2022/4/2 その1 キハ185系3100番台で愛ある伊予灘線・内子線を回る | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(「伊予灘ものがたり」を体験)

これまでの旅路

 

 

まずは前回の記事で掲載していなかったキロ47の足回りの画像を掲載します.「キロ47型1400番台」は原型エンジンを使用しており貴重な存在でした.

 

すぐに周防大島に帰っても良かったのですが,やはり初日に立ち会いたかったこと,そして乗車したい列車があったことから松山に泊まることにしました.乗車したい列車はずばり,「キハ185系3100番台」の列車です.その通り,特急型のキハ185系を普通列車用に転用した車両ですが,現在では以下の1往復にのみ運用されています.

  • 911D 松山5:51→愛ある伊予灘線→宇和島9:10
  • 628D 宇和島6:09→内子線→松山9:03
従って地元の方以外の利用には現地での前泊が必要となります.

前回松山に宿泊したこの旅行の反省点でもあります(実はDMV前の阿佐海岸鉄道に乗車できるチャンスでもありました).

 

というわけで,乗車することにしました.途中で話を切り離しにくいため,本日の記事はこのブログとしては画像が多くなります.

車両はすでに松山駅の側線で待機しています.

内装は当時の国鉄特急型と大きく姿を変えていません.シートカバーも取り付けられ,回転も可能ですが,座席はリクライニングしません.

一番前(16A・16B)に陣取り,早速進んでいきます.途中で信号トラブルがありましたが大きな遅れにはなりませんでした.

いかにも何かが取り付けられていた感じがしますが,普通列車には必要のないものです.

南伊予駅に停車します.昨日の今日なので当然「キロ47型1400番台」は留置されていますが,よく見ると先頭部の「伊予灘ものがたり」マークがありません.「すまいるえきちゃん」曰く「#初代の魂を、けいしょうしました」とのことで,そのマークはキロ185-1403に設置されているようです.

向井原駅で,「愛ある伊予灘線(長浜経由)」と「内子経由(内子線)」に分かれます.

愛ある伊予灘線の線形はこんなものです.40年ほど前まで普通に特急列車が通っていた路線とは思えません.そして,列車はそれ相当にスピードを上げて進んでいきます.JR西日本であれば厳しい徐行制限がかかっていそうで,かつ「輸送密度が低く運営見直しをお願いしたい」といわれそうな区間です.

ちなみに,愛ある伊予灘線の輸送密度は2018年度で381人/日です[1].

当然ですが,「伊予灘ものがたり」でお馴染みの美しい車窓はこの列車でも楽しめます.時間帯の関係で異なる景色を見せてくれます.

伊予市双海町の伊予上灘駅です.桜が満開になっていました.写真を撮ろうとした頃切符を回収されそうになりました.

列車交換が可能で,対向列車は3両編成でした.

次の駅が有名な「下灘駅」です.

残念ながらこの列車の下灘駅の停車時間はわずかです.このような写真を撮るにとどめます.

その後も「伊予灘ものがたり」でお馴染みの光景が飛び込んできます.

伊予長浜駅も交換可能であり,「すまいるえきちゃん」が入ってきました.

五郎駅に着きます.左側のホームは元内子線のホームです.

五郎駅では「伊予灘ものがたり」の見送りが熱心に行われることで知られます.

左側に内子方面への路線を見ると,まもなく伊予大洲です.

2本のキハ185系3100番台使用の列車はここで交換します.なお,両列車(およびJR四国の全ての国鉄型気動車普通列車)にはトイレがありません.この際に行っておくことにします.

松山行きの列車は内子線経由で,シンプルに特急車らしい走りを見せます.

座席を撮っておきます.

左手に「愛ある伊予灘線」が見えてきました.

次の駅が伊予市駅ですが,

ここで「2代目伊予灘ものがたり 大洲編」がやってきました.

一度の旅行で目的を全て果たすことは難しいため,筆者としては「大洲編出発式」を諦めることにしました.実際に多くの人が集まっていたようです.

この伊予市駅でも一部の地元の方が「伊予灘ものがたり」を歓迎していました.キハ185系同士が並ぶのは壮観でしたが,残念ながら両列車の顔を並べた構図は「掲げた旗が列車に当たる」ように見えるように写っているため,残念ながらブログに不採用といたしました.

伊予市駅のすぐそこには伊予鉄道郡中線の郡中港駅があります.せっかくなので乗ることとしました.筆者にとってはあまり利用機会が少ない路線です.

伊予鉄道郊外線は「松山市駅」で途中下車ができます.近くの「子規堂」には坊っちゃん列車の客車と,「野球」という言葉の発祥の地であることを示す碑があります.

ちょうど坊っちゃん列車が通っていました.

その特殊性から「坊っちゃん列車」をめぐる運営状況は非常に厳しいものとなっており,筆者が乗車した時よりもさらなる減便・利用者数制限・値上げとなっていました.

 

それでは高浜線で大手町駅へ行き,歩いてJR松山駅へ戻ります.

 

To be concluded.

 

 

 

[1]:

https://www.jr-shikoku.co.jp/04_company/company/kukanheikin.pdf