにしていたため,このような混雑とは無縁でした.しかし蒸し暑く,ホームに待機するほかありませんでした.

「ふたつ星4047」の帯にはチタンが使われています.耐久性は抜群であり,むしろ車両本体が耐久するのかと思うほどでした.

 

「ブルーインパルス」の興奮冷めやまぬ中,「ふたつ星4047」で再び武雄温泉を目指します.

 

「第5章 その1」に続く

 

 

 

  西九州新幹線の利用状況について

旅行記も半分を経過し,開業から1ヶ月ほど経ちましたので,この機会にまとめておきます.

西九州新幹線 武雄温泉〜長崎は,この1ヶ月で2018年の同時期の「特急かもめ 諫早〜長崎」と比べて102%の利用があったと公式に報告されています.また,新幹線定期券も221人の利用があります.

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2022/10/24/221024_nishikyushu_1month.pdf

 

また,西九州新幹線・リレー特急の有力な競合交通機関である高速バス「九州号」も利用が増えていると報じられています.素晴らしいことです.一過性でなく双方の利用がどんどん増えると良いのではと思います.

 

脚注

[1]:従って航空自衛隊の基地がある防府市では珍しくない光景です.ただし,全ての航空自衛隊基地の航空祭で「ブルーインパルス」の飛行が披露されるとは限らず,例えば2022/11/27に行われる予定の築城基地の航空祭では「ブルーインパルス」ではなく別の曲芸飛行隊の飛行が披露されます.また,陸上・海上自衛隊の観閲式・観艦式・基地公開などで披露される場合もあります.

 

※「長崎は今日も雨だった」などの作曲で知られる彩木雅夫氏のご冥福をお祈りいたします.

 

(※※):「長崎市電」と書いておりましたが,長崎市の路面電車は「長崎電気軌道」による私鉄ですので書き直しました.